タロットリーディングをしていると、「それは嫌なんだけどなあ」ということが、アドバイスとして出てくることがあります。
そういうとき、じーっと展開図を眺めます。
じーっと。
じーっと。
するとふわっと意識が軽くなる瞬間があります。展開図の物語がすっとじぶんの中に入り込むのか、じぶんがその展開図の中に入り込むのか、
「大丈夫かも」
「すべてうまくいく」
という感覚です。
この不思議な感覚を言語化することは難しいのだけれど。
たとえば、頼ることは悪いな、とか、一人で解決しないと、と思っている場合、できればそれ以外の解決法を見つけたいと考えてタロットリーディングをします。
でも出てくる答えは
「○○さんに頼りなさい」。
この場合ね、頼ることは悪いことではないということを知るために起こっていることがあります。あなたは守られていますよ、愛されていますよということを知るために。
そうして行動してほんとうに大丈夫だと知る。
世界はやさしいという経験をする。
この意識がふわっとなる感覚は、勇気をくれます。
タロットの展開図を見て起こるこの感覚を「ビジョン」を観るとわたしは定義しています。ビジョンは確信を伴います(そこに根拠はないのですが)。こうなったらいいなとイメージしている段階とはそこがちがう。
信頼することは内側に強さがないとできないです。強さがない信頼は期待であって、不安がそこにはつきまといます。相手や状況次第で天国にも奈落にも行くことになる。内側に強さがあると、ダメかもしれないという不安は、ほぼほぼなくなって、でももし仮にダメだったとしても大丈夫なんだろうという安心感がどこかにあります。
イメージの段階は期待、ビジョンは信頼。内側の強さが伴うかどうかでこの二つを分けることができます。内側の強さって、どれだけ本来のじぶんに繋がれているかどうかです。それはじぶんが作り出すイマジネーションを超えて、本来のじぶん(魂)から送られてくるメッセージを受け取ることと言ってもいい。
タロットを使わなくても、誰でもこういう感覚を持ったことはありますよね。1回でも体験すると、ビジョンとはこういうものか、イメージとは全然ちがうのだな、という感覚がわかります。
タロットはビジョンを意図的に観るためのツールとして活用するとよいです。だから誰かにみてもらってもいいけれど、じぶんの目でタロットのイメージ言語を読めるともっとよいです。イマジネーションからビジョンへ。時間の感覚が変わるのを体験できます。
ミヒャエル・エンデ@Michael_Ende_jp
メールヒェンの秘密はイメージの多義性にあるのです。イメージそのものがすでに、伝えられるべき内容なのです。イメージ言語を読むことを、私たちが忘れてしまっただけなのです。 『闇の考古学』
2018年02月28日 10:02
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