どうも、


食事をするときには必ず鼻水が止まらなくなるので、ティッシュを置いていない飲食店はどんなに料理が美味しくてもクソだと思ってしまいます。



ソーマです。




かなり遅いのですが、嫌われる勇気を読みました。



以前から何となく読みたいなぁとは思っていたのですが、思ってただけで読んでませんでした。


会社の先輩から勧められたということで、やっと読むことができました。




とても素晴らしい内容でした。



ですが、少し理解が難しい考え方や概念がありました。それは著者の方もあとがきでおっしゃられていました。


この本に書かれていることが、人生の真理だと僕は思うのですが、果たしてこの本を手に取った人みんながちゃんと理解できてるのか?


という疑問を持ちました。



青年と哲人の対話形式で書かれているので、


難しい部分や、矛盾が起こっていると思われるような部分では、青年が都度質問をしてくれたり、要点をまとめてくれたりしていました。


しかし、それでもやはり不十分だなぁと感じました。


僕はこの本の内容に似たような本や文章を読んだことがあったので、内容を理解できたと感じているのですが、人によっては間違った解釈もしかねない感じだったと思います。


感想を全部書いてると長くなるので、

印象に残ったフレーズや考え方を、メモとして残しておきます。


・目的論と原因論

・課題の分離

・自由とは他者から嫌われること。

・人間はみな同じではないが対等である。

・縦の関係より横の関係

・褒めることも、叱ることもしない

・他者を評価しない。感謝、嬉しい、助かったの言葉。

・共同体感覚

・自己受容と自己肯定

・他者信頼と他者貢献

・他者貢献は、見えるようなものでなくても良い

・幸福とは貢献感

・承認欲求を満たすことで得られる貢献感には、自由がない。

・いま、ここ に焦点を当てること。



個人的に印象に残ったのは、目的論と原因論の部分です。

感情とは、自然と発生するものではなく、何かしらの目的のために出てくるのだということには、最初は、反発する気持ちがありましたが、読んでいくうちに確かにそのとおりだと思いました。





カッとなって怒鳴ってしまった。


ではなく、


楽をして相手を制したいから怒りという感情を持ってきて怒鳴る。




前者が原因論で、後者が目的論です。


感情は抑えられないもので、自分ではどうにもできないものだ、と思い、あきらめというか自分を甘やかしたりもしていたのですが、それはこの本によれば間違いであると教えられました。



確かに、目的論的に考えると、感情のコントロールや、他者との関わり方も変わってくるなぁと感心しました。




もう一つ、印象に残っているのは、共同体感覚です。


これは、完全にはまだ理解できていないのですが、簡単に言うと、
「他者を仲間だとみなし、自分の居場所がそこにあると感じられること」

らしいです。


そして、自分の居場所というのは、家族や学校、会社だけではなく、国家、地球、そして宇宙規模で考えることによって、人は誰でも共同体感覚を覚えうると、アドラーは主張しています。


共同体感覚を覚えると、自己受容、つまり自分を受け入れることができ、他人を信頼することができ、貢献できる。


他社貢献ができると、共同体感覚が生まれ、幸せになっていくと。


こういうサイクルで人は幸せになれるんだと書かれてありました。





あともう一つ、「褒めるという行為は、能力の高いものが低いものに評価するときの行為」


というのが非常に頭に残りました。


普段から何気なく他人を褒めていたとしても、それは相手を自分よりも下だと考えている。もしくは上司などを褒める場合は、上司に気に入られよう、期待に応えようとして、他人の人生を生きてしまっているという点で、アドラーは否定しています。


これは、人間関係を縦の関係だと考えている人がやることで、


横の関係として捉えている人は、感謝や尊敬の言葉を使います。


「ありがとう」「嬉しい」「助かった」


など。



人間はみな同じではないが対等である。ということです。



他にもいっぱいあるんですが、長くなるのでやめておきます。



あと、最後に、この本の感想をざっっくりまとめるとすれば、


「理屈はわかるが、実践と定着はかなり難しい」


ということです。


生き方を変えるには、それまで生きてきた年数の半分の時間はかかると言われています。


若いうちにこのような良書に出会えたのが幸いでした。



僕も、この本に出てくる哲人になれるように、日々生活したいですね。



では、今日はこの辺で。