編集手帳の隙間から~舘岡重光のblog~ -5ページ目

2013年4月の結果報告

すっかり遅れてしまいましたが、4月の電気使用量です。
29日間で……

127kWh

でした。
まぁ先月と比べれば削減できていますが、単に寒さが和らいだからと言えなくもありません。
もうちょっと何か取り組める事はないかなぁ? と模索中です。

稚拙な二択化。これで良いのか?

高い支持率を誇る安倍政権。その中でも最近取り立てて騒がしいのが憲法改正論議だ。
日本維新の会やみんなの党も改憲派であり、現実味は帯びている。
夏の参議院選の結果次第では、現実のものとなるだろう。

だが、政治屋さん達の議論を聞いていても、何だか腑に落ちない点が多い。
「改憲か否か」
結局のところこの二択でしか議論が進んでいない。
実は自民党と日本の維新の会とみんなの党では改憲と言っても誤差がある。
そこをこの稚拙な二択で埋めようとしているようにしか見えない。

メディアも同様に、稚拙な考えしか発していない。
産經新聞の記事に『韓国と護憲派の類似点』というものがあった。
その中でも注目なのは
根拠なく一方的に日本は右傾化、軍国主義化したとあおり、自分で勝手に憤激している韓国そっくりだ
と断定している点。そしてもうひとつが
日本の手足を縛り、無力化するための占領政策の柱が現行憲法であるのは疑えない。それゆえに、96条の改正要件を厳しく定めたわけだ
としている点にも注目したい。

憲法とは、そもそも国家の根幹となるべき法であり、コロコロと変えるべきものではない。
実際に憲法を変えなくても、その下にある法律、条例などによって、スムーズな運用が可能だ。
ならばなぜ憲法を「変え易くする」必要があるのか?
実はこれは政治屋さん達の思い通りに事を進める為ではないか? と勘ぐってしまう。
今、この厳しい改正条件であっても、本質的な議論は私達国民へ見えてこない。
96条を変えてしまえば、もっと議論は短時間で内容稀薄なもので済む。
国民投票を行ったところで「何をどう変えて、どう影響するのか分からない」国民が増える事だろう。
憲法をどんどん変えられるという事は、独裁者を生み易くするという事でもある。
国の根幹を成す法を、簡単に変えられるのであれば、都合の良い憲法へと変えて行き、思い通りになったところでまた96条を変えてしまえば、楽になるのだ。
立法、行政、司法をそれぞれ独走させないバランスが、大きく崩れようとしている事が、怖い。

今の改正条件のままで、しっかりと議論して他の条項を改正していけば良いだけではないか?
至極簡単な事で、96条の改正に必要性を感じていないのは私だけだろうか?
改憲派でも護憲派でもない。
ただ簡単に改正も改悪もできるようにする事が、そこまで良い事だとは思えない。
96条の改憲には、反対である。

最後に、はっきりと断言しておきたい。

単純な二択などあり得ない

数えられないのかな?


安倍首相、憲法改正「まず96条」…発議要件

読売新聞 4月16日(火)3時8分配信

 安倍首相(自民党総裁)は15日、憲法をテーマに読売新聞の単独インタビューに応じ、改正の発議要件を定めた96条をまず見直す方針を表明した。

 夏の参院選で公約の柱とする考えも示した。成人年齢の引き下げなど国民投票法に盛り込まれた課題に結論を出すとしたほか、集団的自衛権の行使を認めない政府の憲法解釈に関し、年末の「防衛計画の大綱」の決定までに変更できるよう検討を進めるとした。

 インタビューは首相官邸で約40分間行われた。

 首相は、衆参各院の「3分の2以上」の賛成を必要とする96条の発議要件について、「2分の1に変えるべきだ。国民の5割以上が憲法を変えたいと思っても、国会議員の3分の1超で阻止できるのはおかしい」と述べた。そのうえで、「参院選の中心的な公約として訴えたい」と強調した。「公明党の理解を得ながら、日本維新の会など広い基盤の支持を得て発議できればいい」とも語った。

最終更新:4月16日(火)3時8分

読売新聞


読売新聞の記事である。安倍首相の頭がどうかしていると感じるのが「2分の1に変えるべきだ。国民の5割以上が憲法を変えたいと思っても、国会議員の3分の1超で阻止できるのはおかしい」という部分だ。
衆参各員の「1/2」は国民の5割とイコールか? という点である。
選挙時の投票率を考えてみると良い。前回の選挙で60%を下回った投票率。つまり国会議員の半分なんて、民意の1/4強の証明でしかなり得ない。
はっきり言えば「政治屋がやり易いようにする」のが目的の改正としか思えない。
国民がしっかりと興味を持って理解し、判断しないとこの國はおかしくなっていく。