2人に1人が癌になる時代と言われている。私は2つの癌を体験した。誰かの分までしょってあげたようだ。前立腺癌と十二指腸乳頭部癌だ。十二指腸乳頭部癌は大変だった。手術室には9時から18時20分まで、出てきたら7本のチューブに繋がれていた。驚いたのは術後2日目から歩かされたことだ、歩け歩けと。そのうち朝昼晩に2回ずつ、各1000歩ほどで、毎日6000歩ほど歩いた。入院は2カ月間だった。体重は15㌔減った。

 

お陰さまで術後4年が経った。先日も6カ月ごとのCTと内視鏡の検査を受け、結果は異常なし、ありがたいことだ。体重は5㌔戻した。

 

検査結果のいろいろな数値を見て毎回昔の自分を思い出している。かつては、体重やコレステロール、中性脂肪などオーバーしている項目がけっこうあった。注意マークのついた、いかにも中年のおっさんだったのだ。

 

今はそれが全部正常値。体重は10㌔減のままで、これは学生時代の体重と同じだ。学生時代は体重も血液検査も異常なしで、元気いっぱいだった。男性は学生時代の体重から、結婚して3㌔、中年太りで3㌔、タバコを止めて3㌔と、5~60歳では10㌔ほどは太るのだそうだ。私もまったくそうだった。

 

となると、学生時代以降で、私にとって今が一番良い健康状態だと云えるのかもしれない。癌の後、昔に比べて体力は落ちたが、素敵な健康時代を、今迎えているのだ。

 

私は生かされている。

 

 

追記: 皆さん!!  癌は「早期発見」して切除すれば必ず完治します。定期癌検診が命を救います! 

私の場合は年1回の定期癌検診で、胆嚢からの胆管が詰まり、黄疸が始まる直前とのこと。直ちに入院治療が必要と、隣にある多摩総合医療センターへ即日入院させられました。胆管は十二指腸乳頭部へ繋がっており、そこに癌があったのです。胆嚢、胆管、十二指腸を全摘し、膵臓と胃を1/4 取りました。肝臓はおかげで大丈夫でした。

     

                      

 

病後2年半、初めての旅行は南紀州。鈴木姓の発祥の地・熊野本宮大社へ。平安末期の後白河上皇は34回も御幸をされ、江戸時代には「蟻の熊野詣」と言われたほど詣でる人が多かったそうです。熊野神社は全国に広がり、今現在4,776社あるそうです。あなたの街にもあると思いますよ!