日本はいつから漢字を使いだしたのか? 調べてみた。

 

日本の全国統一は大和政権の4世紀前半とされており、当時は中国の朝貢国で中華文化圏に属していた。 

聖徳太子が隋と国交を開始するにあたり、600年に始めて使節を送った。先ずは朝貢国として、その後607年には、遣隋使の小野妹子に託した国書に「日出づる処の天子、日没する処の天子に書を致す。つつがなきや」との宣言で、国として中国から独立した。

 

しかし、当時もそして現在も漢字を使わせてもらう弟分に変わりはない。

 

奈良時代720年に完成した日本書記*も漢字で書かれている。 同書は天武天皇

の命により編纂された日本で最初の勅撰正史である。

 

両国の交流は続いたが、近代に至って、日本は中国(中華民国)へ侵攻した。明治以降、急速な発展を遂げた日本が、その立ち位置も知らず、軍人の狭い思考のまま満州、中国本土へと侵入した。

 

行けどもいけども切りがないほど広大な中国。占領することは無理と悟り、南方へ進路を変えた。中国は相手としては、大昔からも今も大物過ぎるのだ。

 

一方、中国自身(漢民族)も苦労してきた。元時代はモンゴル人王朝が、清時代は満洲人王朝が中国を支配した。大陸にあった国々は絶えず他民族との支配権を争う戦争が行われてきた。

 

日本は大陸からは離れた島国であったことが、戦争、占領、民族混合などが行われずに済んだありがたい国だ。民族間の争いを知らない脳天気な民族だとも言えるかも。

 

安易に戦争を仕掛けた日本。1945年の敗戦で目を開かせられた日本人。おかげで今は79年の平和が続いている。 来年は80年記念年となる。 これからも、まだまだ平和を続けなければ!

 

*日本書記:全体は漢文で記されているが、万葉仮名を用いて128首の和歌も掲載

      されている。