わが家から駅まで歩いて10分ほどだが、その間に空き家が2軒ある。2軒とも比較的大きな家で、時に植木業者が入っている。住まないのなら売れば良いのではと思うが、そういかない事情があるのだろう。 でも最近、そのうちの1軒は解体されて2軒の新築が建った。

 

ついこないだまで、都心のマンションが便利で、多くの若い人達が移り住んだ。 最近はテレワークもあって多少不便でも、樹々に囲まれた郊外の一戸建てへ移っているそうだ。子供が巣立ち、歳を重ねると、今度は便利なこじんまりしたマンションか介護付き施設へ移るようだ。今は、1つの家に長く住み続ける時代ではなくなり、空き家が増えている。

 

私の時代は、安定した会社に入り、結婚をして、長期ローンで家を買うことが全てだった。ローン完済まで転居なんか考えてもみなかった。今では家の位置づけが変わってきたようだ。人口も減ってきている。ますます家に対する感覚が変わって行くのだろう。

 

爺婆はどうなるのか、私も駅までの10分が遠く感じるようになった。スーパーはさらに遠くて、買い物は車で行く。 80を越えて運転ができなくなったら、食品などの買い物もできなくなる。 そうなったらスーパー近くのマンションに引っ越すしかない。様々な住み替えの時代が世代を越えてやってきているようだ。

 

とすると……時々にふさわしい家を借り換えていけばよいのだから、

とすると……家を買う人は居なくなる! 新時代が現れた!!