映画『道~白磁の人~』主演・吉沢 悠さん&原作者・江宮隆之さんインタビュー《後編》 | せんだいタウン情報 S-styleの編集部ブログ

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アンニョン?

チョヌン モツヲ イムニダ。

………

きちんと勉強したわけではないので

おそらく間違っていることでしょう…

m(-_-)m

モツヲですパー


さて、

待ち焦がれている方も多いと思いますので昨日の続き

映画『道~白磁の人~』の仙台キャンペーンの

主演・吉沢 悠さん、原作者・江宮隆之さんの

インタビューの模様をお送りしたいと思います。


その前に、この物語は…

日韓併合後の4年後である1914年に韓国へ渡った

ひとりの日本人と韓国人との男と男の友情を、

“木を植える”という活動を通して描いた作品。

実在の人物・浅川 巧がその生涯を通して追い求めた

自然や隣国との共存の仕方と、

浅川の行為が周りの人々の気持ちに変化をもたらしていく様に

心打たれるヒューマンドラマ


だということは、昨日も書いたとおりです!

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©2012「道~白磁の人~」フィルムパートナーズ


6月28日(木)のキャンペーン時には

上映後に吉沢さん、江宮さんのトークショーも

行われたんですよね

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↑撮影時のエピソードなどを、身振り手振りを交え話す吉沢さん


さあ、では昨日に続いての

“まるっととって出し”インタビューをどうぞ目


――この役を演じる中で一番大変だったことは?

吉沢「韓国語ですかね。準備期間が短くて、ほとんど練習もできないまま韓国に入ったので。日本語にはない発音がたくさんあり、現場でみなさんの話している韓国語を聞いたりしながら、少しずつ覚えていきました。だいぶ発音が良くなると“うますぎるからもっと下手にしゃべって”って監督に言われたシーンもあったりしましたけどね(笑)」。

――ぺ・スビンさんも日本語は初めてで?

吉沢「初めてって言っていましたね。だから、お互いの発音を聞きあって確認したりしましたよ。映画の中の浅川 巧とチョンリムのような関係が僕等もありました」。

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―― 一緒に演じられていく中での切磋琢磨する部分もありましたか?

吉沢「彼は中国で活動していたので、すごく視野が広いんですね。韓国の俳優っていうよりもアジアの俳優っていう意識が強いんです。僕は日本の俳優っていう意識が強かったので、アジアの俳優っていう意識で考えると、すごく可能性が広がるなと思って。そういう役者感っていうんですかね? そういう話をしている時に、彼から影響を受けて僕の視野が広がったという感覚はありますね。あとは、韓国の撮影現場のスタッフのレベルの高さも感じました。集中力もありますし。映画に対するエネルギーも影響を受けましたね」。

――そういったみんなで作り上げていくという感覚も強かった?

吉沢「山梨の撮影の晩に、誰からともなくひとつの部屋に集まってみんなで飲んだんですよ。僕と監督と韓国人スタッフと通訳とで。そしたら“監督、ありがとうございました”みたいな話になって。僕が“じつはお父さんみたいに思っていました。だからこそ、父と息子の関係みたいに話しづらい部分もあったんです”ということを暴露したら、その場の中に“俺も思ってた”っていう声が多くて。みんな一緒の思いでやっていたんだなって。“やめろよ、勝手に親父にするの”って監督は言ってましたけど(笑)。自然とファミリーになっていたというか。韓国人にはとくにそういう感じがあるんじゃないですか?」

江宮「あります、あります。儒教の国ですからね」。

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――とても素晴らしい情景のラストシーンも印象的でしたよね。

江宮「映画全体を通して、木を植えるっていうコンセプトが場面場面に活かされているんですよね。100年という月日と二人の友情を、あの景色が表現していますよね。俳優、監督、スタッフ含めて一番言いたかったことだと思うんです」。

――宮城でこの映画を観てくれる人たちにメッセージをお願いします。

吉沢「最初に原作を読ませていただいたときには、僕も“難しい話なのかな”っていう印象がありました。たしかに、映画の中にはいろんな難しいことも描かれてはいるんですが、実際に伝えたい事は難しいことではなくて、さっき先生がおっしゃった人と人との関わりという当たり前のテーマなんです。最近の都会では近所づきあいが希薄になってたりして、昔は当たり前だった近所づきあいとかを懐かしがったり、思い出したりすることがたまにあるかと思うんですけど、そういうものの良さをこの映画では感じることができると思うんです。人としての当たり前のことを感じられるような、再確認できるような映画だと思いますね。特に今回は日本を出て、国境を越えて、違う人種の人ともそういうことはあり得るんだよっていうことを、映画でも描いてますし、実際僕がスビンさんと親友になりましたし、そういう可能性を感じてもらいたいです。気楽に見てもらえたら、思っている以上に得られるものは多い映画だと思っています。ぜひ劇場で観てほしいなと思いますね」。

江宮「この映画には、日本と韓国との間にあった歴史的事実が、どちらに偏ることもなく事実として描かれています。でも、私達は普段はあまりにも知らないんですよね。この映画を観ると“こういうこともあったんだ”と淡々と史実を観ることができて、その歴史の中で日本と韓国との人の間に友情が芽生えていったってことを観ることができる。それが木を植えるということを通して行われたっていうこともわかる。そういうすべてを通して、日本と韓国がこれから和解をする第一歩になる映画だと思っています。巧が山梨県人であったとか、相手が韓国人だったとかそういう狭い範囲ではなくて、人の生き方っていうのはこういうものが本質なんだろうなっていうこと。特に災害を経験したこの地方の人たちにとっても、やっぱりこの一年というのはかなり辛い部分があったと思うんだけれど、それでも世界中から応援してくれたり、もちろん韓国からも応援してくれたり、日本国中からも応援してくれたりということがあったわけで。それは何かっていったら“困ったから助けよう”じゃなくて、同じ人間として“困った時はお互いさま”というような感じだったと思うんですよね。そういうふうな、同情的ではない自発的な人間のやさしさっていうものがこの映画には盛り込まれています。“人間って偉大だ”という部分を観てもらう映画だと思っているので、ぜひ観ていただきたいです」。

吉沢「そうですよね。日韓の歴史っていうと、ちょっとモヤッとするところがあるじゃないですか。でも、モヤッとしなくていいんだっていうことがわかる映画だと思うんですよ。なぜかっていうと、スビンさんと日韓の歴史について話をしたんですよ。でも、喧嘩になることもなければ逆に大親友になれたっていう事実がある。もうちょっとフラットにしてもいいんだっていう時代になったと感じますよね」。

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江宮「現実にあったことなので、その事実をしっかりと観て感じれば、お互いのわだかまりも無くなっていくと思いますね」。

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吉沢さん、江宮さんも言っていますが、

日韓の歴史をふまえて、

今の両国の若者が感じるべきことやすべきことを

もう一度考えてみようと思える映画です。

ラストシーンも本当にすばらしい!


インタビューを読んでじわじわと興味が湧いた人、

そのくらいの興味で結構!

ぜひチネ・ラヴィータで公開中の

『道~白磁の人~』

を観てみてください!

いろんなことを考えるきっかけになるはず!!

公開は7月27日(金)までを予定映画

まだまだ、間に合うので劇場に急げ走る人