どこかおかしいんじゃないか?日本の国民総所得は世界3位で、国民1人ひとりの年収は22位?!

 

国民総所得GNI)は国内での総生産(GDP)に海外でのもうけや配当・金利収入などを加えた指標である。その順位は、米国、中国、日本、独、インド、英、仏、伊、ブラジル、カナダと続く。日本は第3位だ。

 

一方で、国民1人当たりの平均年収は, 2020年には日本は世界で22位だとか。 22位! 国民の豊かさでは既に韓国に追い抜かれている。日本の平均年収は20年間で0.3%の上昇に止まってる。

 

GNIが世界3位で国民の平均年収が22位という現状は日本の風土に起因するものだ。

終身雇用制度が日本の良さでもあり、大きな問題点でもある。

 

日本では失われた30年(1990年~)において、企業は終身雇用を前提として雇用維持を優先し賃上げは抑制してきた。労働組合も雇用を優先して積極的に賃上げ要求をしなかった。従って個人消費も国内市場もそして景気も拡大しなかった。賃金は上がらなくても生活を維持できてきた。しかしそれは、国としての活性化と新たな発展が失われた、マイナスの30年だったのだ。

 

米国など諸外国では常に優秀な人材を確保するために、高い給与を提示してヘッドハンティングするが、日本では終身雇用が優先され、平均年収の上昇率が低い要因となっている。

 

国と企業は、どこかで何かに火をつけなければ、間違いなく日本は失われた30年が40年へと落ち込んでいく!!