(2023/11/20)その1
虐待殺人は懲役14年
有料メルマガやマイクラ配信でも触れておりましたが、
今年は虐待や暴力に関する報道が多く、ご紹介できずにおりました。
さとう院さとう(さとう社会研究所・さとう心理コンサルティング)
『母親の交際相手の男に懲役14年の判決 6歳女児虐待死 岡山地裁』(週刊女性、2023年10月19日)
岡山市で西田真愛(まお)ちゃん(死亡当時6歳)が繰り返し虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死や強要などの罪に問われた船橋誠二被告(40)=同市=の裁判員裁判が19日、岡山地裁であり、本村暁宏裁判長は懲役14年(求刑懲役18年)を言い渡した。
船橋被告は、真愛ちゃんの母、西田彩被告(35)=逮捕監禁致死と強要の罪で起訴=の交際相手。
起訴状によると、船橋被告は2021年9月10~25日、彩被告と共謀し、彩被告宅で真愛ちゃんを鍋の中に長時間立たせて指を口に押し込むといった暴行を加え、嘔吐(おうと)などを繰り返し強要。同25日、真愛ちゃんに布団を巻き付けて約1時間半放置し、翌22年1月12日に低酸素脳症で死亡させたなどとされる。
船橋被告は起訴内容を認めており、量刑が争点だった。
検察側は論告で、真愛ちゃんをイスに立たせ、どんぶりに嘔吐させる強要行為は16日間、計約30時間に及んでおり、「虐待事案の中でも類を見ないほど過酷で陰湿。拷問と言うべきだ」と指摘。真愛ちゃんの祖母が厳罰を望んでいることも考慮するよう求めた。
弁護側は、船橋被告が「しつけ」を彩被告から頼まれ、彩被告との関係がうまくいかず「あてつけ」で虐待をエスカレートさせたと主張。反省しているとして懲役8年が適切と訴えていた。
公判では、彩被告が証人として出廷し、「しつけ」を頼んだことはないと証言。船橋被告の主張との食い違いが明らかになっていた。