しばりやトーマスの斜陽産業・続 -208ページ目

美奈子in広島

※この記事は前ブログの過去記事(2009/12/12)の再録です

 

♪は~るばる来たぜ 広島~

とコブシを利かせて行って来ました、小向美奈子地方巡業in広島。
そんなにファンでもなかったはずなのに、なんでここまでして追っかけてるのか自分でもわからないのですがとにかく新幹線のチケットを握り締めて一睡もしないで向かいます。
大粒の雨が降る中、新幹線で一時間弱の旅の果てたどり着いた広島の天気は曇り。ストリップ日和(?)もへったくれもありません。

JR広島に到着後、南側にある広島電鉄に乗って一路銀山町へ。なんとこの電鉄が路線電車だったんですよ。



しかも市内料金は一律150円!最長距離でも270円までという。ちゃんと車内に車掌も乗っており乗降車の仕方もきちんと教えてくれる。広島県の形状自体が横に長いので路面電車が有効利用されてるわけですな。気軽に使える分一両ないし二両編成しかない、とか入り口出口の扉が決まっていていちいち車内を移動して降りなきゃいかんなどのデメリットもありますが。

そんなこんなで10分もしないうちに銀山町へ。目的地の広島第一劇場へは徒歩5分。方向音痴の私が珍しく迷うことなく目的地に到着。

広島第一劇場は繁華街(ピンサロ、ヘルス街)の一角にあり、由緒正しい田舎のストリップ劇場という感じでしたわ。





大通りまで戻って喫茶店でゆっくりした後再度突撃。開場20分ほど前にいくと10数人がすでに列を作っていたので最後尾につき開場を待つ。マスコミらしきカメラマンが何人か先に入っていった。並んでるときに写真を撮られたので今朝のスポーツ新聞に載ってませんように。
さて入場料金を払って中へ。ここは浅草ロック座や東洋ショーのように施設内にくつろぐような場所も特になく、入ったらすぐ会場。席が68席と今まで行った中では一番小さい箱。
ステージから花道の部分がなく、盆が二つ縦に並んでいる形。さらに盆と盆の間が左右にせりだしていて、踊り子が踊った後のオープンショーの際、ここまでやってくる形になり、真横の席を確保していると踊り子がかなり間近までくる格好になる。

もちろん盆真横の席を確保。客の入りは平日の昼間ということもあって30人ぐらい。所詮田舎だからなのか、イマイチ盛り上がりにかけてるような・・・入るときに荷物チェックもされなかったし、あんなの隠しカメラとかいくらでも持って入れそうだぞ。大丈夫か。
開演。踊り子が6人で浅草ロック座本家のような舞台ではなくソロで一人ずつ踊っていく王道のスタイル。途中で往年のAV女優、小林里穂が出てきて実は小向の次に期待していたメンバーだったので懐かしい気分。小林といえばAV雑誌でたまにやる『男優がオススメするAV女優』企画でよく名前が出ていたのを覚えている。チョコボール向井が彼女を一押ししていたのだった。
「生でさせてくれる」「具合がよく、反応もピカイチ」
とかいう理由で・・・
若干年は感じるものの、さすが固定ファンも多かったようだった。

そして最後にいよいよ小向美奈子が登場! 気がつけば50人ぐらいの入りに膨れ上がっており、地方とはいえ小向人気を実感。
バックダンサー二人に、みつやれんという踊り子を加えたチーム編成のショーで、まずはムーランルージュ風のドレスで登場。ここは踊るだけで一旦退場し、続いてみつやれんの出番。シャツ一枚から全裸になる内容。ダンサー体型でさすがプロフェッショナルの演技を見た。それが済むと次にダンサーがイス二つをステージに置いた後で小向再登場。このときすでに下着だけの姿。この位置からでも小向の見事なバストが確認できました。
四人で踊った後、小向が客席に背を向けてブラを外す!この時点ではまだトップが確認できず舞台袖から来たダンサーがシースルーのドレスをもってきて上から羽織る。
おお、このまま振り返ると乳首丸見えやないですか!
と一人で興奮してると振り向いた彼女のトップはドレスにあしらわれたデザインで隠れているという小粋な演出!相変わらず焦らしますな
さんざん焦らした後は盆の部分まで来た小向さんが待ってましたのトップ披露!見事なまでのスライム乳が盆で小向が動く度にぶるんぶるん揺れまくってたまりません。今回は盆の上で体を反らしたりするポーズも決めて中々成長の後がうかがえます。この時点では下は脱がないまま一旦退場。

そしてダンサー二人が脚立を持ってステージに。ここはダンサー二人とみつやれんのステージで衣装がPVCのホットパンツにトップス、コルセットにブーツというボンデージスタイル。そして最後に小向も同様の衣装で登場!むちむちのボディがラバーコスチュームではちきれんばかり!
一人で興奮しているとステージにみつやれんと小向美奈子だけが残り、小向がみつやれんの衣装を脱がせ、後は自分でPVCのホットパンツを脱ぐとラバーショーツのTバック!そのまま二人で盆に移動して、なんと二人が上になったり下になったり、くんずほぐれつのソフトレズビアンショーですわ!
上になり下になり躍動するスライム乳、エロボディ!むせかえる匂いが客席に充満!小向、よくやった!!

残念ながら今回もTバックは脱ぐことのないまま終了しましたが、登場したときにすぐわかるほど体を絞ってるのがわかり。まだまだぎこちない動きはあるものの、確実にストリッパーとして進化した小向美奈子を見ることができました。最後には全員揃って登場。小向がマイクを握って「本日はありがとうございましたー」と挨拶して終了。

この後、居座ってもう一回鑑賞。二度目はイスを使ってポーズを決めることなどで最初はバランスをとりそびれていたところもきちんと決めたりしてこれもまた満足。田舎だからなのか、平日ということもあって客入りがイマイチで反応も思ってたほど返ってこなかったのですが、週末は結構入るでしょうね。ということで近隣のみなさんはぜひ広島第一劇場で小向のソフトレズビアンショーをお楽しみください!あと会場で自叙伝『いっぱい、ごめんネ。』のサイン本も売ってた(サイキックのイベントを思い出した)ので衝撃の自叙伝をぜひご一読ください。

さあ、次はどこへ行くんだろう?当方迎撃の用意あり!国内でやっているうちはどこまでも追いかけまっせ!!

小向さん、「いっぱい」すぎるで!

※この記事は前ブログの過去記事(2009/12/10)の再録です

 

小向美奈子自叙伝『いっぱい、ごめんネ。』を読む。これが近年のアイドル自叙伝の中でも衝撃的な記述の多い内容であったのでぜひともオススメしたい。

自らを


『じゃりン子チエ』のチエちゃんのような女の子


というだけあって、テツも真っ青なワイルド人生を送る小向さんの子供~少女時代がすさまじい。
まずは、小5で安室奈美恵に憧れて髪の毛をメッシュに!(でもおかんに「まだら」と言われる)
小6で初喫煙!(銘柄はマイルドセブン)
それぐらいならまあそんなやつもいるだろうと思われるが、小向さんのすごいとこは小学校の校門でも堂々と吸っており、その理由が「タバコは20になってから」というのを知らなかった(!)からって・・・


当たり前のように見つかり、当たり前のように母親が学校に呼ばれ、当たり前のようにその夜、両親にこっぴどく叱られた。
「ダメならダメって、先に言っておいてほしかったな。そんなルールがあるのを知らなかったんだから、それはしょうがないよ」
口答えする私の頬に、父の平手が飛んできた。
このとき私は、世の中にはルールがあることを知った。



ゆとりか!お前はw
週刊誌でいきなりアイドル業界の枕営業疑惑をぶっちゃけた時も「そんなヤバイこと言ったら干されまっせ」という裏業界ルールを「そんなルールがあるのを知らなかったんだから、それはしょうがないよ」の気構えでやっちゃったのではないかと。
子供の頃から負けず嫌いで幼稚園でも男の子と混じって大喧嘩をしまくり、イスを振り上げていた小向さんは家庭でも兄弟相手に大立ち回りを演じ、その負けず嫌いな性格は中1のときにも発揮。上履きに落書きされたのを見つけた美奈子、壁に叩きつけて戦闘体勢!!主犯6人を後者裏に呼び出し!

「上等じゃねえか。やるなら、やってやるぞ!」
女の子5~6人を体育館の裏に呼び出し、
「私に話があるんなら、聞きますよ」
ニヤッと笑うと腰をかがめ、下から相手の顔を覗き込んだ。それも思いっきりドスの利いた、低い声で。
「あれっ、どうしたの?黙ってちゃわかんないなぁ。話したいことがあったから、上履きに落書きまでしたんでしょう!?」
うつむいて、身体を震わせているひとりをニラみ付け、
「黙ってちゃ、わかんねぇだろう!」
平手で顔を撫でつけた。
ワルぶってたわけじゃないし、本物のワルでもなかったけど、これくらいことはいつでもできた。
涙を流している女の子にも、容赦なく平手を飛ばした。
「泣くくらいなら、最初からそんなことするんじゃねぇよー」



といった彼女が数年後、留置所に入れられて不安から涙してまさに「泣くくらいなら最初からそんなことするんじゃねえよ」状態になるとは・・・

そんなこんなで大立ち回りの後、いじめがエスカレートしたのをきっかけに学校に行く気が失せ、不良グループに仲間入りした美奈子は二つ年上の硬派な男(笑)に惹かれ処女喪失!中2でスカウトされ15歳の時に芸能界デビュー。ここから話は小向の「芸能界で出会った男たち」についての描写。まずは小向が事務所を解雇されて覚醒剤で捕まる結果にもなった最低のシャブ中DV野郎。アサヒ芸能のテリー伊藤との対談でもあったけど、家に帰ったらいきなり注射器もってた彼氏がいて、そいつに薦められるまま付き合っている一年半の間、何度もやってましたと。やめようとしたものの、逆らうと殴られ蹴られ最後は軟禁状態にされてマネージャーと連絡が取れなくなり、解雇。
そんなロクデナシの彼氏をそれでも好きだったという美奈子。


それでも、やっぱり、彼と別れることはできなかった。
理由は・・・
殴られるのが怖いから。
蹴られるのがイヤだから。
もちろん、それもある。でも、それだけじゃない。
ひとつは、それでも彼が好きだったから。
もしかしたら、立ち直ってくれるんじゃないかという淡い期待を抱いていた。だから、貯めていたお金が全部、クスリ代で消えていっても、彼の前から姿を消すことができなかった。私名義のクレジットカードが限度額を超えてもいつかクスリを止めてくれる・・・と思い続けていたかった。今、考えると、すごくバカなんだけどね。



二つ目の理由は「クスリをやってないときはすごくやさしかった」から。三つ目は「セックス」でクスリをした後のセックスは気持ちよくはなかったけど、求められていないと不安になるし、セックスしているうちは幸せな気分でいられる・・・と完全に共依存、薬物依存ですよ。結局逃げ出した美奈子をなぜか追ってきて、こっそり借りたマンションの隣の部屋からガラスクラッシャーでガラス戸を叩き割って侵入するまでになった彼氏は御用になり、そいつの家宅捜索で注射器が出てきたため美奈子も御用になるのであった。

どうしてこんな男と付き合うのか、男運がないだけなのか。この本には答えも書いてある。小向美奈子の男の見つけ方が間違ってるんです。
芸能界にデビューして、クラブ遊びを覚えた小向さんは以前週刊誌に暴露したような、
(なんとこの本にはその『芸能界売春クラブ』に関する噂話のこともちゃんと書いてある。どころかBUBKAがスクープした『小向美奈子の生チチ、生マ■コ写真疑惑のことまで書いてあるんだから驚く。売春クラブに関しては「本当に言いたかったことは一つも書いてなかった」と週刊誌サイドが面白おかしく書いただけだ、言っている。BUBKAに関しては「私じゃない」と疑惑否定)
女を札束で買う紳士の存在(この本には書いてないが、週刊誌にはグッドウィルの折口と書いてましたな)などに飽き飽きし、私は男に抱かれて安心して眠りたい・・・という人恋しさに身もだえする美奈子の心の隙間を埋めた最初の相手は・・・

六本木のクラブで出会った日系アメリカ人のリチャードだった!

六本木のクラブで出会う日系アメリカ人。
それだけでロクな男じゃねえだろ!と思ったらその通り!「アイラブユー、美奈子!」とかなんとかいって彼女のマンションに潜り込んだリチャードは財布から金をくすねてガンジャを買っていたのだった。別れ話を切り出すと暴力振るわれ、そのままレイプ!

身も心もボロボロになった美奈子の傷を癒してくれたのはクラブで出会ったイギリス人バレエダンサーのリッキーだった・・・


っておい!小向さーんw
クラブ以外に男と出会うところ、ないんかい!!
しかし予想に反してこのバレエダンサーのリッキーとの仲はこれまでの小向美奈子のワイルドすぎる男伝説とは裏腹にむずがゆくなるほどのプラトニックラブで、小向も結婚を決意するほどなんだけど彼はダンサーの仕事で日本にいるだけなので仕事が終わると帰ってしまいそこで二人の関係は終わってしまうのだった。こいつが「所詮小向とは遊びだった!」ぐらいのことでもいってホントはこいつも他の男と同じ、ろくでなしだったんだ!ぐらいのことでもいえばオチとしては完璧なんだけど、そうはいかなった。ああ、唯一まともな男が出てきたと思ったら・・・

しかし、どうしてこうも男に惚れやすいのか?そうまでして男に愛されたいのか?芸能界が特殊なのか?芸能界にまともな男はいないのか?

そしてクライマックス、15歳芸能界デビュー直後に起きた「あること」についての告白。

実はデビュー直後の小向には同級生の姉に紹介されて付き合うようになった二つ年上の彼氏がいたという。仕事の合間を見つけては彼と会ってセックスしまくっていたというのだ!その結果、妊娠。彼氏は結婚しようという。


「赤ちゃん・・・やっぱり、できてたみたい」
彼の前に立った私は、できるだけ明るい顔でつぶやいた。たぶん、思いっきり、引きつっていたと思うけど。
「ホントに!?」
彼の眼がまん丸に見えた。
どっち!?どっちなの?
探るように視線を交わしただけでは、まだ彼がどっちを望んでいるのかは全然わからない。
「ウン」
さりげなく。でも、うれしそうに私は首を縦に振った。
つかの間、視線を落とした彼が、困ったような顔で私を見上げる。
「どうしよう?」
彼がつぶやいたひと言は、まったく、予想外の言葉だった。いつだって、YESとNOがはっきりしているのに、まさかそんな情けない言葉が彼の口から出てこようとは・・・
「どうしようって、何が?」
私の言葉は尖った。それでも男かよ。産むなら産む。産まないなら産まない。ハッキリ、言えばいいじゃん。あんたは、その程度の男なの?ほら、なんとか言いなさいよ。
「だから、ほら、どうしようか?」
彼は同じ言葉を繰り返した。
「だから、何が、どうしようなのか、ハッキリ、言ってよ!」
産婦人科の待合室にいることも忘れて、私は声を荒げてしまった。
私にとって彼は特別な存在だった。そして、彼にとっても私は特別な存在だと思っていたのに、そう思っていたのは、私だけなの。ねぇ、私はその程度の女だったの?堕ろしてほしかったらそう言えばいい。そんな言葉すら言えないの?お願い・・・これ以上、私を哀しくさせないで。
それでも、彼はオロオロしていた。待合室を歩き回り、またイスに座ったかと思うと、いきなり頭を抱え込んだ。
「だから、ほら」
顔を上げて、私を見つめた。

「ベビーベッドとか、いろいろあるだろう。どうすればいいんだよ」

彼の言葉を正しく理解するまでに、少しの時間が必要だった。
ベビーベッド・・・?
うれしさがじんわりと湧きだし、それが頭のてっぺんまで拡がっていく。
ただただ、うれしかった。
後から涙が溢れ出て、どうにも止まらなかった。



このとき妊娠三ヶ月で、生まれるのは小向さんが16になるかどうかというギリギリの年齢。下手したら戸籍上未婚の母になるのだが小向は芸能界を辞めて子供を生むつもりだったという。すごいのがその後すぐにファースト写真集の撮影でグアムにいってるの。つまり、あの写真集撮ってるときは妊娠してたという・・・
ファースト写真集撮影のとき、すでに彼氏のチンチンしゃぶっている写真を撮られていた藤■綾を超えた
なんとも凄い話だが、本当のクライマックスはこれから!グアムから帰ってきた小向さんは三度目の定期健診を受けに病院に行き、彼氏が病院まで迎えに来てくれるのだが、50ccバイクに乗った彼氏が病院の前で待っている小向に手を振る。交差点に差し掛かった彼氏のバイクに車が突っ込む!小向さんの目の前で吹っ飛ぶ彼氏


「だいじに・・・してくれよ・・・」
それが彼の最期の言葉だった。



一体どこのケータイ小説なんだ!『恋空』は実在した!!事実は小説より奇なり!小向さんが皿山盛りのからあげをほお張るシーンがあれば完璧だった!!梨元ものりピーよりこっちを映画化すればいいのに。できるんなら。
いくらなんでもこの本、「いっぱい」すぎますがな。そんなすさまじい描写の後には必ず「バカな私が悪いんです」と謝罪の言葉がつづられている本なのであった。まるで目の前で吹っ飛んだ彼氏と亡くした子供への贖罪のように・・・
そんな小向さんのために、明日の広島第一劇場にいってきまーす。 

 

 

今日のラブプラス+27

※この記事は前ブログの過去記事(2009/12/8)の再録です

 

 

で、『深イイ話』の『ラブプラス』なんだが・・・不快以前に小ネタ扱いで数分取り上げられただけだった。なんだただの釣りか。

それにしても

『草食系男子に大人気』

という説明はどういうことか。世間一般における『草食』『肉食』の意味というと、せいぜいが

草食=なかなかやらない。
肉食=すぐやる。やりまくる。

程度のもので恋愛の価値基準がやる、やらないのONかOFFしかないという頭の中が80年代の人間の価値基準がモテるかモテないのどちらかでしかない時代でストップしておる!頭の中がちんちんを突っ込むか突っ込まないかしかない想像力の欠けた獣どもは地獄に落ちろ!

ちなみに『深イイ話』で『ラブプラス』よりも大きく取り上げられたのはハローキティに関する話だった。あんな口のない気持ち悪いネコなんかどうでもいいけどな!あんなもんは所詮女とやりたいがために男が女にくれてやる置物に過ぎない。女とやりたいために金を出して奇形のネコを買えということであろう。キティをキティたらしめている基準はセックスと金!そこしかお前らの頭の中にはないのかと・・・

お前らは一度『ラブプラス』でもやって身も心も洗い流されてしまえ!そんな連中に『ラブプラス』やってキモイなどと言われてもまったく心の痛まない私なのだった
さぁて今日から期末テストだ!寧々さんに勉強教えてもらおっと。

マーシー、のりピー事件を語る

※この記事は前ブログの過去記事(2009/10/29)の再録です

 

月刊創11月号を忘れていたころに購入。

創には田代まさしの連載があるのだが、今回はのりピー騒動のネタ。
マーシーは気をつかって「他人のこと(薬物に手を出した芸能人のことね)をあれこれいえるところまではいっていない」と前置きした上でコメント。マーシーにコメントを取りにスポーツ新聞の記者が来てもそういった理由で断ってきたらしい。そのスポーツ新聞の記者いわく
「スポーツ新聞の表紙を6日間飾ったのは長嶋茂雄でも成しえていないことで、のりピー事件の反響はすごい」
マーシーはその狂騒ぶりをドラマ『一つ屋根の下』で演じた一途で純粋な女の子の役を演じて、それが世間に浸透していたので薬物中毒とのギャップに驚いたのだろうと。
ドラマのイメージって怖いなあ、と思うのだが(そりゃああくまでドラマで演じた役のイメージであって実生活は違うだろ!と思うが)そういえば私がマーシーに抱いていたイメージといえば南野陽子が主演した病院を舞台にしたドラマ『熱っぽいの!』で勤務する三兄弟の長男で小児科医師の役だった。
この三兄弟(次男・村上弘明、三男・中村繁之)がナンノと恋の鞘当をするストーリーなんだが、村上弘明や村上繁之と比べてもマーシーの役どころは完全にコメディリリーフ。しかし、なんとドラマがクライマックスに近づくにつれて小児科で子供にも人気がある朴訥を絵に描いた性格のマーシーにナンノは惹かれていって、最終回で実家に帰ろうとするナンノを追いかけて新幹線のホームまで駆けていくのだ!そして結ばれる(!)

ナンノとマーシーが結ばれるドラマなんて書いたやつは頭がどうかしてると思われるが、当時中学生の私はイケメンの村上や中村(そりゃマーシーだってイケメンだが)を押しのけてトップアイドルのナンノと結ばれる展開に

「人間・・・顔じゃないッ!!!!」

との思いを強くしたものです。

そんなマーシーがミニからタコとか薬物とかいうのものりピーばりにショックでしたよ!
でも中学生の私に勇気を与えてくれた人としてマーシーを応援しますよ!!ちなみにそのドラマ、今をときめく亀山千広が企画です。

連載では逮捕されたせいで賠償金を抱えてしまい、発売されるはずだったラッツ&スターのパチンコ台の制作費と一緒に賠償金を請求されたマーシーがオレがパトカーで連れて行かれたら激熱とか、注射器が魚群のように流れたら鉄板リーチっていう風に内容変えて出せませんか?とアイデアを出す辺り、才能を感じたなあ。そんなパチンコ台、絶対に出せませんけど。 

サンゴとってこいや!『群青 愛が沈んだ海の色』

※この記事は前ブログの過去記事(2009/11/26)の加筆修正です

 

今週より公開がスタートした長澤まさみ主演映画『曲がれ!スプーン』の興行成績は3日間で動員3万3344~興収4476万4700円だという。150スクリーンの公開でこれは厳しい・・・もちろんランキング圏外からのスタートである。6月に公開した『群青 愛が沈んだ海の色』が2日間の動員7047~興収914万2100円(54スクリーン公開)だから二作続けての大コケということになる。ああ、ほんの数年前までは東宝のトップアイドル女優であり、これからの邦画界を背負うとまで言われたのに・・・なぜこうなった。

その『群青~』は公開時に難波のシネポップで観たのだが、こりゃコケるのもわかるわと納得できる出来で、今週からレンタルもスタートしているのでそんな凋落ぶりを確認したい変わった人はぜひ見てください。以下激しくネタバレ。




この映画は20世紀フォックスのファンファーレで始まります。つまり世界配給する気なんです。無謀にもほどがある。

病気療養のため沖縄の離島にやってきたピアニスト(田中美里)に職業・海人の佐々木蔵之助が一目ぼれ。

「病気なんか治らないんだぁー!!」

と自暴自棄なアル中、田中のために蔵之介は漁に出て帰ってこない(事故にあったんじゃないかと島の住民大騒ぎ)。蔵之介はアル中田中のために素潜りでサンゴの欠片をとってきたのだった。「病気が治るお守りだ」といって田中に渡すと恋愛フラグ立つ!

そんな縁で結ばれた二人。田中は娘の涼子(まさみタン)を産むがほどなく病が再発して帰らぬ人に。

涼子は島で唯一の幼馴染、一也(良知真次)と大介(福士誠治)とともにすくすく育つ。
大きくなった涼子は看護師になるため、大介は進学のため島を離れる。しかし職業・海人の一也は島に残るためぎくしゃくした関係になり、大介と家族が島を離れる歓送会の夜、一也は沖縄民謡の恋歌を歌い、涼子への愛を告げる。そのまま二人はまさみタン家でベッドイン!!
そんな二人の関係を見てしまった大介は彼女への思いを伝えられず島を離れることに。

翌日、浜辺でまさみタンは看護師になる夢のこともすっかり忘れて

「海人の嫁さんもいいかなぁ~って」

と一回やっただけで女房気取り!

真に受けた一也、蔵之介に「嫁にくれ」と直談判。先走りすぎや!当然のごとく「結婚どうこういう前に一人前の海人になれ!」と突き放される。
そこで
「俺がでっかいサンゴを取ってきて、一人前だと証明する」
と一也は漁に出るが一向に帰ってこない。彼を待ちわびる涼子に蔵之介、
「俺が一人前になれって言ったのはサンゴ取るとかいう意味じゃねえ。一人前っていうのは家族を持つっていう責任を取ることなんだぞ。あいつが帰ってきたらそういってやれ」
と男前な一面を見せるが一也はそのころ力尽きて溺れ死んでいた

「あんたのせいで息子が死んだんだぁー!」

と一也の母親に責められる蔵之介と涼子。そして涼子は鬱病にかかってふさぎこむ日々に。夕方まで家の離れで布団にくるまり、起きて浜辺に出て一也の帰りを待ち、夜中は母の残したピアノを弾き続け、最終的には薬漬けになる転落人生。
そんな迷惑メンヘル女のワガママを島民全体で優しく見守ろうとする展開は失笑。ピアノの音がうるさいだろうと蔵之介が島民みんなに謝りに行くのだが「俺、夜はぐっすり寝てるんで、全然気にならなかったすよ」「俺はそんな音聞いちゃいねえ」としらばっくれるのである。なんでそんなまさみタンに気を使うのかというと、やっぱりカワイイからだろうな。かわいいは正義!

一年ぶりに大介が島に戻り、なんとか涼子の心をいやそうとし、陶芸をやらせて涼子を立ち直らせるきっかけを掴んだ大介は「俺にできることならなんでもいってくれ」と色気を出すがそんな大介に涼子が言い放った!

「一也を連れてきて」

無理難題!できないというと浜辺にへたり込む涼子!

「あやまれ!あやまれ!このクソブタ!クソブタ!」
と福満しげゆき先生の妻みたいなことを言うのだった(そんなことは言ってなかったけど、私には聞こえた)

涼子をなんとか家に戻すが手を離さない。もう勘弁してくれと離れようとする大介を
「もう少しだけそばにいて・・・」
と引き留める涼子。調子に乗って抱こうとする大介を涼子、拒絶!(そこまでしておいて)根性無しの大介が床に寝転がると「もう少しだけいて」と涼子。どっちやねん!!

覚悟を決めた大介は素潜りでサンゴをとってくることに。しかし大介が帰らないまま日々は過ぎ・・・


とアル中の母とメンヘル娘が二代に渡り周囲の男を引きずりまわすわ、地獄に突き落とすわ、まさにドラッグ・ユー・トゥ・ヘル!!サム・ライミも真っ青のメンチサイドホラーです。
まさみタンのその気にさせて何もさせない性悪ぶりは藤原紀香といい勝負。

「私が欲しけりゃサンゴとってこいやぁー!」

桂南光さんの笑い話に「リンゴ一個でやらせる女」ってのがありますが、こちらは「サンゴ一個でやらせる女」これぞ激安セックスの真実!
いやぁー女って本当に怖いですね。撮影は本当に素晴らしく沖縄の美麗な自然が全編に渡って展開されるのだが、その映像にまったく癒されることのない映画に何を期待してJALや水産庁は協賛したんでしょうか。

この映画は製作前から話題で特に東スポが


6月下旬から公開される映画「群青」で大胆な全裸ベッドシーンを撮影していたことが関係者の証言で明らかになった

作家・宮木あや子が長澤をイメージして書き下ろした同名小説が原作で、愛した男が死んでしまった長澤が、ショックのあまり、
やがて夜が来ると悲しさを紛らわすかのようにあちこちの男たちと肌を重ねていく物語だ

「話題の濡れ場シーンで圧巻は男のモノを愛おしそうに口に含んでいると思われるシーン。ほかにも女性上位やバックで突かれながら歓喜の声をあげて果てるなど、まさに過激シーンのオンパレードしかも、90センチと噂されるバストトップも惜しみなく披露。画面一面にプルンプルン震える長澤の美乳も圧巻だった。」
(映画関係者)


という下品全開の記事を書いてそれに週刊現代とかが相乗りして相当騒がれたのだが、実際そんなシーンはほとんどなかった。なぜこんなことになってしまったのか?
実はこの映画はまず『群青』という映画原案のシノプシスがありそこには
「恋人を失ったヒロインが狂ってしまい、かわるがわる男に抱かれる」
という記述があり、それにそって小説家の宮木あや子がノベライズを書いた(一部では宮木が「原作」となっているが、誤り)。
しかし撮影の直前で脚本が変更されたらしく、映画で濡れ場の描写は完全に消えた。
映画『群青~』の脚本家は板倉真琴と渋谷悠の両名が表記されており、このうち渋谷悠のブログでは2008年の5月に監督と脚本を書き終えたということが書いてあった。
http://higebrown.jugem.jp/?day=20081121
板倉真琴がどう関わったかはわからなかった。
脚本家からわかる部分には脚本変更の経緯やそれが映画の内容にどう影響をもたらしたのかはわからない。

ここからは私の妄想になるけど、当初の予定では長澤の濡れ場は用意されていたのだが、撮影直前になって東宝ないし長澤サイドから横槍が入ったのではないだろうか。「濡れ場を演じると長澤が出演しているCMスポンサーがいい顔をしない」とかなんとか言って。
似たような前例がある。森田芳光監督の『海猫』は佐藤浩市と伊東美咲の濡れ場が話題で、その場面も完成版には存在したそうだが、公開直前で伊東が出演しているCMスポンサーから濡れ場を出してもらうとイメージが悪くなるとかなんとか言われ、公開されたフィルムからは濡れ場の場面が削除されたという・・・
今回のまさみタンも同じことなんじゃないかと・・・
まだまだアイドルイメージが抜け切れない彼女が濡れ場なんて万が一にもありえないと思ってたので、当然の結果ではあったんですけどね。

それでは『完成版からは削除された長澤まさみの極秘流出映像』のDMが届くのを心待ちにしております。