八甲田山樹氷ツアーへ。
登り始めは晴れていても、時間によって大きく変動するのが山の天気。
昼食後は晴れ間も見えていた空だったが、八甲田山のロープウェーまでの道中で空模様は大きく変わっていた。
幸い、ロープウェーの運休情報はまだ出ていない。
冬の八戸に来る機会などそうあるわけでもないのだから、多少天気が悪くても樹氷は見に行きたいところだ。
というわけで、駐車場に到着した我々は防寒装備をフル展開する。
衣服の上からダウンを着込み、その上からウインドブレーカーを羽織り、さらにその上からコートを着る。
文字で書くとオーバーな気がしないでもないが、実際はこの装備でも少し足りないくらいだった。-15℃の世界、パネェっす。
ともあれ、できる限りの装備は整えた。
いざ、八甲田山へ。
ロープウェーに揺られること約10分。
山頂に着けば雲の上まで出られるかもしれないなどという甘い予想に反して、ぼくらを出迎えてくれた景色がコチラ。
見事なまでのホワイトアウトだった。
20m先すら見えない視界。迂闊に歩けば遭難待ったなし。
酒のノリで決めた八戸雪中行軍というタイトルだったが、きっちりフラグになっていたようだ。誰だよこのタイトル考えたやつ。
そんな真っ白な視界のなか目的の樹氷を探していると、御大から「これが樹氷だよ」との声が上がったのでそちらに目を向ける。
我々の目の前にあったのは、ドデカい氷の塊だった。
なんか…思ってたのと違う…。
ここまで樹氷を撮るためだけに撮影機材をこれでもかと持ってきたものの、ここまで真っ白な視界だとどこを切り撮っても同じ絵面にしかならない。
まぁ天候ばかりはどうしようもないので、これはこれで旅の思い出(ネタ枠)として割り切る。
しかし、景色が楽しめないとなると山頂でできることは一気になくなってくる。
コートに付いた雪の結晶を撮ってみたり真っ白な背景のなか集合写真を撮ってみたりと
ロープウェーの駅舎を見失わない範囲で散策し、早々に下山する流れとなった。
さて、観光らしい観光はここまで。
これより後は、ひたすら飲み食いするだけの旅となる。