(2015/8/8のブログを編集して再掲載しています)

 

 

 


夏の脳波実験室




という、少しばかり怪しさの漂う
イベントへ行ってきました。



フェイスブックで見つけて、
考える間もなく指が参加ボタンをポチッとしたので。



何をしているときの脳波を測ってもらうかというと、
やっぱりマルセイユタロット。




しかもリーディングしている状態ではなく、


ただ見てるだけ

とか

ただ頭の上にのっけるだけ


という極めてシンプルな方法で測定してもらいました。




*なぜ頭の上に載せるかというと、マルセイユタロットは神聖幾何学と深い関係があり、そのことが脳波にも何かしらの影響を与えるのか?ということを知りたかったからです。






❖ 測定日: 2015/8/3


❖ 測定機器:​alphatec4­s


❖ 計測した脳波とその特徴


➢ β波 (14~26Hz)
■ 緊張や不安、いらいらなどストレス状態


➢ ファストα波 (12~14Hz)
■ 緊張した意識集中状態であまりゆとりがない


➢ ミッドα波 (9~12Hz)
■ リラックスした意識集中状態で、脳が冴えている


➢ スローα波 (8~9Hz)
■ 休憩や眠る方向にリラックスして、意識が低下している


➢ θ波 (4~8Hz)
■ 浅い催眠ときにあらわれ、意識が働かない(潜在意識)

 

 

周波数 脳波の種類 緊張度 集中度 意識と活動脳 活動領域
13Hz~ β波 緊張 分散 意識していて左脳が全開 日常生活の領域
11Hz~13Hz α波(α3) ややリラックス 集中 意識していてやや右脳が活動 落ち着いた人の活動領域
9Hz~11Hz α波(ミッドα) リラックス 超集中 意識していて右脳が全開 超一流選手や天才の活動領域
7Hz~9Hz α波(α1) リラックス うとうと やや意識して右脳が全開 眠りかけ
~7Hz θ波 リラックス 無意識で右脳が全開 こん睡状態


Brain Development Training Center のサイトより 





実験したのは全部で4パターン。

前後の状態をあまり考えずにいったので、比較しにくいものも含まれています。

それと、計測したはいいが分析の仕方がよく分かっていないという状態に。


でもその違いはグラフ化されているので、視覚的になんとなくは分かるはず。




1.
Before(1分)  開眼
During(1分) 閉眼(深呼吸を意識)
After(1分)    開眼


 

 


目を開けて→閉じて→開けるのシンプルなサンプル。(深呼吸は意識)

目を閉じるだけで、ミッドα波が一気に増えています。

ミッドα波とは↓

 

α波の中でもミッドα波(9~12Hz)の状態が一番重要で、脳波がミッドα波の状態の時、意識脳と潜在脳を遮断している扉が開かれます。

そして、潜在脳の中にある必要な情報を意識脳に取り込みます。

能力を十分に発揮できる人、いつも活き活きしている人は、ミッドα波を無意識のうちに発生させ、意識脳と潜在脳の遮断された扉を開いているわけです。

脳波がα波の状態になると、β-エンドルフィンというホルモンが分泌されます。

このホルモンは体に絶大な効力を持つ物質で、次の効能があります。

ストレスを低減、解消する脳を活性化させる体の免疫力を高め、様々な病気を予防するこのような効能から、α波は、意識障害・認知症・精神疾患・睡眠障害などの診断補助・状態把握や、生理学・心理学などの研究目的で用いられることもあります。


ナオルコムさんのサイトより

目を閉じて深呼吸するだけでも、かなりリラックス効果があることが分かります。

 

 

 

 

 

2.
Before
(1分)  閉眼
During
(1分) 開眼(カモワンタロットのマンダラを並べて見る)
After
(1分)    閉眼

 

 

 


目を閉じて→目を開けてタロットの大アルカナ22枚(カモワン版)を曼荼羅の形に並べたものをぼーっと見る→目を閉じる


Beforeの状態で目を閉じているので、ミッドα波の比率がはじめから高いです。

面白いのは、タロット曼荼羅をなんとなく見ているときの状態。
Beforeや1の実験でのAfterと比較しても、スローα波が一気に増えています。

右脳がより優勢になっているということ?
この意味はよく分かっていません。






3.
Before
(1分)  開眼
During
(1分) 開眼(愚者のカードを頭にのせて)
After
(1分)    閉眼(愚者のカードを頭にのせて)

 

 


一番面白い結果だなぁと思うのがこれ。

目を開けて何もしない→目を開けて、頭の上に愚者のカードを置く(カモワン版)→目を閉じる、引き続き
頭の上に愚者のカードを置く


カードをね、頭の上に置いただけなんです。

目も開けているし、深呼吸を意識してしたということもないのに、スローα波・θ波共に10%近く上がっています。

しかも、カードを乗せたまま目を閉じるとθ波が消えて、α波全体が80%を占めるグラフに変化。

なんなんだ。誰か解説してほしい。。。





4.
Before
(1分)  開眼
During
(1分) 開眼(剣の1のカードを頭にのせて)
After
(1分)    閉眼(剣の1のカードを頭にのせて)

 




次に愚者から、剣の1のカードに変えて実験。

目を開けて何もしない→目を開けて、頭の上に剣の1のカードを置く(カモワン版)→目を閉じる、引き続き頭の上に剣の1のカードを置く

 

 


剣の1だと、カードを頭に載せるとなぜかβ波が増えた(笑)

剣は四大元素でいうところの「風」を象徴していて、思考を司るのでそのせいかしらと思ったり…

しかしAfterのミッドα波は、これまでの中で最大の比率を示しました。

集中力が高まり、自分の最高のパフォーマンスが出せる状態です。





カードを変えるだけで随分違う結果になるので、面白かったです。

分析方法が分かっているともっと楽しいはず。






マルセイユタロットは曼荼羅のようです。





神聖幾何学は見るだけで変性意識状態にするといわれています。

 

 

マルセイユタロットに直接幾何学模様が描かれているわけではないですが、あるタイプのものの下絵にはこの模様があるとされています。

 

 

ルネサンス期の画家(ダビンチとかボッティチェリなど)たちは同じ方法で絵を描いていたそうですね。今でもフランスの美術学校ではそういった授業があるのだとか。プロポーションの中に美しさがありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像:http://tarot-de-marseille-millennium.com

Wilfried Houdouin

(78枚フルバージョンも発売されたようです 2017/8)