タロットの”隠者”は

ユング心理学では”老賢人”の元型と

結び付けられます。

 

 

人生経験を積んだあと、

社会活動における第一線をしりぞいた

老人の男性が描かれています。

 

 

 

CBD Tarot de Marseille by Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com

 

 

 

 

象徴なのでたくさんの意味が

そこには含まれるのだけど、

その中のひとつとして

ぴったりのブログを見つけたので

シェアしますね。

 

 

そうそうそうそう、

と頷きながら読みました。

 

植松努さんのブログ。

(「下町ロケット」のモデルの方)

 


 

 

 

隠者には「智慧」や「危機」という

キーワードがあります。

 

 

大人って、女帝も皇帝も教皇も

みんな大人なんだけど、

このブログに書かれている大人の役目を

引き受けるのは、隠者だとおもう。

 

 

 

”学問とは、いい学校に入ったり、いい会社に入ったりするためのものでしょうか?

 

とんでもない間違いです。

 

学問とは、社会の問題を解決するために、人類が命をかけて積み重ねた記録です。

 

 

教育とは、失敗の避けかたや、責任の避けかたを、教えるためのものでしょうか?

 

とんでもない間違いです。

 

教育とは、死に至らない失敗を経験させて、失敗の乗り越え方を教えるためのものです。

 

 

学校とは、理不尽のあきらめ方を教えるための場所でしょうか?

 

とんでもない間違いです。

 

学校とは、理不尽の解決の仕方を教えるための場所です。”

 

 

 

 

失敗の乗り越え方を教えることができるのは

失敗をして、乗り越えたひと。

 

 

理不尽の解決の仕方を知っているのは

理不尽を解決してきたひと。

 

 

あきらめる(大きなちからに飲み込まれる)

方が簡単なケース、割とおおいとおもう。

 

 

あきらめないことは失敗する「危機」

の可能性を経験しないといけないからね。

 

 

わたしもまだまだ隠者の境地には

なれてないけれど、

次世代に引き継ぎたいと思える

世界をつくるおとなになりたいとおもう。

 

 

 

幡野広志さんの著書にこういう本があります。

 



 

わたしが子どものころ、ほしかった大人になる。

 

 

隠者にしかできないことを、

自分にも経験させてあげたいなとおもいます。