夏休み~そらちグルメフォンド参戦記~ ④ | ごーいんぐまいうぇい!

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ふらりふらりと気の向くままに。日々迷走。ときどき暴走。とある自転車乗りのひとりごと。

夏休み5日目。

 

天気予報を確認しながら朝食をとる。

残念ながら、この日も1日中雨予報だ。

当初の予定では、旭川を経由して神居古潭に立ち寄りつつ札幌へと走るつもりだったが、さすがに連日雨の中100㎞以上走るのは精神衛生上よろしくない。

ただ、せっかく富良野まで来たのだから何かしら観光的なこともしておきたいということで、サドルバッグの荷物をコインロッカーに預けて走り出した。

 

向かう先は、富良野の市街地から少し離れた麓郷地区。

この地名だけでピンとくる方ももしかしたらいるかもしれないが、ドラマ「北の国から」のロケ地となった場所だ。

ドラマの放送開始は1981年だが、続編は2002年まで制作された人気番組。

そんなドラマを幼少時に母の傍らで眺めていた私の頭には富良野の雄大な景色が残っており、いつかは訪れてみたいと思っていた場所だった。

走り始めてしばらくは強風と強めの雨に見舞われていたものの、麓郷が近くなるにつれて雨風は弱くなり、到着するころには雨は完全に止んでいた。

 

これもひとえに日頃の行いのおかげかなーなどと浮かれながら、五郎の石の家・最初の家をのんびりと見学する。なお、入場料は500円だ。

うっすらと記憶に残る景色を前に、感慨に耽りつつ写真撮影を楽しむ。

欲を言えば青空をバックに撮りたかったが、今回に限っては雨が止んだだけでも上々だ。

 

ロケ地観光をひとしきり楽しんだ後は、駐車場の隣にある りょくほう でおやつタイム。

野菜の販売所だが、トウモロコシやジャガイモを蒸したものも販売しているので、その場で北の大地の恵みを楽しむことができる。

ちなみに、今回私が食べたのはメロン。

夕張の無念を晴らすのだ。

 

おやつも満喫したところで、今後の予定を考える。

と言っても、富良野の市街地に戻った後は輪行で札幌まで移動ということ自体は決まっているので、ここで考えるのは電車の時間だ。

時刻表を確認すると、12時53分の電車があった。

現在時刻は11時30分。富良野駅までは15㎞余り。そして次の電車は2時間後。

 

輪行TTが始まった。

 

幸い、風向きはほぼ後ろから。時折横風にかわるが、ペースが極端に落ちることはない。

この時ほど道中に信号がないのがありがたいと思ったことは、この後の北海道滞在中は一度もなかった。

12時半には富良野市街地に戻り、コインロッカーから荷物を回収。ずぶ濡れになったウェアから着替えて自転車を輪行袋に詰め込む。窓口でチケットを購入し、列車に乗り込んだのが12時52分。発車1分前だった。

 

ここから札幌までの3時間弱は電車旅。

車窓を流れる景色(雨)に、無理して自走しなくてよかったと胸をなでおろす。

 

札幌に到着後は、駅近くの温泉施設 極楽湯 で雨に冷え切った身体を解凍してから、今回そらちグルメフォンド(以下そらちGF)へ招待してくれたけーすけさん宅で他のゲストの方々と合流。

先の記事で紹介した、つむりさん、篠さん、ふぃりっぷさん、ぢろうさんの他に、九州の深夜自転車部ko-he-さん、デカ頭の一味 BOOBYさんが集まり、それぞれの持つ非常に濃いエピソードに盛り上がりつつ、日付が変わるころに就寝。

 

翌日からは、このメンバーでニセコ方面を走る裏々そらちが始まる。