次のきららアニメはどれだ | しばりやトーマスの斜陽産業・続

次のきららアニメはどれだ

 2023年の秋アニメ『星屑テレパス』が好評のうちに終了。まんがタイムきらら系列のアニメは今のところ新作の発表がなく(2024春アニメ枠の『ゆるキャン△』3期と『ぼっち・ざ・ろっく!』の総集編があるぐらい)空白の時期に突入。きらら読者の期待は次の覇権を狙う新作アニメなわけだが、現時点で勝手にアニメ化が期待できる連載作品を挙げてみたいと思う。

 

①ぬるめた

 

 MAX誌で2020年から連載。2月に単行本4巻発売。コミュニケーション能力に難があるサボり魔の女子高生、宗円千明と彼女の父親がつくった「人工生命体ヌルロイド1号」こと魚住くるみと友人たちが繰り広げる無軌道かつ自由奔放な非日常系漫画。レギュラーキャラを含め、登場人物が多いが外見・性格ともに丁寧に描き分けられており、同じような話を繰り返しながらも退屈さを感じさせない。

 このキャラクターの抱負さが人気の要因で、アニメにしたらかなりのバリエーションが楽しめると思われ。

 

②ばっどがーる

 

 キャラット誌で2021年から連載。既刊3巻。成績優秀、教師らからの覚えもめでたい優等生の優谷優は学園のマドンナである風紀委員長、水鳥亜鳥を女神のごとく崇めており、「彼女の目に止まるためには優等生ではいけない、とてつもないワルになって強印象を持たれないと・・・」と学園一の不良「ばっどがーる」を目指すのだが、常に空回りを繰り返すのであった。そんな彼女を生暖かく見守る幼馴染、涼風涼の好意に気づかないまま(むしろ気づいていてわざとやってるんじゃねえかという気も)・・・

 作者の肉丸先生はやたらとイケメンでがっちり体形で、キャラクターの体格がしっかり描かれているのがいいですね!いわゆる過剰な萌え絵とも違うし。使うところが限られる謎知識が得られるのもこの漫画の特徴です。

 

③ごきげんよう、一局いかが?

 

 キャラット誌で2022年から連載。既刊1巻。お嬢様学校に入学するも、入学直後にインフルエンザで欠席期間が続き、友達つくりに出遅れた北王子冴は昼休みに一人コソコソと隠れるように麻雀アプリにのめり込む。ところが学園一のお嬢様、神南千星にそれを見られ、麻雀に興味をもった彼女と友達になるのであった。

 前作『アニマエール』がアニメ化した卯花つかさの最新作で、きらら系列ではめずらしいワイドコマ(4コマまんがパレットみたいなやつ)作品。美少女麻雀漫画というジャンルは『咲-Saki』が人気を独占しているような状態で、その枠に殴り込みをかけた!卯花先生はさらに「なかよし」で別の麻雀漫画を描いており、麻雀漫画作家と呼んでも過言はないのではないか。アニメ化したら絶対比較されると思うけど、作品の方向性はまったく別なので大丈夫!

 

④ななどなどなど

 

 MAX誌で2019年から連載。既刊3巻。お嬢様だが、初等部のころにクラスメイト相手に大変イタイ態度を取ってしまい、周囲から「陰キャ姫」とのあだ名をつけられ孤立したことで中等部3年間をひきこもりとして過ごした玉村小町。彼女の将来を心配する妹、茶々が開発した交友用ヒューマノイド、7D-0こと「ななど」が送り込まれる。ななどの手によって強制的に高等部のクラスに出席させられた小町は不平不満を漏らしながらも高校生活を送ることに。相変わらず「陰キャ姫」と呼ばれるが、友人もでき、高校生活になじんできた姉を見て、茶々は「用が済んだ」とばかり、ななどの廃棄処分を検討するのだが・・・

 

 ひきこもり生活が長かったうえに、お嬢様特有の周囲を上から目線で扱う小町ちゃんは、はっきりいって性格が悪すぎる、いわゆる悪役令嬢的なポジション。だが、それが可愛く見えるように表現されているので見ていて嫌味な感じがしない。

 この作品はもっともアニメ化が期待されているきらら作品と言われ、グーグルのサジェスト検索にも「ななどなどなど アニメ化」と出る(!)現在作者が産休で連載休止中だが、復帰即アニメ化の一報が来ないかな。待ってんだぞ!

 

 芳文社よ、早く次のアニメ化をお願いしますよ。こちとらきらら系のアニメがないと耐えられない体になってんだから!

さあアニメになるのはどれだ!