2023年ワースト映画 | しばりやトーマスの斜陽産業・続

2023年ワースト映画

 2023年のワースト映画です※画像は関係ありません

 

 

⑩ The Witch/魔女 ―増殖―

・人体実験で生み出された殺人兵器少女の死闘を描いた2018年の『The Witch/魔女』の続編。前作のリアルかつハードなアクションから一転、ドラゴンボールみたいな超人バトルに。こんなのが観たかったわけじゃないんだけどなぁ・・・

 

 

⑨クリード 過去の逆襲

・人気シリーズ『ロッキー』のスピンオフ第三弾。もうやることもなくなったのに、続けてしまい、ドツボに。スタローンすら出てこなくなり、何のためにやってるのかわからないな。オチを見る限り、まだ続けるつもりで、『ロッキー』と同じ陥穽から抜けられないな。

 

 

⑧映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐

・もう一本の『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』が傑作だったのに・・・ライダー劇場版をやる度に、「悪役がつまらないやつはコケる」と言い続けてきたが、今年もそれを証明した。あんなヘナチョコな悪役にやられるライダーたちって何なの??冬映画が良かっただけにキツかった。

 

 

⑦聖闘士星矢 The Beginning

どこに製作費80億円もかけたの??真剣佑やマーク・ダカスコスのアクションは良かったが、青銅聖闘士が二人しか出てこないって、青銅聖闘士同士の友情が売りだろコレ!

 

 

⑥禁じられた遊び

元社長が自社のタレントに禁じられた遊びをしていたことで年中騒いでいた事務所の主演による笑えるホラー。どう見てもヒロインの橋本環奈のせいが90%なのに、何でお前が被害者ぶってんの?加害者が被害者ぶってんじゃねー!

 

 

⑤リボルバー・リリー

・映画になると白痴の役ばかりしている綾瀬はるかが珍しくまともな人間(?)を演じている大正時代映画。綾瀬は頑張ってるんだけど、行定勲の演出が壊滅的にダメで、アクションに向いてない人間を雇ったのが間違い。日本陸軍の行動がアホすぎて、そりゃあ戦争にも負けるなって思った。

 

 

④インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

・4作目『クリスタル・スカルの王国』でミソをつけたシリーズの完結編。さらに泥を塗る結果に。年老いたインディが若い時と同じことを繰り返してるだけで、爺さんが屈強な男をパンチでのしていくの、無理があるよ!クライマックスのバカバカしさにはあきれ返るばかり。打ち止めにしとけ!

 

 

③THE LEGEND & BUTTERFLY

・東映70周年記念作品。最近の日本映画は予算がなくて時代劇も合戦シーンがやれなくて、コメディばかりやっている。久々に大規模な合戦が観られるかと思ったら、そんなのほとんどなかった。NHK大河と同じで武将の周囲にいた女性の方がメインなんだね。そしてここにも綾瀬はるかが!『未来世紀ブラジル』みたいなオチには苦笑した。

 

 

②ゴジラ-1.0

・名だたるゴジラオタクたちが絶賛していて、目を疑った。君ら今まで何見てたん?戦後直後にゴジラが街を破壊するので、進駐軍を頼ろうとするが、ソ連と微妙な関係にあるアメリカは大規模に軍を動かせず、日本政府も頼れない。仕方なく民間の力を結集して脅威に立ち向かおうとする。日本の未来のために頼む!みたいなこと言うんだけど、政府が信用できないから民間の力で何とかするって、今の日本やん!で、今の日本がしあわせかというと・・・権力者と戦わないことを選択している脚本はクズだ。世の中をよくしたかったらダメな権力者を批判しろよ!ただしVFXは邦画最高。

 

 

①しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦

・100億越えの人気シリーズに成長した『名探偵コナン』とのバッティングを避けるために、「3Dは製作期間がかかるから」というもっともらしい理由をでっちあげて公開時期をずらしたクレしん映画。大根仁という外部監督を雇ったが、クレしん映画のもっと安易な「泣き」の部分に寄せたのは完全にこのシリーズを勘違いしている(STAND BY ME ドラえもんの山崎貴もそうだけど、何で人気アニメのシリーズに外部監督を雇うとそのシリーズの一番面白いところじゃない部分をクローズアップするんだ?)。非正規労働者の悪者が悪の限りをつくして街を破壊、改心した後にどうすればいいんだ?となり、ひろしが「頑張ったらいいじゃないか」というのが顎が外れそうになった。頑張ってもどうにもならないのが非正規労働者の抱える問題なのに、何いってんだ??シリーズ史上最低のクズなのに、興行成績は歴代最高と、泣きドラと同じ現象が起きてる。そんなの・・・イヤだ!2位のヤマゴジと同じで、世の中を悪くしている根本の原因に踏み込まない保守思想映画だ。

 

次点は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』これも特攻隊員は強制されているという部分に一切触れず、自分の意志で選んだかのように描かれており、またまた権力者を批判しない保守思想!しかも原作者は高校の教師というんだから・・・お前学校で何教えとるねん?

 

2024年は腹が立たなくて済む映画に出会いたい。