パワハラの教科書(2023/11/28)
みなさん、ごきげんよう。
今回もネット記事のご紹介です。
記事を見るに典型的なパワハラ会話のパターンですね
本当は、Xで簡単にポストして済ませたかったのですが、
あまりにもパターンにピッタリなパワハラぶりなので教材として残しておこうと思いました
記事について、わたくしの見解を付しております。(太字は記事からの引用。それ以外、わたくしの見解)
これを目にした皆さんも、ぜひ、ご活用ください。
「叱る」ではなく「怒る」、つまり理性ではなく感情が前面に出ています
記事からパワハラ市長さんの発狂ぶりについて触れてみますと、
・「運転手として同伴した職員が訪問先で会話に加わらなかったことに腹を立てた」
事前に会話に加わる様、指導していましたか?
反対に、運転手が会話に出張ると怒るのでは?
加害者は、やらないと怒りますが、やっても怒るので、
周囲の人たちは疲れて謝って逃げるようになります。
言い替えるなら、上司への無駄な謝罪が多い部下、職場と言うのは、
上司が適切な指導、信頼される努力をしていないからだ、とも言えます。
・職員:「すみません」
市長:「おお!?すみませんで済むか!」
チンピラさんですか?
すみませんで済まされないならどうしたら良いのでしょう?腹でも切れってか?
宝塚の様に自殺させるつもりでないなら謝罪した時点で一旦は終わらせましょう
これは、あらゆる対人関係に共通する対応法です。
・市長:「そういう(市民の)実態を知らんで、なんで公務員が務まるか!」
運転手として同伴した職員が訪問先で会話に加わらなかったことと何の関係が?
・市長室での音声(9月)
市長室内で録音された音声。初めは資料の作り方に対する苦言でした。
市長室での音声(9月) 市長:「仕事なめんなよ!仕事!仕事なめたら駄目!とことんやれって仕事は!なめてんのか仕事を!」
「仕事を舐める」「とことんやれ」ってどういう状態の事でしょう?
定義不明の言葉を使って喚き散らす事を指導とは言いません
・それが次第に職員の立場にまで話が及びます。
市長室での音声(9月) 市長:「そんならお前、辞めればいいじゃないか!」
市長は組織のトップに当たる方なので、「トップの言葉は常に命令」であるという事を知りましょう
そもそも、どうして資料の話が身体の話に発展するのでしょう?
「ただ怒っているだけだから」ですね。
こういう方の言葉には基本的に意味はありません。
だから、部下はただ謝るだけで話を聞いているかも怪しいです。
ちなみに、ちゃんと話を聞いている部下はストレスで病気になりますから、話を聞く必要もありません。
それと、大阪府知事の吉村の「ボランティア強制」もですが、組織のトップとして発言した以上、それは「職務命令」となる事を知ってください
・「福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「職員を辞めろということではない、そこは理解して下さい。この関係ですよね、言った人と言われた人との関係が一番大事ですね。相手がどう受け取ったかが一番大事」」
加害者は被害者に依存しています。
依存行動の一つに「被害者への攻撃」があります。
パワハラ市長さんの「叱責」というのは、部下への依存行動として顕れていると考えられます。
相手のせいにするな
自分の発言に責任を持てないなら口を開くな
「関係が大事」まさにその通りです。
上司が部下に立場を利用して、失敗を口実に好き放題に言っている。それがお前
・「塩川秀敏市長:「僕はいつも言うこと『職員の幸せなくして市民の幸せなし』ですから、職員が働きやすい、幸せな職場を作ることを第一条件にしています」」
モラハラ加害者は大きな事、理想的な言葉を語るので、人をひきつけやすい
それをカリスマだと勘違いされる事が多いです。
故に「加害者には常に支持者が付き従う」です。
同時に、加害者に限らず「人間は自分にないものを有るように見せかけるために口にする」という行動特徴があります。
「モラハラ加害者は大きな事、理想的な言葉を語るので、人をひきつけやすい
それをカリスマだと勘違いされる」と述べましたが、
モラハラ加害者は、自分を大きく見せるため、できもしない、やりもしない大きな事や理想を掲げます。
これはXでのポストで「信用」に関するものですが、加害者を知る時も同じで、
その「言葉の一貫性」と「様々な状況での振る舞い、」「言と動の一致率」を見て下さい。
このチンピラ市長の言葉から、「職員の幸せ、働きやすさ、幸せな職場」なんて実現できると思いますか?
という話です
では、今回もこの辺で
さとう院さとう(さとう社会研究所・さとう心理コンサルティング)
『福岡・宮若市長にパワハラ疑惑 ドラレコ映像&音声に…』(テレ朝ニュース、2023年11月28日)
福岡県宮若市の塩川秀敏市長(75)が職員に対してパワハラ発言を繰り返した疑いが浮上しました。
■「辞めろ」市長 パワハラ発言か
28日朝、当庁する塩川市長。
福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「(Q.職員に「辞めろ」と叱責(しっせき)、事実か?)ええとね、本人との仲でね」
問題視されているのは市長の「暴言」や「高圧的態度」。市の職員が市の公平委員会に改善を申し立てたことが分かりました。
福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「(Q.否定はしない?)もちろんね、否定はしません」
■公用車内の“暴言”ドラレコに
公用車内の映像。運転手として同伴した職員が訪問先で会話に加わらなかったことに腹を立てたとみられます。
市長:「運転手として行ったら、自分のスマホ見るんか?」
職員:「すみません」
市長:「おお!?すみませんで済むか!」
職員:「すみません」
市長:「そういう(市民の)実態を知らんで、なんで公務員が務まるか!」
職員:「はい」
市長:「初めてじゃ、ここに連れてきてからそんなのは」
市長は28日、改めて会見を開きました。
福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「(Q.発言内容に心当たりは?)心当たりはあります。多分、そういうことはもう言ってる。言ってますと言ってますね。言ってると思います、言ってます」
■市長室で「仕事なめてんのか」
市長室での音声(9月) 市長:「だからそげんなるったい!」
市長室内で録音された音声。初めは資料の作り方に対する苦言でした。
市長室での音声(9月) 市長:「仕事なめんなよ!仕事!仕事なめたら駄目!とことんやれって仕事は!なめてんのか仕事を!」
それが次第に職員の立場にまで話が及びます。
市長室での音声(9月) 市長:「そんならお前、辞めればいいじゃないか!」
市長は職員に辞任を迫る発言を認めたものの…。
福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「職員を辞めろということではない、そこは理解して下さい。この関係ですよね、言った人と言われた人との関係が一番大事ですね。相手がどう受け取ったかが一番大事」
■キャッチフレーズ「職員の幸せ」
市長が記した文書は「まちづくりの方針」として、市役所を元気にすることを掲げています。キャッチフレーズは「職員の幸せなくして市民の幸せなし」。
福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「僕はいつも言うこと『職員の幸せなくして市民の幸せなし』ですから、職員が働きやすい、幸せな職場を作ることを第一条件にしています」
問題は市長の厳しい叱責だけではありません。共働きの職員が同時に育休を申請した際、市長は「2人同時に育休を取る必要があるのか」と言ったといいます。
福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「(Q.『なぜ2人そろって取るんだ』という発言はしてますね?)そこはちょっとあの、育休の取り方については言いました。ただ権利だから取りますよ、ということじゃないだろうと」「(Q.権利だから取れるんですよ)いや、そりゃそうですけど、権利があるから取れるんですけど、職場の人間関係が大事ですから」
こうした市長の見解について申し立てをした市職員の1人が取材に応じました。その人物は「どの口が言ってるんだ」と述べています。
■職員「感情任せの暴言ばかり」
職員に対して厳しい言葉で迫る塩川市長。
福岡・宮若市 塩川秀敏市長:「その言葉自体を取れば、それはやっぱり言っちゃいけないことですよ。だけど、人間関係のなかでの話ですから」「(Q.人間関係ができていれば問題ないと?)元々ハラスメントってそういうふうに理解しています」
今回、申し立てをした市職員の1人はこう話します。
申し立てをした職員の1人:「市長がさっき取材対応をしていて信頼関係がどうと言っていたが、どの口が言っているんだと。感情に任せた暴言ばかりなのに。人間関係、築けているというが全く真逆」
職員からの申し立てを受けた公平委員会は今後、事実関係を確認し、最終的に市長に改善を申し入れることもあるといいます。ただし法的拘束力はありません。