脳内物質の生成に関わり、
また、不足するとうつを引き起こす栄養素が
どんな食材に多く含まれているのかご紹介します。
セロトニンなどの脳内物質の生成と
体の機能全般に必要な栄養素です。
ビタミンB群・ビタミンCの水溶性ビタミンやミネラルは、
ストレス、甘いもの、アルコール、タバコで
大量に消費されるため、十分な補給が大切です。
【ビタミン】
・ビタミンB1(チアミン)
糖の代謝を促進してエネルギーを産生し、
神経・筋肉などへエネルギーを供給する。
→参照
・ビタミンB6(ピリドキシン)
アミノ酸とたんぱく質の代謝に関わっている。
トリプトファンという必須アミノ酸と
神経伝達物質セロトニンを合成する。
→参照
・ビタミンB12(シアノコンバラミン)
神経細胞中の核酸(DNA)の合成に
葉酸と協力して補酵素として働く。
→参照
・ナイアシン(B3)
全酵素の2割、450種あまりが
ナイアシンを補酵素として用いている。
糖質・脂質・たんぱく質の代謝にかかわり、
エネルギー産生を促進します。
→参照
ナイアシンを大量に投与することで、
統合失調症が、劇的に改善したという報告が
あります。
水溶性ビタミンで、過剰分はおしっことなるので、
大量投与には体への害がありません。
・パテトン酸(B5)
アセチルコリンの合成に欠かせない栄養素。
→参照
・葉酸(ビタミンM)
補酵素として働く。
また、細胞分裂にかかわり、
新陳代謝や十分な成長を促す。
→参照
・ビタミンC
強い抗酸化物質で、
発ガン物質の無毒化・免疫能増強・
尿酸低下・ウイルス不活性化、
体の恒常性機能の維持にとても働く。
栄養療法において大事な栄養素。
→参照
・イノシトール
セロトニンとアセチルコリンの適切な働きに
欠かせない栄養素。
→参照
【ミネラル】
・亜鉛
DNAやタンパク質の合成に働く酵素や、
細胞や組織の代謝にかかわる酵素など、
200種類以上の酵素の構成成分として重要。
栄養療法では、体の機能を元に戻すことを
目的にしているので、重要なミネラルのひとつ。
→参照
・マグネシウム
骨や歯の形成、神経や筋肉の機能調節、
エネルギーの代謝といった働きがある。
→参照
・カルシウム
体内のカルシウムの約99%は骨にあるが、
残りの1%は血液や細胞などに存在し、
体の機能を正常に保つための働きをする。
→参照
・鉄
脳内には鉄を含んだ酵素が多数存在し、
精神神経活動に関与している。
血液検査で不足栄養素をチェックし
精神神経症状が、鉄などの栄養欠損で生じている場合は、
不足栄養素を摂取することで症状が改善する。
→参照
参照で取り上げている食材を参考にして、
食生活を見直し、バランス良く栄養素を
摂取することが、うつ病克服の第一歩です。
この食材の知識を頭の片隅に入れて置くだけで、
外食の時にでも、考えてメニューを選べます。
もしもあなたが、偏食、ファストフード、カップラーメン等で、
食事を済ませてしまっているなら、改めなければなりません。
インスタント食品には、体の恒常性を崩す化学物質・添加物ばかりで、
必要なビタミンやミネラルは、ほとんど補えません。
こんな食事ではうつ病は克服できないのです。
日々細胞は生まれ変わります。
健康で元気な細胞を作るための
栄養を自分自身に与えてあげ、
心=脳の元気を取戻してあげましょう