マルセイユタロットのクラスでは、大アルカナには魂の成長段階が描かれていると説明しているので、混乱する方もいるかもしれません。
でも魂が成長することはありません。
魂の定義があいまいなので、ここでは
「魂＝すべてはつながっていてひとつであるということを知っているこころ」
としておきます。
すべてはひとつである、つまり欠けているものはなにもない、完璧であることを知っているのが魂ならば、成長のしようがない訳です。
でも大アルカナを数の順番で追っていくと（数字は前進する性質を持ちます）、確かに成長しているように見えます。
正確に言うと、それは成長ではなくて、反するものが統合する過程が描かれているのでした。
反するものとは、善悪の価値観です。
そして統合することは、前進するようにみえて、元の姿に戻ること。
砕けたガラスの破片が元の像に戻るように、時間を遡っていると言ってもいいでしょう。
α（アルファ）でありω（オメガ）であるという意味は、始まりと終わりの地点が（ほぼ）同じであることを示しています。
時間自体、わたしたちが作り出した幻想ですが、時間の中にいると、統合することがまるで成長しているように見えるのです。
では、善悪の価値観を統合するとはどういうことでしょうか？
統合の概念をスピリチュアルな視点で述べるなら、それは実在していないということを受け入れることです。
分離は存在しません。（分離の象徴が肉体（感情や思考、欲求を含む）です）
わたしたちが五感で感じる世界は夢のような幻想です。
意識が作り出した3Dのホログラム映像。
幻想だからこそ深刻にならなくていい、あってもいいということを受け入れること。隠そう、無くそうと必死になる必要もない。
逆説的ですが、このことを受け入れられたならこの夢はもう見なくていいわね、と悪夢を手放すことができるようになります。
ただし、この統合を知的な理解のみで行うことはできません。自我が「これは幻想です」と言ったところで統合は起こりません。赦しが必要な理由はここにあります。
そして叡智（真実に関する知識）は不可欠です。
今月はじまるマルセイユタロット講座では、この叡智に関するスピリチュアルな文脈と声の聞き方を学びます。
★マルセイユタロットに込められたしあわせの秘訣 大アルカナ
https://ameblo.jp/s-t-a-r-g-a-z-e-r/entry-12213068034.html
霊的な成長（という言葉をあえて使います）には、肉体の五感を超えた声を聴く必要があります。
そしてまたまた逆説的ですが、そのためには目の前のひとをしっかりと見て、目の前の現象をしっかりと受け止めることが大事です。
この２つの声を聞き分けるための方法が、マルセイユタロットリーディングです。
わたしたちは日々揺れながら、確信が持てず、人生の時間をなんとなく過ごしながら、このままでいいのだろうか？とこころをさまよわせています。
そんなこころの揺れや迷いを材料にして、ヒントにして、真の声を聴くレッスンをご一緒できたらとおもいます。
すでに習われた方は久しぶりに練習会があります！
★マルセイユタロット練習会 ひとつのものがたりを読む
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数の構造を元に立体的にマルセイユタロット、および魂の世界を理解します。
★マルセイユタロットの象徴を読み解く 2/17~
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