知性と美貌 (前編 ) | 伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

約11年に渡るヨーロッパの様々なステージのラグジュアリーブランドを経て日本に帰国し、衰退産業とも言われている日本の伝統技術を今の形で発信するためのプロジェクト”ARLNATA”アルルナータを主催しているディレクターの独り言です。
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 この題を見て、どんな記事を書くのかびっくりした人がいるかもしれませんが、大した記事ではありませんので念のため。ただし、そのびっくりした人がびっくりした通り、この知(性)美(貌)という二つはとてつもなく大きな力を持っているものだと僕は考えています。大きな力とはどういうことかと言うと、このどちらかを持っている人に対してたいていの人は、どうやっても勝ち目の無い何か諦めの様な、といっても不愉快なものでは決して無く、無条件に褒めるしかない、憧れとでもいうような、そういった感覚を覚えてしまいますよね。実際、「ま、あいつ頭いいからな、、、」とか「だって彼女は美人だから、、、」というような、会話が終わってしまう様なセリフをついつい言いたくなってしまいます。


 僕の考えだと、この二つの能力(と呼んでおきましょう)“知”と“美”は、非常に大きな力を持ち、みんなが出来れば手に入れたい、もしくは持っているように見せたいと思わせるものなのです。今の世の中、お金があれば、たいていの“物”は手に入れる事が出来ます。お金さえ払うことが出来るのならば、だいたいのことは実現できるでしょう。ですが、この二つの能力はお金だけではどうこうできることではないんです。“知(性)”を考えてみると、こればっかりは外国語の習得もそうですが、お金を払えばすぐに手に入るものではありません。少し頑張ってみた所で変化のあるものでもありません。僕たちが小学校から勉強してきたように、相当な年月をかけて継続した結果身に付くものであり、後からこれを得ようとすること、短期で習得することはとてつもなく大変です。“美(貌)”を考えてみると、最近ではお金である程度は理想の“美”を得る事は可能になって来たのかもしれませんが、そういったイレギュラーを除けばこれも持って生まれたものなので、後から手に入れようがありません。しかも万が一それを持って生まれたとしても、その質を維持するための努力も必要になってきます。これもお金を払ったからといってそれと引き換えにはすぐに入れることは出来ません。“才色兼備”という言葉がありますが、これはまさに上記の二つを共に兼ねそろえた状態のことであり、一般の人が特別羨ましいと思う状態を顕著に表す言葉なのだと思います。


 よって、どれだけ社会的に成功してお金を稼いでも、どれだけ有名になったとしても、この“知(性)”“美(貌)”は自分自身が後からお金で手に入れる事はまあ不可能です(ただし、このどちらかの能力で成功を勝ち取る人もいますし、そう言う人はここでは例外にします)。そうなると、どういう行動をとるか。多くの人は自分の身の周りにそれらを集めようとします。大概の大物人物の裏には頭のキレる人間がいるという話が多いのもそう、美術品などを買い集める事もそう、美男美女とのゴシップがお金持ちの周りに多いのもそう、そしてそういった大物はたいてい知的職業に付く人との交流があり、俳優や女優さんなどの美の代表とも交流があるのも、いやらしい言い方かもしれませんが“知”と“美”を側に付ける事がステイタスになることを知っているからだと言えると思います。


明日に続けます。



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