にわか雨かと思いきや、次第に強くなる雨脚。
さらに風も強く吹き始め、体感気温が一気に下がる。
よりによって今回のそらちGFで一番エイド間の長い区間での雨に、一気に口数が少なくなる一同…かと思いきや、
「寒い!冷たい!!あはははは!!」
めっちゃ元気だった。
あまりの寒さにぶっ壊れたかと不安になるテンションである。
ソロライドでの雨であれば気が滅入るだけだが、こうして一緒に走っている仲間がいるとそれすらも楽しく感じてしまう。この不思議なイベント効果を感じたことがあるのは私だけではないだろう。
体温を下げないようにと次第に上がるペース。
道中、雨にもかかわらず待機してくれている移動エイドが本当にありがたい。
特におしぼり。路面から跳ね上げられた雨水でドロドロになった顔を拭うだけでも気分がリフレッシュできる。
この区間で、TADA車のトレインを激写したり、昨年のそらちGFを一緒にCarryMeで走った方との再会も果たした。
ずぶ濡れになりながらも、二つ目のエイド ゆにガーデンに到着。
温かいビーフストロガノフ丼が冷えた体に染み渡る。
このエイドにいる時間帯がちょうど雨の一番強いタイミングだったらしく、スタッフの持つ無線からDNFしたひとの回収を手配する声が聞こえてくる。
今回のそらちGFにおいて、スタッフの手腕が最も問われた局面だったのではないかと思う。
規模の大きいライドイベントを主催するにあたり、天候によるリスクというのはとても大きい。パンクなどの機材トラブル対応に加え、リタイアした人の回収が一気に増えると、入ってくる情報を処理するだけでも相当な労力を要するのだ。
今回の雨において目立ったトラブルなくイベントを終えることができたのは、こうしたスタッフによる奮闘もあってこそということは心に留めておきたい。
ストロガノフ丼を食べ終えて周囲を見渡すと、人だかりのできているテントが目に入る。
温かいお茶があると聞いてテントに向かうと、ジェットヒーターが稼働していた。
8月にジェットヒーター。
さすが北海道というべきか、本州民としては季節感が崩壊しそうである。
なおこのヒーター稼働に関してはそらちGF運営の準備ではなく、ゆにガーデンのご厚意によるものとのこと。こういった臨機応変な対応は本当にありがたい。
身体も温まり、雨も多少弱くなったところで再び走り出す。
寒いことに変わりはないが、気力は十分だった。
少し走ると、激坂オプションへの分岐を示す看板が現れた。
迷わず激坂ルートへ進む。
篠さんがめちゃくちゃうれしそうな笑顔で登っていったのが印象的だった。
頂上の移動エイドで補給を済ませ、先を目指す。
相変わらず風はあるが、雨粒は次第に小さくなり、ちらほらと青空が覗く。
待ちに待った青空に、テンションが急上昇する一同。
「晴れた!やった!俺たちのグルメフォンドはここからだ!!」
どこの打ち切り漫画ですか。
次のエイドステーションは、ながぬまコミュニティ公園。
口にこそ出さなかったが、ここの日帰り温泉の看板にものすごく心惹かれていた。
このエイドでは、源泉豆腐とトマトジュースとかりんとう饅頭をったが、残念ながら一瞬で食べつくしてしまったので写真はない。
雨が完全に止み、路面が乾いた。
残りは40㎞。そらちGFもいよいよ終盤戦だ。