
私の思い出話です。
25年くらい前のこと…
私の父は高卒の会社員(技術者)で、母は専門卒の歯科衛生士(パート)で、
裕福ではありませんでした。
ケチケチとした倹約家の母を見て育ったので、
私は社会人(自分で稼ぐ)になるまで、常に損得勘定が頭の中にあり、計算高いことばかり考えていました。
大学進学についてもそうでした。
なるべくお金がかからないように…
(2歳上の兄は一浪で自宅から私立大学(法)に通っていて…後に留年を繰り返し…最終的に退学…兄とは真逆の道を行く)
って、私は国立大学の理系の学部を選びました。
私は興味の幅が広く、何でもやればできるし、
人材が足りてないところに行きたいなと思っていました。
当時、理系の女子は少なく、さらに物理をとるのは片手で数えるほど。
それで、私は少数派を貫きました。
私は学校の勉強に直接関わるような習い事をほぼしていませんでした。
小学生の頃から英会話を習っていましたが、
英会話と学問としての英語は完全に別物なので、
はっきり言って関係ないし。
数学だけ、同級生のお父さんが小さな個人塾やってるからって通わされてたけど、
これといって意味があったように思わないし。
家庭用教材は3日坊主で続かず。
結局、8割くらい学校の授業の記憶だけで、
あとはひと通り勉強しても
繰り返し学習はしたことなくて、
それでもそこそこの成績をキープしてきたけど、
1番重要な本番のセンター試験で過去問でとったことがないような酷い点をとってしまって、
もう、どんなに偏差値低かろうが、A判定の地方国立大学じゃないと合格する自信がなくて、
自宅から通える(交通費がかかる)C判定国立大学よりも
ひとり暮らし必須のA判定国立大学を選びました。
後々、この選択が1番の安上がりだったことに気がつきました。
大学入学当時は知らなかったけど、
A判定国立大学では授業料減免制度があり、
半期に一度、毎度書類を揃えて申請が必要で面倒なところはあっても、経済状況と学業成績によって授業料免除してもらえるって、大きい!
大学2年から、毎回申請して、
大学院卒業するまで半額免除を受け続けました。
(認定は掲示で発表されていました…10人くらいいたのかな…自分の事以外気にしたことがないから憶えていないけど)
毎回ドキドキしながら掲示板を確認に行ってました。
授業料って、確かほぼ毎年、少しずつ値上がりしていた記憶があるけど、今はどうなのかな?
ちなみに、
ひとり暮らしって費用がかかると思われるでしょうけど、
実家が山奥で公共交通機関までの距離が遠いところなので、
自宅からどこかへ通うなら時間と労力と交通費を考えると、
ひとり暮らしとどっこいどっこいで、
精神的にはひとり暮らしの方に軍配が上がっていましたよ。

私が大学・大学院に通っていた頃は、お金がギリギリの状態が続いていたのに、バイトはしなくていいからと言われ続け、勉学に専念するように言われて、本当にお世話になりました。