アニメ・この一話がスゴイ! トランスフォーマー「トリプル・チェンジャーの反乱」 | しばりやトーマスの斜陽産業・続

アニメ・この一話がスゴイ! トランスフォーマー「トリプル・チェンジャーの反乱」

 1986年に日米合作として製作されたアニメ映画『トランスフォーマ― ザ・ムービー』『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』と続編『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマ―2010』をつなぐ物語として公開。日本のスタジオの高い技術力を世界に知らしめた伝説のアニメ映画。

 ところが当時、日本では公開が諸般の事情で見送られ89年に東京・大阪の一部会場でのみ上映されるという扱いの少なさであった。続編である『2010』にはある主要キャラクターが登場しなくなるのだが、映画を観ないとその理由がわからないため日本の視聴者の多くは『2010』を「?」マークを浮かべながら観るハメになったのであった。例え『ザ・ムービー』を見ていたとしても『2010』はよくわからなかったんだけど・・・

 

 その『ザ・ムービー』が公開40周年を記念してついに日本で本格初公開されるのであった!

 

 

 

 

全国のローソン・ユナイテッドシネマ30館にて11月下旬より公開。全国といってもローソン・ユナイテッドシネマなんて地方にしかない。関西では大阪・岸和田、奈良・橿原の二館だけって!この時期はゴジラとか年末の超大作がスクリーンを独占するため、こんな縮小した形でしか公開が難しかったんだろうね。公開してくれるだけありがたいんだけど。

 

 公開までの約二カ月強の間、トランスフォーマーネタで盛り上げようぜ!ってことで今回の「アニメ・この一話がスゴイ!」はトランスフォーマーです。

 毎回がトンチキな狂ったエピソードだらけなので選ぶのも難しいのですが、中でもかなりのイカれっぷりを誇る第38話(本国版52話)『トリプル・チェンジャーの反乱』をご紹介。

トリプル・チェンジャーの反乱、トランスフォーマー

 メガトロン率いるデストロン軍団の参謀集団トリプル・チェンジャーの3名スタースクリーム、ブリッツウイング、アストロトレインがメガトロンに叛旗を翻すという回。

 

ナレーション:破壊大帝メガトロンに率いられた悪の軍団デストロンはこれまでサイバトロンとの戦いに一度も勝利を収めたことがなかった。その原因は一体何なのか?リーダーの無力故か?デストロンの3人は同じ疑問を抱いていた!トランスフォーマーの顔が彫られた岩山トランスフォーマー、岩山に刻まれた顔

 トリプル・チェンジャーの3名は岩山にラシュモア山の顔面像よろしくメガトロンと自身ら3人の顔を掘ってその後メガトロンの顔だけ崩してしまう。何でこんなことをしているのか理解に苦しむ。

 3人は戦いに勝てないのはメガトロンがリーダーに相応しくないからだと決めつけ、反乱を起こすことに。もちろん自分たちがとってかわるためだが・・・

 メガトロンを誘い出して罠にかけようとする。誘いだす役はスタースクリームにやらせようとするアストロトレインにブリッツウイングは「スタースクリームは何度も裏切りに失敗している!頼りになるもんかよ」とにべもない。

 

「失敗だと!?別に失敗しているわけじゃない。本当のチャンスが来るのをずっと待ち構えていただけだ」

 

 とそれらしい強がりを決め込むスタースクリームが結局メガトロンを誘い出す担当になるが、ブリッツウイングとアストロトレインは仲間を信用していなかった。

 

「馬鹿め、やつを騙すなんてちょろいもんだ」

「メガトロンと一緒に始末されるとも知らないで、おめでたいやつだ」

 

 と早くも仲の悪さを露呈するトリプル・チェンジャー!果たして叛逆は成功するのか?

 

 大都市の地下を走るパイプラインの先にサイバトロンの秘密基地があるとしてメガトロンとともに向かうスタースクリーム。あっという間に閉じ込められたその場に分子凍結ガスが流し込まれ凍り付いてしまうメガトロン。作戦成功だと真下の扉から抜け出そうとしたスタースクリーム、だが出口はブリッツウイングらによって閉じられていた!

トランスフォーマー スタースクリーム、冷凍ガス

 

邪魔な二匹の排除に成功した二人はデストロン軍団を支配下に置くため暗躍する。まずブリッツウイングはアメフトスタジアムに現れ、軍事施設と勘違いしたブリッツウイング、アメフトチームのコーチを軍隊参謀か何かと勘違いしてスカウトするのだった。

トランスフォーマー ブリッツウイング アメフトスタジアム

 コーチはなぜか選手に「とりあえずボールを投げつけろ!」と指示するが当然効くはずもなく、砲塔に収まったボールをスコアボードに打ち込んで2点先制!「オレの勝ちだぜ!」(何の勝負だよ!)

 指揮官と間違われた男は「わたしはただのコーチなんだ」とと誤解を解こうとするが「このオレを騙そうとしてもそうはいかんぞ!」とまったく話が通用しないのだった。こうしてアメフトコーチはブリッツウイングの参謀にされてしまう。

 アメフトコーチはブリッツウイングに作戦指揮を強制され「わたしはアメフトのことしかわからないんだ・・・ゾーンディフェンスとか・・・」というアドバイスを曲解したブリッツウイング、仲間として抱き込んだビルドロン部隊によってスタジアムは基地として改修されていく。

 次は攻撃の指示を出せと言われたコーチ「ロングパスなんかどうでしょう?」「ありがとよ!」ブリッツウイングは言われるがままにロングパス作戦・・・ミサイル攻撃を開始して街を破壊する。

 

 被害が拡大する中、事態に気づいたサイバトロンたちはブリッツウイングの暴挙を止めようとするが、迷路に誘い込まれた挙句ブリッツウイングに囚われてしまう。その間ブリッツウイングは作戦が成功する度にスコアボードを攻撃して得点を重ねる。それに何の意味があるのか、まったくわからない(笑)

 

 

 もう一方のアストロトレインも駅舎を襲撃し、列車たちを改造して忠実な部下として支配下に。アストロトレインもまたデストロンのボスとしてブリッツウイングを出し抜こうとしていたのだった。お前ら考えること同じだな。

 

 スコアを圧倒的重ねて勝利に近づこうとするブリッツウイング。だがサイバトロンもただやられているわけではない!仲間の救出にやってきたスモークスクリーンとホイストは上空を飛行するパワーグライドのナビゲーションによって迷路を攻略。ビルドロン部隊からのSOSに応じて救出に飛び立つブリッツウイングだったがスモークスクリーンの煙幕に惑わされている間にせっかく捕まえたサイバトロンたちを奪い返されてしまう。

 

「このマヌケめ!」(自分のことだろ)

 

 続いてアストロトレインの駅舎を攻撃に向かうサイバトロン。トランスフォーマーの力の源であるエネルゴンキューブを運び出している最中のアストロトレイン「オレはデストロンのリーダーだ!」と息巻いて改造した列車たちに指示を出すが・・・動かない(故障かな?)

 「なにやってるんだ!早く動け!」

スタースクリームと仲間たち、トランスフォーマー

サイバトロンが見守る中、早く動けとわめくアストロトレイン

 

 どうにか動き出した列車たちは線路を直進して壁に激突。水道管を破壊。大量の水はやがてメガトロンが閉じ込められているパイプラインにも流れ出し、凍結が溶けてしまう。

 

「きさま!またワシを騙しおったな!」

「このオレもなんです!オレも騙されたんですよ!だからこうして一緒にいるでしょうが・・・

「えーいうるさい!出口はないのかっ!」

 

 激流に押し流されながらマヌケな問答を繰り広げる二人。なんとか脱出を果たすが・・・

 

「まったくもって貴様ってやつは!大バカもいいとこだぞ!」

 またまた裏切りが失敗してお説教を受けるスタースクリーム。

「オレが大バカでした・・・二度としません、お許しを!」

 裏切るつもりだったことなんてなかったことのように掌を返すスタースクリーム。これもまたいつもの光景なのだった。

 

 その頃、1569-0で圧勝だったブリッツウイング(だから、その点数は何の意味があるんだよ!)は配下に収めていたビルドロン部隊の裏切りにあっていた。

 

「こき使われるのはまっぴらだぜ!貴様なんかにデストロンのリーダーを任せられないって言ってんだよ」

「よく聞けこの馬鹿ども!早く行って橋でもつくってこい!それが仕事だろうが!」

 

 なんか施主に偉そうに命令される施工主みたいなやり取りだなあ。巨人兵デバスターに合体したビルドロン部隊はブリッツウイングを圧倒するがそこに大量の水が流れ込み・・・ってこれ、もともと水道管から流れた水なんだよね。街ひとつを押し流す勢いの水が流れてる水道管って・・・

 そこに流されてきたアストロトレイン、デバスターに苦戦するブリッツウイングが助力を要請。

 

「一緒にデバスターをやっつけよう、力を貸してくれ!」

「ああわかった・・・だがその前にお前を片付けてからだ!」

 

と背後から撃たれる(笑)

「お前、裏切る気かー!」

なんかもう、木乃伊取りが木乃伊になるって感じがして、とてもいいですね。三者の小競り合いが続く中にメガトロンさま到着。

「この裏切者どもめが!デストロンのリーダーはこのワシなのだ!貴様らにはその資格などない!」

 その横でスタースクリーム

「そうですともメガトロン様!」

 と太鼓持ちの役割を十二分に果たすのだった。さっきまで裏切ろうとしたやつの言動とは思えない。だがデバスターはただひとりメガトロンに抗い、力いっぱいぶん投げる。

「次はお前だ!」

 身の危険を感じたスタースクリーム、すかさず身の保身に走る。

「認める!メガトロンはガラクタだ!」

 お前ホントに(笑)

 

 ここにきてブリッツウイングとアストロトレインは「力を合わせて戦いましょう!」「お前なんか信用できるか!」と互いを撃ちあう有様。そんな役立たずどもの「どいつもこいつも裏切者ばっかりだ!」と怒りの一撃をぶちかますメガトロン。

「メガトロンさま誤解です。本当の裏切者はスタースクリームなんです!

ともはや見境がなくなったアストロトレイン、容赦なく仲間を売ることに(爆笑)

「そんなのウソだ!耳を貸してはいけません!」

 今更スタースクリームごときの戯言に耳を貸すわけもないメガトロン。連中は延々と同士討ちの挙句、最後まで立っていたのはメガトロンだった。

 

「ようく覚えておけ!デストロンのリーダーは永遠にこのメガトロンなのだ!」

 

 こうしたデストロン軍団の内輪もめをサイバトロンたちは高みの見物をしているだけなのだった。確かにメガトロンこそが軍団のリーダーに相応しいと思う。ここまでされて誰一人処刑したりせず、追放もしないで部下として扱ってやるんだからよっぽどの大人物(ロボットだけど)に違いない。それにしてもトリプル・チェンジャーのいい加減、適当、デタラメぶりはすごい。そして裏切りに次ぐ裏切りで仲間同士まったく信用していないデストロン軍団はさらにデタラメ。

 ちなみに『ザ・ムービー』でもスタースクリームは安定の裏切者ぶりを見せているのでこうご期待!(何を)