こちらからの続きです。
ほんとうの望みを知るとは?を読んでいない人はぜひそちらから!
◇ 同じ土俵に上がることができない寂しさは分離感を呼び起こす
NVC(非暴力コミュニケーション)
シリーズになってきたような。
共感的コミュニケーションと呼ぶ人もいます。
基本コンセプトは、
注意を向ける先:存在、いま
基本ステップ:
O observation 観察 (状況、思考に気づくこと)
F feeling 気持ち(からだ、情動の感知)
N needs ニーズ(人間としての普遍的な必要性)
R request リクエスト
となっています。
自己共感をすることが先ですが、相手の気持ちとニーズを推測することも含まれます。
観察は、状況を客観的にみること。
たとえば
「あの人が自分勝手だから事業が失敗した」は主観が入っています。
「事業が失敗した。わたしはあの人が自分勝手だったことが原因だと考えている」は、客観です。
次に、気持ち・感情。
わたしは、いまそのことを考えたときに何を感じているのか?
恐れ、不信感、心配、腹が立つ、怒り、うんざり、失望
など、いま何を感じているのかを探します。(感情はポジティブなこともあります)
そしてニーズ。
どうしてそのような感情を感じるのだろう?どのようなニーズが満たされたから、または満たされていないからこの感情が引き起こされたのかを見ていきます。
つながり、受け入れられること、おもいやり、サポート、信頼、誠実さ、調和、能力、自己表現、自主性
その感情の原因ではなく、自分がいま必要としていることを確認します。
最後にリクエスト。
リクエストは、はっきりしていること、相手ができることであること。
そして要求(demand)とは違います。要求は命令に近い感じがしますが、リクエストは相手にはNoという権利があります。
でも大切なことはNoはそこですぐに終わりではないということ。別のことにYesと言っている可能性もある。
前回の動画でいうと、
「わたしと一緒にダンスに通う?」という妻の提案に夫はNoと言います。でもそこで終わらない。ダンス以外の別なことならYesかもしれない訳です。葛藤をジレンマに変える。
リクエストは生じる場合もあれば、ニーズまでで満足することもあると思います。相手の感情やニーズを推測することも大切ですね。
妻は夫の感情やニーズを探しながら会話していました。夫のニーズの正解を出す必要はなくて、聞くことで相手は自分で考え始めるので、こういうこと?みたいに聞いてみることが大切なんだと思います。
ニーズは、つながりや誠実さ、平和、身体的幸福、意味、自主・自立など多岐にわたります。
このコミュニケーションでは、自分を守ろうとすることはたいていうまくいかないことを伝えています。だから正直さが求められるのですが、じぶんの内側をさらけだすことをエゴはこわがります。そういうときは、こわいことをそのまま相手に伝えてみるといいそうです。動画はまさにそのケースでした。
ニーズにつながらず妥協することは、両方が不幸になること。
これは奇跡のコースにも書かれています。妥協とはエゴがすること。「あなたの人生ははかなく脆いものですよ、だからそこそこの人生でいいじゃないですか」とささやいているのはエゴだと言っています。
「わたしはダンス教室に通うことで、親密さのニーズを満たしている。あなたとの親密さをとても懐かしく感じる。ダンス教室で踊ることはとても楽しい。でもわたしはほんとうは、それをあなたと体験したい。」
「わたしがほんとうに望んでいることとしてこの意見をシェアすることは、少しこわい。このことに関してあなたがどう感じるのかが一番知りたいから。」
親密さのニーズをダンスクラスで他の人と満たすことは悪くはない。でも夫とできればさらに幸せ、ということに気づいてそれを表現せずにいることと、表現したことは意味が大きく異なるのだろうと思います。リクエストが実現したとしても、しなかったとしても。
というか、ここまで復習してみて
全然できていないっ
ということを反省しました
ニーズにつながることが大切ですね。
わたしには疎外感があります。
悲しみもあります。
無力感もあります。
そこには愛のニーズがあります。
あなたとつながりたいです。
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