『Japan=Tokyoという考え』~前編~ | 伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

約11年に渡るヨーロッパの様々なステージのラグジュアリーブランドを経て日本に帰国し、衰退産業とも言われている日本の伝統技術を今の形で発信するためのプロジェクト”ARLNATA”アルルナータを主催しているディレクターの独り言です。
https://arlnata.com/index.html


<本日から二回に渡ってフリーランスパタンナー北村悦子さんの記事を掲載させて頂きます>


11/18~22の寺西さんの〈※新人ファッションデザイナー達による地方創世論〉を受けて、自身の仕事環境に於いてその可能性を感じた場面がありましたのでお話させていただこうと思います。

フリーランスのパタンナーになってから所謂【地方】と言われる場所にアトリエを持つデザイナーの方々とお仕事する機会が多くなりました。
過去現在含めた取引先のうち4社が東海地方や近畿地方のアパレルの中心地ではない場所にアトリエを構えているのです(それぞれデザイナーがオーナー)。
かと言って東京と無縁で仕事をしているわけではなく、4人4様のスタイルで東京と関わっています。
キャリアはブランド設立から7年~10余年と新人とは言えないくらい皆さんしっかりと続いています。
それぞれのデザイナーの現在に至るまでの経緯を簡単にご説明いたします。

〈Aさんの場合〉
東京生まれ。東京で美術大を卒業後ヨーロッパに留学しファッションを学ぶ。日本に帰国後東海地方に住居兼アトリエを移し、自身のブランドを設立。現在東京を含む国内とパリで展示会を行う。

〈Bさんの場合〉
近畿地方生まれ。東京の服飾専門学校、アメリカ、ヨーロッパでファッションを学ぶ。日本に帰国後故郷にアトリエを構え自身のブランドを設立。現在主に東京にて展示会を行う。今後東京にアトリエ移転の予定。

〈Cさんの場合〉
近畿地方生まれ。関西の服飾専門学校卒業後異業種の経験を経てヨーロッパに留学し再びファッションを学ぶ。ロンドンで自身のブランドを設立した後に活動拠点を東京に移す。その数年後にアトリエを故郷に移し現在東京等で展示会を行う。

〈Dさんの場合〉
東海地方生まれ。地元で高校時代から服作りを始めその後自身のブランドを設立。ほぼ独学でデザイン、パターン、縫製の全てを自身でこなす(現在は縫製は工場に依頼)。その後アトリエを東京に移すが再び故郷に移転。現在東京を含む国内とパリで展示会を行う。

A~Dさんのいずれも展示会や主要な販売店、取引先は東京であるにも関わらず、なぜ仕事上不便な場所を選ぶのか最初は甚だ疑問でした。
しかし一緒にお仕事をしていくうちにその理由がなんとなく理解できるようになったのです。
・・・続きます・・・




※11/18~22の記事「新人ファッションデザイナー達による地方創世論」参照してください。

<参照:新人ファッションデザイナー達による地方創世論 1:アパレルの生産拠点は地方にある

<参照:新人ファッションデザイナー達による地方創世論 2:デザイナーと工場の地域密着型協同作業

<参照:新人ファッションデザイナー達による地方創世論 3:地方密着型協同作業によるメリット

<参照:新人ファッションデザイナー達による地方創世論 4:地域密着型協同作業が地方創世に寄与する仕組み



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