魂がたどるインナージャーニー完成しました。
タロットの大アルカナを、こころの中にある神話的元型として文章化したものです。
最後、21世界を書いてみて、わたしはこれをどのくらい真剣に生きているだろうかと考えました。真剣にというのは、こうなれたらいいなあではなく、ほんとうに求めるということ。
旅が進むと、登場人物たちはどんどん服を脱いでゆきます。このメタファーはそのまま、ありまのままの自分、スピリットに戻ることを表しています。
わたしたちは裸で生まれてきますが、赤ちゃんに自我がないわけではありません。まだ表出していないだけで、その内に自我の種子は内包されています。1の数を持つ仕事師も洋服を着ていますね。
この種子を開くことで旅ははじまります。自我を形成せずに地上で生きてゆくことはできません。
種子が開いてゆく過程で着込んだ洋服を脱ぐことは、とても苦しく感じることがあります。例えば、「母親とは完璧でなければならない」という信念は一枚の洋服です。この洋服には、周りから批判される、子供に悪いと感じてしまう、恥ずかしい、自分を守れなくなる、といった「思い」が織り込まれています。だから脱ぐこと自体に恐れや罪悪感を感じます。
ある時期まで、「思い」は自我を守るためにどんどんたまっていきます(一生溜め込む人もいる)。やがてしんどくなる。どの程度のしんどさまで耐えられるかは人によってちがいます。これらの「思い」は、自分のこころの中にあるのですが、抱えていることがしんどすぎて奥に隠してしまうようになります。
そうして隠したものが忘れられた頃、他者に投影されます。投影されたものはそれがプラスであれマイナスであれ、こころに波風を立てます。波風は、クローゼットの奥にしまい込んでしまったものを思い出すために起こります。
どんな洋服を着込んでいたのか、何を隠しているのかを意識的に思い出せれば波風は小さくて済みます。内側を見ることでしかそれは見つかりません。そして内側を見るヒントを外側の人や現象が鏡として見せてくれます。ひとりでは潜ることができない深さまで導いてくれる。とてもそうは思えないという場合もあるけれど、そこが意思を発揮するところ、コミットメントを求められるところなのでしょう。
鏡に映っているものを視覚で見ることができるのがタロットです。このインナージャーニーシリーズは、今考えているマルセイユタロット講座のテキストにする予定です(変更する可能性あり)。そのため次の満月を目処に、公開するカードを限定しますね。すべて読みたい方はいまのうちにどうぞ
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