まんがタイムきららMAX2024年5月号雑感 | しばりやトーマスの斜陽産業・続

まんがタイムきららMAX2024年5月号雑感

まんがタイムきららMAX5月号はここ数年でも屈指の傑作号だった。掲載作がほぼ全部どうかしていた・・・

 

 

 まず表紙にもなってる『ご注文はうさぎですか?』焼き芋回。シャロが帰宅するとココアが家を燃やしていた(嘘

 焼き芋のための焚火をしていたというオチなんだけど、これってアニメ二期でちょぼらうにょぽみ先生が描いたエンドカード

『家バレし、とっさに「これはキャンプファイヤー用の家です!」と 自宅に火を放ったシャロと 火消しになったごちうさメンバー達』

 のアンサーイラストになってるの爆笑した。

時を超えたネタ回収・・・!

 

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』は人気アニメ『ぶるー・ざ・ろっく!』のファーストクジを巡る争い。それは同誌で連載している『ぼっち・ざ・ろっく!』のことでは・・・もうぼざろって書けばええやん。同じ雑誌なのに・・・姉妹紙掲載の『異世界魔王ごっこ』にはぼざろの単行本が実写で載ってたいたというのに。

 

 無職女性と性別がバレたくない殺し屋の同棲生活漫画『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』は久しぶりに殺し屋が襲撃!しかも連載一回目に出ていたやつ(名前がターコイズと判明)。無職のつくしの元に居候している性別不明の殺し屋ユーリは大体周囲の人間にイジられるキャラながら、ターコイズのことは軽くあしらうのであった。こんな強気のユウちゃん初めて見たぜ!

 が、ゲーム対決ではターコイズに惨敗してしまう。そこでバトンタッチしたつくしがコントローラーを素手で破壊してゲームセット(笑)以後ターコイズはつくしの子弟としてアパートに出入りするのであった。隣の部屋には謎多き女子高生、昼日中倫(すげえ名前)とその面倒を見るためにユウちゃんの上司、サツキが同棲していてもはや面白殺し屋同棲漫画と化しているッ・・・!

 

 4巻を突破した『ぬるめた』はメインキャラ4人のうち最も人の心がない娘こと、しゆきの母親、詩織が登場。母親で39歳なんだけど、言動は完全に幼稚園児並みで落ち着きのないトークで周囲を振り回し、晩餐のしゃぶしゃぶを振舞うのだが未成年の前で飲酒し、酔った挙句に娘の同級生を甘噛みし、膝の上で寝るなどやりたい放題。自由すぎるんよ・・・

「かわいいってだけで周りに許されて生きてきた」というしゆきの母親評が間違ってない。元々自由な漫画だったがここに来て歯止めがかかってない!

 

表紙がドスケベすぎる『ぼっち・ざ・ろっく!』は番外編で大人組回。

PAさん最高や・・・

 

 休日のフードコートに入り浸ることになった星歌とPAさんは家族連れで溢れかえるフードコートの治安の悪さにゲンナリする。そのうちFOLTの銀ちゃんや結束バンドが所属してるレコード会社の司馬、ライターのぽいずん♡やみ、廣井ら大人組が結集し、結局夜までフードコートで時間を潰すという限界突破に。フードコートで一日を潰すのはダメ人間の証!っていうかこの漫画、ダメ人間しか出て来ねえ!

 

 ピアノ連弾漫画『エイティエイトを2でわって』は前回登場した激重お嬢様・咲雪は憧れの奏の所在を確認するも、孤高の天才少女として知られた相手が連弾するのは解釈違いとばかりに拗らせるのだった。しかもプリモは奏と正反対のズンドコ演奏の美弦なのでさらに拗らせる咲雪!さあどうするよ!

 漫画表現の限界に挑んでいる本作は奏が暑さのあまり溶けて黒ずみになったりしていて、脳みそのどこからこんなアイデアが出てくるのが不思議。

 

 不健康大学生と健康優良妖怪の同棲漫画『へるしーへありーすけありー』はコマの隅から隅まで、さらにコマ外や柱にまでびっちり説明が書き込まれた紙面情報が士郎正宗ばりに多い漫画で読み応えばっちり。今回は主人公・七草と同じ学部の死について考察するヤニカス女ことマリアンヌが別の学部の生徒と「真のヤニカス」について討論する。お前はファッションヤニカスだ!ファッションヤニカスって何??

 きららでファッションヤニカスについて語られた漫画はたぶん初めて。

 

 謎英語Tシャツ漫画こと『てくてくっ!秘密リサーチ』は大阪が舞台で梅田スカイビルが登場(主人公・ひぐれが冬休みの間、じいちゃん家にいるので)。前回、友達のすかいと喧嘩別れしたので気まずいまま冬休みを過ごすことに。伊丹の大阪国際空港にいたひぐれは仲直りを連絡をとろうとするも飛行機の音がデカすぎて会話にならないので、梅田スカイビルに移動。

 漫画では十数分程度に書かれてるけど実際は移動に一時間以上かかるよね。でも仲直りできたからそれでいいのです。

 

 ゲスト掲載から連載決定した『涼井さんの推しメシ』は推しのアイドルを追っかけながら美味いもんを食らうグルメ漫画。丼、蕎麦モノと続いたが今回はテイクアウトのたこせん。メシを食うときにやたらとセクシーに食らうのが特徴。あっこれすごくいいですわ・・・

 

 最弱魔王さまが毎度逃走を試みるも、しかし回り込まれてしまった漫画『ラスボスは逃げ出した▽』は魔王城崩壊の危機(いつものことだろ)。危機を救うため清浄の泉に号泣しながら向かう魔王さま。配下の四天王は一人を残して出払っていた。最後に残された希望は一番のトラブルメーカー堕天使ちゃん(あっもうダメだ)。なんとか泉にたどり着き、泉の精霊に全裸に剥かれて腹パン食らった(?)魔王さまの活躍によって無事危機を乗り越えたのであった。

 

 

 きららの誇るコズミックギャグホラー『SAN値直葬!闇バイト』は前回で主人公が死んでキレイな姿で再生するというショッキングな展開に腰ぬかしたが、今回は番外編ということで2ページ!単行本準備のため原稿を落としたという体になってました。

 第2巻は5月発売で、今月号に終了の告知がなかったのでおそらく2乙は突破したのではないかと。よかった。3巻も読めるぞ!主人公が死んで別人になるという設定は挑戦的過ぎてどうかと思ったけど安心だ!

 

 来月号は単行本一巻発売を控えたトトノウ漫画『さうのあっ!』が表紙&巻頭カラーですよ!