ユニクロ、ディーゼル販売員の正規雇用化を考える | 伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

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約11年に渡るヨーロッパの様々なステージのラグジュアリーブランドを経て日本に帰国し、衰退産業とも言われている日本の伝統技術を今の形で発信するためのプロジェクト”ARLNATA”アルルナータを主催しているディレクターの独り言です。
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 一ヶ月少し前の話題になりますが、ユニクロやディーゼルジャパンが契約社員として働いている販売員を正社員化するという動きがありました。


ユニクロが非正規1万6千人を正社員に 国内店舗の従業員対象
http://www.fashionsnap.com/news/2014-03-19/uniqlo-employmenthire/

ディーゼルジャパンが販売員を正社員化 4月から
http://www.fashionsnap.com/news/2014-03-22/diesel-japan-salesstaff/


 ユニクロは、長期的な人材の確保や生産性の向上が目的。スタッフが定着することで採用コストが抑制され、習熟したスタッフによる生産性の向上を見込む。
一方、ディーゼルは優秀な人材を効率的かつ迅速に確保する目的。 
どちらも目的は人材の確保。福利厚生費など人件費の増加は免れないが、優秀な人材の確保によるパフォーマンスの向上に期待しているのだろう、とのことです。


 販売員とは最終的な顧客と直接接触し、買うか買わないかの判断や、その会社の商品に興味を持つ持たないなどの心理的影響力を与え得るという点で、非常に重要な職業です。興味が無ければ客も店には入ってこないし、興味がある人が店に来るのだから、適当にやっても大丈夫、的なイメージを持っている人もいるかもしれませんが、そうであるなら販売員は必要ないはずですね。レジ打ちが一人いれば十分です。なんだったら自販機にすればいい。でもどこの店にも必ず店員さんがいます。それは、商品を店で売るということは実はその商品自体だけを提供しているのではなく、その商品の置かれている環境、雰囲気(イメージ)も含めて売れるという利点があるから店で売るのであり、そしてそのイメージ作りを人的に、つまり言葉や姿勢(つまり接客)で援護するのが販売員の役割だと考えます。つまりはその会社のブランディング力を見るには販売員を見ればいいと言っても過言ではありません。そのイメージを作るためには、やはりその会社でしばらくの間働いて、会社の姿勢を知る必要がありますし、何よりも自分がその会社に対して努力をするだけの価値があるかを判断する必要もあります。つまり、自分がいいと思う商品を作っている会社には愛着も出てくるでしょうし、心の底からこの商品を勧めたいという、単なる労働を超えた力が働いて来ますし、もっと皆に知ってもらうため、使ってもらうためにはどう接客(接客態度、話し方、話す内容)に工夫すればいいかと自分からも考えるようになるでしょう。しかし、会社の姿勢が自分の考えと合わなければ、努力しようという気にもなりません。つまり、お互いに尊敬し合えるような環境づくりというものが、結局は給料だなんだの数字以上の効果を出し得るということを会社側も知る必要があるし、販売側もそういった姿勢の会社を選ぶ事が大事だと思います。つまり、出来る人間にはそれに値する評価を与える環境ですね。結局、働くのはロボットではなく人ですから。好きな事には時間を惜しんでやろうとするし、嫌いな事はやっぱりやりたくない、尊重されていると思える会社に対しては多少嫌な事でもやろうという気になるし、そうでなければやる意味がない。とてもシンプルな事です。


 ですので、このような動きはとても意味のある事だと思いますし、このことによって、販売員だけでなく会社と労働者の尊重し合う関係が再確認されればいいなと思います。また別の機会に書こうと思いますが、販売員とは実はとてつもなく勉強する事の多い職業だと思います。ただ、その勉強する分野の多さ、深さの違いで販売員としての差が大きくでてくるのかなと個人的に感じています。とにかく、お互いが尊重し合い、気持ちよく働ける会社が増える事で、昨日の話ではないですが、理想の環境づくりに一歩近づけるのではと思うのです。



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