■栄養素について!

今回は、
食事から摂取すべき栄養素の働きと
栄養素が欠損すると起こるうつの症状についてまとめました。



ビタミンB1(チアミン)

ビタミンB1は、神経・筋肉の機能を正常に保つため、
必要なビタミン。

糖の代謝を促進してエネルギーを産生し、
神経・筋肉などへエネルギーを供給する。

ビタミンB1の欠損は手足の感覚のマヒや痺れ、
記憶喪失、心の混乱、頭痛、集中力の低下
といった障害が発生する。
参照 



ビタミンB6(ピリドキシン)

体内で補酵素として働き、
アミノ酸とたんぱく質の代謝に関わっている。

 ・細胞をつくる、
 ・筋肉の働きを調節する、
 ・血糖値を維持する、
 ・大脳や神経の刺激伝達物質をつくる、
 ・トリプトファンという必須アミノ酸とセロトニンを合成する。
 ・免疫力を高めるといった働きをする。

ビタミンB6不足は生理活性アミンが不足するため、
心配、イライラ、不安、神経質になる。
参照


 
ビタミンB12(シアノコンバラミン)

赤血球や
神経細胞中の核酸(DNA)の合成に
葉酸と協力して補酵素として働く

核酸(DNA)の合成を促進して細胞を増殖させたり、
正常な赤血球を作ったり傷ついた末梢神経を修復する。

不足すると集中力と記憶力が落ちる。
さらに深刻化すると精神障害を起こす。
参照 



ナイアシン(B3)

生体のなかにもっとも多く存在するビタミン。

全酵素の2割、450種あまりが
ナイアシンを、
補酵素として用いている。

ナイアシンは補酵素として
糖質・脂質・たんぱく質の
代謝にかかわり、
エネルギー産生を促進します。

ナイアシンの不足はうつ状態、疲労、心配、
頭痛、多動、不眠になる。
参照 



パテトン酸(B5)

ナイアシンやビタミンB2と協力して働き、
脂肪酸など、体の構成成分の合成と分解を促進し、
皮膚や毛髪、神経組織を正常に保つ。

脳内ホルモンであるアセチルコリンの
合成に欠かせない栄養素。

不足すると、疲れやくなったり
手足が痺れたりする。
参照 




葉酸(ビタミンM)

生体内ではビタミンB12とともに補酵素として働く。
また、細胞分裂と関わり新陳代謝や成長を促す。
葉酸の不足は、心の不安定、頭痛、気落ちが起こる。
また、疲労や無気力になり性欲の減退が顕著になる。
参照 



ビタミンC

強い抗酸化物質で、発ガン物質の
無毒化・免疫能増強、尿酸低下・ウイルス不活性化、
メラニン合成抑制などの作用あり。
コラーゲンやカルニチンの合成に必要

糖尿病の血管障害予防にも必須。
ストレスを受けると体から排出される。
参照 



イノシトール

イノシトールはビタミン様物質で、リン脂質の構成物質。
ビタミンB群の仲間として分類されることもある。

イノシトールは脂肪の流れを良くして
体に脂肪がたまらないようにする働きがある。

セロトニンとアセチルコリンの
適切な働きに欠かせない。
参照 




■まとめ

ここまでが、水溶性のビタミンで、
 ・ストレス
 ・アルコール
 ・タバコ
 ・甘いもの
によって、大量消費され体外に排出される栄養素です。
これらを特に多めに補うことが栄養療法においては、
非常に大事です。




亜鉛

DNAやタンパク質の合成に働く酵素や、
細胞や組織の代謝にかかわる酵素など、
200種類以上の酵素の構成成分として重要。

亜鉛が不足すると、メタロチオネインが不足し、
ストレスへの感受性が低下しない。

このため精神的な疲れが高じてウツ状態になったり、
突発的な暴力行為に走ってしまうことがある。

成長ホルモン、インスリン、性ホルモンの
正常な働きに欠かせない。
参照 



マグネシウム

骨や歯の形成、神経や筋肉の機能調節、
エネルギーの代謝といった働きがある。
体内では主に骨や歯に存在し筋肉や血液にも含まれる。

しかし、ストレスや過労、睡眠不足で
消耗してしまうので、不足しやすいミネラルの1つ。

不足すると脳の疲労、うつ病、不安、
不眠、震えを引き起こす。
参照 



カルシウム

丈夫な骨と歯をつくるためには欠かせないミネラル
体内にあるカルシウムの約99%は骨にあるが、
残りの1%は血液や細胞などに存在し、
体の機能を正常に保つため大切な働きをする。

不足は、不安、焦燥、抑うつを起こす。
なお、カルシウムとマグネシウムは
3:1の割り合いで摂取するのが良い。



脳内にはを含んだ酵素が多数存在し、
精神神経活動に関与している。

が不足すると酵素活性の低下と
神経機能が低下して、
鬱・慢性疲労・頭痛などの様々な精神神経症状を呈す。

参照のリンク先サイトと、岡山栄養療法クリニック より引用。

他、『心の病は食事で治す 著 生田哲 』 

書籍はこちらの記事で紹介しています。


この様に、食事の乱れによる栄養素の欠損や
ストレスによる

栄養素の過剰消費によって、
脳内物質を生成しなくなるばかりか、

栄養素の欠乏自体が、精神の異常・
うつ病とつながっていきます。