調査報告書の感想その3(2024/6/21) | さとう社会問題研究所・心理コンサルティングのブログ

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調査報告書の感想その3(2024/6/21)

 

みなさん、ごきげんよう。

 

また体調を崩して気分が優れません

 

今週は、またご相談のお手紙をいただいております。

 

お返事に時間がかかるので来月以降のお返事となりますが、有意義なやり取りが続いております。

 

 

今回は前2回の記事でも触れていた「大阪府泉南市・中1いじめ自殺」の調査報告についてです。

 

泉南市中学生自死の重大事態の調査に係る報告書(要約版)

 

今回も、こちらについて、わたくしの見解を簡単に述べたいと思います。

 

依頼を受けた事案ではないため、詳細な分析ではない事はご了承ください。

 

なので、ここから先は「さとう社会・心理研究所」の視点になります。

 

今回も専門的な観点からの詳細な説明は有料メルマガでお話しすると思います。

 

前記事でもご紹介のマイクラ配信でもうろ覚えながらお話ししております。

 

Xにて触れた所、お話ししている時間、全部をお聴きくださっている方もいらっしゃるようです。

 

ただ、マイクラ配信にコメントが付いていたのですが削除されていた様で残念でした。

 

相談等をご検討の方には参考にして頂ければと思います。

 

 

配信しているのは同一の別人と言う体でやっております。

 

配信では研究所の宣伝などは行っていないので、ご相談希望の方、研究所にご用の方はメールにてお願いいたします。

 

 

今回は調査報告書13頁、令和2年度4月分からです。

 

2020年はCOVIDが世界中で混乱を引き起こしており、ロシアやイスラエルの頭がおかしくなった原因でもあります。

 

日本でも、せっかくの機会であったにもかかわらず社会は同調圧力で国民を監視、支配するようになった。

 

政治屋や裁判所、警察や検察、自衛隊など、公然と罪を犯し開き直る様になりました。

 

そういう時代背景、社会背景を基に事案は経過します。

 

 

今回は翔さんの死につながる重要な出来事が重なります。

記述に沿っており、長文化してしまっております。お読みの際はご注意ください。

 

 

平成29年度の事案を知る校長が交代し、学校全体がCOVIDの対応に追われるようになった。

 

当然の事として、殺害された松波翔さん、調査報告で言う当該児童への対応は後回しにせざるを得ない状況となった。

 

電話に出られなかったり折り返しができなかったのは、COVIDへの対応が原因であったのかも知れない。

 

5月初旬には兄が同級生から悪口を言われたり叩かれる事案があったものの、

兄は仕返しを恐れており、学校側も指導する形で落ち着ている。

 

ただ、元より信頼関係が破たんしている中、それを放置して中途半端なコミュニケーションをとり続けた結果、

言葉の行き違いが顕著となる様になっている。

 

それは登校に関するやり取りなどの認識にも顕れていた。

 

翔さんが登校しないため、教員Jが祖父宅にて翔さんと2回お話しし、「正常授業が始まる6月1日まで休むか」と尋ねたとある。

その後、校長と教員Iと教員Jが家庭訪問しても不在で、その後の教員Iが電話をした際、母から「教員Jが6月まで学校の来なくて良いと言った」とあり、これは翔さんからの伝聞であろう。

 

その後、教員Iと教員Jが家庭訪問した際、「インターホン越しに、6月まで学校来るなと言ったのは学校側だと説明」とある。

 

教員Jの真意はともかく翔さんが被害的にその言葉を受け止めていたと考えられると同時に、

母親も、家庭訪問があるまで言葉の意味の確認をしていない事から、学校への不信が尋常ではないレベルだったのであろう。

 

同時に、「新しい管理職が顔を見せて対応しないことについて批判」とあり、

これは、母にとっての問題は平成29年の教員Fによる事案であったのだと考えられる。

 

これを受けたのであろう。13頁の最後の記述として、交代した校長が教員Iらと共に家庭訪問を行っている。

そして、教員Fと並ぶ最悪の人物であったと考えている。

 

まず、本来自分とは関係ない出来事であるため、「聞いている」と第三者視点で語っていたのは記述で分かる。

ただ、同時に、

 

「警察も1回来たことがあるが、体罰ではないというふうに解決したと聞いている」

「誤解があったことも聞いている」

「お母さんは学校の中のことって見えませんよね」

「(教員Fについては)本当に不備があったら処分される」と説明し、

翔さんの説明に対しては「(教員Jはそのようなことは)言ってません」と話し、翔さんに同意を求めたとある。

 

何がどう悪いかは有料メルマガでお話ししたいと思います。吐きそうですが。

 

ただ、この校長はとても頭が良くて組織で出世できた保身に長けた人物であると同時に、

教員Fとは違う方向で最悪の人物であったと考えております。

 

具体的には、「論破王」と呼ばれるタイプのモラハラ加害者です。

この詳細も有料メルマガでお話ししたいと思います。

 

揚げ足取りと保身に長けた校長さまは、訪問は2人で行い録音をする様に指示している。

その頭の良さをもう少し別の事にお使いになった方が良いというのが感想です。

 

論破王は家庭訪問で余程ご活躍だったのだろう。

その訪問後、6月には翔さんの態度はこれまで以上に硬化してしまっている。


6月最初の記述では、教員Iらは翔さんに登校を促し、翔さんは警察を呼ぶと言われている。

この時点で論破王の失敗を知るべきだったがモラハラ加害者は自らの過ちを認める事はない。

 

兄から教員Iに電話と翌朝の家庭訪問を求めた所、教頭と教員Jが訪問し母親を激怒させている。

そして、翔さんからは不法侵入で警察を呼ぶと言われている。この際、修学旅行の話が出たとの事。

 

次の記述では3人目の愚か者、教員Kが教員Jと家庭訪問をした。

 

翔さんの肩を封筒でトントンとし、翔さんから暴行罪で訴えると言われ、

愚か者は笑いながら「ごめんごめん。やらんわ。もう」と答えたとある。

 

愚か者は何を聞かされていたのか知らないが、事の重要性を理解していなかったのは間違いない。

むしろ、終わった事に執着していると軽視していたと考えられる。

 

冗談は会話の潤滑油になるのは間違いないが、信頼関係が破たんしている場合、

冗談が通じなくなっているのが一般的である。

 

ただ、いじめやパワハラの事案でも加害者は「いじり」や「冗談」という言葉で否定することがあり、

教員Kが事情を詳しく知らなかったとしても、

これは当時の学校としての認識を代表していた記述であったと考えている。

 

7月に兄は学校に対し、翔さんが未だ他の児童から嫌がらせを受けていると説明したとあるが、対応した記述がない。

 

9月に学校は修学旅行の案内を6年生に出し、母親も参加すると返答していたとの事。

10月頃、母親は翔さんへの配慮を求めており、記述の通りだと校長も一定の対策を講じていたとの事。

 

ただ、翔さんはクラブ活動の時間帯に学校の門から学校が配布したプリント類を投げ入れ、

母は条件に対応できない場合、修学旅行に参加できないと伝えたとの事。

 

修学旅行はライフイベントの一つとも言えるものでしょう。

これらの言動からも、翔さんの精神状態の悪化や母の学校への不信がうかがえる。

 

結果、修学旅行前日になり、「修学旅行の契約について」という書面を投函し、

翔さんは人生の最初で最後となる修学旅行にすら参加できなかったとの事。

 

それによると、入金が確認できなかった事に加え、母と翔さんから不参加の意思表示を確認していたとの事。

さすが保身と他罰に長けた出世頭のパワハラ加害者、論破王らしい内容ですな。

 

「加害者は先行行為を無視して被害者面で被害者を攻撃する」

 

恐らく修学旅行は小学校にとって最後の機会だったと思われます。

その後、母の対応は拒絶的なものとなっている。

 

1月には母は中学の修学証明書を着払いで学校に返送しており、その凄まじい拒絶感がうかがえる。

 

3月には卒業式が開催されたものの、当然の様に翔さんは参加できず、

式では名前の読み上げもなく欠席者1名と報告されたとの事。

 

当日、教員Iは家庭訪問をし、母親に卒業証書などが入ったカバンを渡そうとしたが、当然拒否されている。

 

別の日に校長らは家庭訪問をするものの母に逢えず、

祖父の家に行き母が受け取らなかったカバンを押し付け給食代を徴収している。

 

恐らく、学校側は面倒事から解放され、さぞや安堵していた事だろう。

 

中学校の教員Uは兄の事で電話した際、母から翔さんについての引継ぎ内容などへの懸念を伝えられている。

 

その引継ぎ資料では「事実ではない事を主張した」

「毎朝、児童生徒支援加配や通級の先生が登校支援をしたり、放課後担任が家庭訪問をしたりしたが、登校する気配はない」

「重要な書類を届けても、学校に破りに来たり、学校に送り返したりと拒否反応を示した」

 

と、母親の懸念通り、まるで自分たちこそ努力してきた被害者であると言わんばかりの記述となっている。

 

これまでの記述を要約すると、

 

学校側は事の原点である教員Fの問題は完全無視して翔さんに登校を促し信頼を自ら毀損し続けてきた。

 

対して、翔さんや母親も教員Fの問題を体感的には理解できていたのであろうが、どこまで表現できていたのかは不明である。

同時に、兄との間の解決などの情報が不明であるため、ストレス反応に関する記述ばかりが目立つ。

 

学校側は自分たちの問題を無視して翔さんや母と向き合う事でストレス反応を引き起こしておきながら、

翔さんや母親の狂乱こそを被害的に受け止め、誠実に向き合っていたと錯覚し続けていた。

 

特に、論破王の家庭訪問の後、翔さんの拒絶感は記述の変化からもうかがえ、明らかに失敗であったことが分かる。

 

また、修学旅行は学校側にとって信頼を取り戻せる最後の機会であった。

 

しかしながら、多くのDVやパワハラの事例でも見られる通り、それを活かすことができなかった。

 

自分たちこそ被害者であると信じており、その意識すらなかったのであろう。

 

結果的に彼らは被害者の責に帰すという最悪の形で終わらせてしまった。

 

その後、拒絶感は母親のものともなってしまっていた。

 

揚句、中学校への引継ぎ内容となった事は容易に想像ができる。

 

 

簡単ながら、令和2年度の指摘となります。

 

これだけで3200文字になっておりますね。

まとまりが悪いですが、翔さんの苦しみはこの程度ではなかったとご理解ください。

 

経緯については28頁までありますので、ここから先は別稿、

有料メルマガやマイクラ配信などでお話しできればと考えております。

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では、今回もこの辺で。

 

 

さとう院さとう(さとう社会研究所・さとう心理コンサルティング