暴力を否認する論理の事例(2024/1/19) | さとう社会問題研究所・心理コンサルティングのブログ

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暴力を否認する論理の事例(2024/1/19)

 

みなさん、ごきげんよう。

 

今回もネット記事のご紹介です。

 

 

わたくしの心理コンサルティングには、「暴力的言動の分析と言語化、お客様へのご説明」という役割もあります。

 

年末ごろから話題の松本人志さんの件について、興味深い暴力の否認論をお見かけしました。

 

暴力や否認は日常に溢れており、見えにくいものも当然にあります。

 

特に、被害者の方、日常的に暴力にさらされている方などは、

ご自分でも気づかぬうちに、心の棘の様なものとして抱え続けていることもあります。

 

これを、元虐待被害者であり、暴力を専門とする臨床心理学者として、

簡単に解説と言うか、みなさんと言語化された「見えにくい暴力」を共有できればと思いました。

 

 

では、わたくしが気になった点を挙げて分析をしてみます。

 

「「『信じる』が女性に対する攻撃になるのですか?

反射的攻撃にはなるでしょう。

 

もちろん、身近な方を信じるという事に問題はありません。


しかしながら、主張が対立している中、一方を信じるという事は他方は信じないという事。
 

これは言い替えるなら、「間接的に被害者を嘘吐き呼ばわりしている」ということです。

ただ、こういう方は消極的攻撃を理解できない事が多いです。

 

自分自身が見聞きできる直接的言動しか理解できない。

 

それが、「俺は証言は信じん 性加害の証拠出ん限りは」につながります。

 

暴力を理解しない人に多々見られる否認の論理です。

 

言葉とは、知らないうちに暴力の応酬になる凶器でもある」という事を知っておいていただきたいですね。

 


性加害をする様な人間に笑いは作れない。これほんまなんよ。説明難しいんやけど肌で

モラハラ加害者に多々見られる「無知を振りかざして強弁で従わせる人」ですね。

性加害をする様な人間に笑いは作れない

「○○な人に○○はできない」という典型的に感情的な否認論理です。

 

この理屈なら「芸人は犯罪を犯さない」と言っているのと同じです。

 

まあ、「殺人や放火はするが性犯罪はしない」とか言われるなら興味深いと思います。

 

あと、ジャニー喜多川は性犯罪の片手間にエンターテイメントを作って世界的に評価されていましたね。

 

まあ、芸人とジャニーズは別物ですが、

これも「エンターテイメントは性犯罪者でも作れる」と言われれば興味深いと思います。

 

 

ただ、前述の「俺は証言は信じん 性加害の証拠出ん限りは」との兼ね合いで言うと、

 

この方は、被害者の言葉は証拠がないから信じないと言いながら、

 

ご自分は何の根拠もない妄言を「これほんまなんよ。説明難しいんやけど肌で」で済ましております。

 

他人に証拠を求めながら、ご自分はソースを示さない。

 

他人のハードルを引き上げるため、自分ではやらない事をやらせようとする。

 

これを「俺は良いけどお前はダメだ\(^o^)/ジハード万歳民主主義」という事は、

このブログをお読みの方でしたら当然、ご存知の事と思います。


「決めつけ理論」や「ソースは俺」で語るのはモラハラ加害者にも多々見られるものですが、

 

加害者の支離滅裂の妄言で悩まされる被害者は多々いらっしゃいます。

 

そのため、ご相談の場で、わたくしからご説明すると安心していただけます。


芸人で松本さんが性加害やったて思ってる人間は一人もいないと思う

 

個人の意見に過ぎないものを主語を大きくする事で多数の意見に見せかけようとするのも、

モラハラ加害者には多々見られます。

 

「虎の威を借る狐」と言えば分かり易いでしょう。

 

加害者は自己肯定感が低い方が多いので、自分を大きく強く見せようとする傾向があります。

 

 

あと、「一人もいない」という事ですが、


海原千里と言う元漫才師の上沼恵美子さんは何かしらやっとると言っている様です。

また、西川のりおさんも、「潔白なら記者会見すべし」と仰ってます。

 

信じたい気持ちはあるでしょうし、事実を知るはずはないですが、

少なくとも、かなり疑わしいと思われているのでは?と思います。

 

 

結論としては、「類は友を呼ぶ」とは正にこの方ですね。

 

こういう方に擦り寄られ、良い気になっていた裸の王が松本人志さんだという事です。

 

たしかに事実は分からない。

 

ただ、この方のご発言を見るに、「こういう人」の親玉が松本人志さんだという事です。

 

結果的に、この方のご発言は、

松本人志さんの疑惑に真を帯びさせる結果にしかならない、と思います。

 

 

もちろん、松本人志さんを守りたい、信じたいというお気持ちは分かります。

 

ただ、「あなたが一番足を引っ張っている」というだけの話です。

 

せっかくなので、世界一の心理コンサルタントとして、

「沈黙こそが金である」という言葉をプレゼントしたいと思います。

 

 

では、今回もこの辺で。

 

 

さとう院さとう(さとう社会研究所・さとう心理コンサルティング

 

 

三浦マイルド「芸人で松本さんが性加害やったて思ってる人間は一人もいないと思う」』(日刊スポーツ、2024年1月19日)


「R-1ぐらんぷり2013」優勝のピン芸人、三浦マイルド(46)が19日までにX(旧ツイッター)を更新。「週刊文春」に過去の一般女性への性行為強要疑惑を報じられたダウンタウン松本人志(60)について「芸人で松本さんが性加害やったて思ってる人間は一人もいないと思う」と私見を述べた。

三浦は、子どものころからの松本ファンとして「俺は、松本さんは、ただの助平なおじさんだと信じてる。性加害なんかするわけないと信じてる。SEX大好きのおじさん。女性に暴力振るう人じゃないと信じてる」との思いをつづり、一連の報道については「俺は証言は信じん 性加害の証拠出ん限りは」とした。

続くツイートでは「性加害をする様な人間に笑いは作れない。これほんまなんよ。説明難しいんやけど肌で。芸人で松本さんが性加害やったて思ってる人間は一人もいないと思う」と独自の理論を展開。こうした投稿によって被害を告発した女性たちを攻撃しているとの指摘を受けると、「『信じる』が女性に対する攻撃になるのですか? 『文春の報道は事実』と断定して発言してる方も散見されますが、それも関係者や松本さんのご家族を傷つけていると思います」と反論し、「真実は現時点では分からない、ただ、私は性加害はなかったと信じてる。という見解です」と説明した。