SX赤道儀を使っての作例(4/10撮影);オリオン大星雲と機材紹介 | 写楽のブログ

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4/10 20:00~撮影  M42 オリオン大星雲

Nikon D7200 + Ai Nikkor ED 600mm F4S(IF)(NEW)      ビクセンSX赤道儀にて自動追尾

(ノータッチガイド)

ISO2500  f/5.6  S=120s ×14            総露出時間 28分

 

 

暖かい時期になりましたね!(^^)いつもの年なら、今頃は桜の撮影であちこち奔走している

ところですが、コロナのせいで、遠出する気になりませんな~(;+)桜のライトアップも各地

で中止されていますね。僕の好きな木曽(阿智村)の駒繋ぎの桜も地元のHPで桜見物は遠

慮下さい!なんて言っています。誠に寂しい限りです。

暫くは、地元で天気のいい日に赤道儀を使って天体写真・星景写真を撮るしかないですね!

 

奥美濃地方、昨日は日没後暫くは快晴でしたのでビクセンのSX(スフィンクス)赤道儀で撮影

しました。空が完全に暗くなったのが、19:50頃で月の出が20:58(岐阜市)だったので約1時間

だけの撮影になりました。(^^)

 

4月になっても、まだしつこくM42(オリオン大星雲)を撮ってみました。撮影開始時にはかな

り西に傾いております。低空での撮影となりました。

今回は航空写真やSL撮影で使っているニコンの旧いMFレンズ、ロクヨン(600mm 開放F4)

を使ってみました。このカメラレンズ、フィルム時代のもので重量も5kgを超えかなり重いです。

ビクセンのバランス。ウエイト1.9kgを2つ付けて丁度いい具合でした。(^^) 500mm F4Pだと

1つ付ければ十分でした。

 

D7200で撮影した画像ですが、今回は強調処理が上手くいったようで(嬉しい!((´∀`*))星雲

の細かいディテールまで表現できたので掲載しておきます。

分子雲もうっすらと炙り出しができました。

 

 

 

下は星雲部分の拡大です。星にフリンジが出ておりますが、さすが600mmの迫力です!!

 

 

 

 

 

今回は自分の覚えも兼ねて、編集行程を書き留めておく事にしました。ご興味があればお付

き合い下さい。(^^)

 

まず初めに~、

 

 

 

 

 

Nikon D7200 で撮影したRAW(NEF)ファイルをAdobe Photoshop Lightroom で展開し、WB

をニュートラルに、そして周辺減光調整をほんの少し行い、同期させて14画像を一括処理し

ます。この Ai 600mm MFレンズですが、F5.6ですと周辺減光、ほとんど目立たないレベルで

した。一括処理後、TIFF形式で保存します。

 

 

 

 

 

 

 

TIFF形式で保存した14画像を、Sequator で加算平均合成したのがこの画像。ステライメー

ジを使わなかった理由は元画像に人工衛星や飛行機の写り込みが無かったのでσクリッピ

ングの機能(他の画像に無いものは自動で消去するステラの機能)が要らない、と判断した

から。処理速度の速い方を選んだだけです。

 

 

 

 

 

 

 

そして、合成後の画像を、Photoshop CS6 でレベル補正・コントラスト強調を数回繰り返した画像

がこれです。コントラストを強調する時は輝度が高い部分はマスクをかける等、気を使いました。

 

 

 

 

 

 

 

これは、強調処理した画像をステライメージ7でソフトビニングしてみました。ひとつ前の画像

とそんなに印象は変わりませんね。

この画像を再度、CS6に送り込んで、トーンカーブを調整してさらに暗部の部分に残っていた

ディテールを出したのが、冒頭の画像。(実際はトーンカーブで暗部を炙り出してから高輝度

部の白飛びを抑える為、再びLightroom6へ画像を送り、ハイライトの抑える最終処理を行って

います。)

 

 

 

以上のような手順で今回は編集してみました。ノータッチガイドなので、合成した星の形が完

全に円形でない部分もありますが、その辺はご愛嬌!(^^)早くMGEN3、使えるようにならな

いとネ~~!宿題が一杯あるな~。

あくまで我流なのでいいのか悪いのか分かりません。でも星雲の強調処理(炙り出し)として

はPSのレベル補正・トーンカーブはどなたでも使っていると思います。天体写真では一般的

な手法でしょうね。

 

 

 

 

 

次は、SX赤道儀一式の機材紹介に移ります。

この赤道儀は現行品ではなく、製造中止になった旧型のものです。3~4年前に中古購入し

たものです。前オーナーさんもボクもさほど使っていない個体なのでまだ綺麗な状態です。

メーカーのHPは以下参照。

https://www.vixen.co.jp/product/25020_2/

 

 

 

 

 

 

 

昨夜使用した機材一式であります。ブログアップのため、お昼前に再度、組んでみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

STAR BOOK コントローラーを使えば、真上の天体も撮影できますな~。自動導入も早く

覚えないとね。(++)

 

 

 

 

 

 

 

 

この赤道儀には水準器が付いていないので、自分で小さいのを買ってセロテープで留めて

います。これは大事ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

D7200 と ロクヨン の組み合わせです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カメラレンズの三脚座をビクセンの汎用プレートに2ケ所ネジ留めしてから汎用プレートをアリ

溝に固定しています。がっちりしてますね。少し触ったくらいでは極軸も狂いません。

 

 

 

 

 

 

 

 


赤道儀の電源は、たまたまボクが持っていたENKEEOのポータブル電源を使っています。

赤道儀用に買った訳ではないですが、これで何時間も持ちます。

 

 

 

 

 

 

次は、機材の収納方法です。

ビクセンの SXG-HAL 130 三脚ですが、これも大きくて重い。ケースは純正品にしようかな~

と思いましたが、三重のアイベルさんのHPで安いのが出てたので(約5千円くらいだったか

な)これにしました。三脚は2月にビクセンに修理に出して(三脚の脚を固定するネジが取れ

てしまった為)戻ってくるのに約1ケ月もかかりました。修理代も高く1万円を超えました。

 

 

 

 

 

 

 

あとは、赤道儀本体の収納ですが、ボク流にクーラーボックスとプラスチックのツールケース

の2つを使っています。クーラーボックスはまだ買ったばかりです。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

SXWマウント本体はこんな感じで立てて入れます。

これに対応したアルミケースを買うとウン万円しますもんね。クーラーボックスとプラのツール

ケースなら合わせて5千円も有れば買えます。クーラーボックスは赤道儀の重みで底が傷ん

でくるでしょうが、悪くなったら買い替えればいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

ツールケースのほうは、STAR BOOK(コントローラー)と電源コード、バランスウエイト、その他

六角レンチなどのツールを入れておきます。

 

 

 

 

やっと収納方法も自分なりに決めて、車に無理なく積み込むことを覚えました。

 

次回は、昨夜M42を撮影した後、おとめ座銀河群を少しだけ撮影したので、その時の画像

をアップする予定です。

 

 

今回はここまでです。

ご訪問ありがとうございました。