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あなたにはこどもがいないからわからない、と言われたことはないけれど、経験者でなければわからないという理屈はあまり好きではない。同じ経験をした者同士でしかわかりあえないなんて。それでは男と女は一生わかりあえないではないか。

 

 

何年か前、マンツーマンタロット講座に、夫を数年前に亡くしたというひとがきてくれた。レッスン中に何度かその話題になり、わたしはどう対応してよいかわからず、いつまでも悲しんでいても仕方ないし未来に目を向けては、と遠回しに伝えた。

 

 

悲しみに寄り添うことができなかった。

 

 

個人的な価値観でアドバイスをすることにより彼女との間に壁をつくり、想いに耳を傾けることから逃げた。アドバイスなどする必要はなかったのだといまならわかる。

 

 

NVC提唱者のマーシャル・ローゼンバーグは著書の中で「共感とは、自分以外の人の経験を敬意とともに理解すること」と述べている。先入観や決めつけを排除して、ただそこにいればよかったのだ。

 

 

似たような経験があることは、確かに安心感をもたらす。それでもやっぱり、感情のプロセスやそのひとが必要とすることは異なる。わかったふりをしない。じぶんが経験した過去の記憶からではなく、目の前にいるひとのこころの声に耳を傾けることでしか敬意ははらえない。

 

 

悲しみや不安の奥にある、けれどそのひとは見失ったとおもっているつよさやひかりに寄り添いたい。希望はそこにあると信じて。大地の揺れに怯えるこころに、天の川を見つけることに似ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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