バイデン大統領は日本製鉄のUSスチール買収に懸念を近く表明する、との記事があった(その後懸念表明はない)。USスチールは、ピッツバーグに本社を置き、アメリカとヨーロッパに生産拠点を持つ総合製鉄会社だ。2022年の粗鋼生産は世界24位、アメリカ合衆国第2位のシェアを占める。

 

この記事を見て、日本のバブル時代を思い出した。1989年10月頃だった。

 

当時は、今の人には信じられないような”大バブル時代”だった。三菱地所によるニューヨークのロックフェラー・センターの買収*がなされ、さらに当時は、山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買える*という、そういう時代だったのだ。

 

そんな時代が本当にあったのだ!! 

 

これはアメリカ国民の大きな反感を買い、ジャパン・バッシングの火に油を注いだ。

 

「昭和」から「平成」へは(1989年)、バブルの絶頂のなかで幕を開けた。そしてその後、遂に株は2024年2月22日、終値では3万9098円をつけ、バブル絶頂期の1989年12月29日の史上最高値・3万8915円を34年ぶりに更新した。

 

どうやら今回はバブルではなさそうだ。世界経済は持ち直して拡大している。前回と違って、地に足のついた発展がこのまま続いていくことを願っている。

 

*1989年10月、三菱地所がニューヨークのロックフェラー・センターを8億4600万

 ドル(当時のレートで日本円にして約1200億円)で買収した。これはバブル期の

 成金的な「ジャパンマネー」による海外資産買いあさりの象徴的な例だ。

THE GOLD ONLINE より

 

      

       ロックフェラー・センター