シリーズ~「教えるという仕事」~2 | 清水忍の「インストラクションズ」   
「指導理論」という科目をを教えているスポーツトレーナー専門学校で、
朝9時から開始の講義に行ったら、なんと半分以下しか学生がいない!
( ̄□ ̄;)!!   ガ~ん!!



聞いたところ、専門学校の部活動のためで、野球部員は公欠との事。
このクラスは半分が野球部だという事らしい。  
ふむふむ・・・、  それでは仕方がないか・・・

 


事実上、学級閉鎖レベルの出席状況で講義を先に進めてしまうのもいけないので、今日は急遽、「フリーテーマ」の講義に変更した。
要するに、授業っぽくない話しをする事になった。



「何か勉強したい事ある?」という問いかけに、学生からの回答は

「筋トレと痩せる事の関係性の話し」


が聞きたいという。要するに運動生理学の話し。


まあ、この分野はいわば専門中の専門でもあるので、上手に組み立てながら話しを進める。


「筋トレなんかしたって、体脂肪は1ミリも落ちない」とか、

「部分ヤセなんてものは、理論的に存在しない」とか、

「腕を細くしたかったら、腕の筋トレはやっちゃダメだ」とか、

「基礎代謝なんてのは、現実にはヤセる事には関係ない」とか・・


筋トレは、日常生活でエネルギッシュに動きやすい体を作るためものであり、
より活動的に動いた結果、日常生活のカロリー消費が向上してしてヤセるのだと。
すなわち、

筋トレはヤセるきっかけなだけで、
筋トレやってるだけじゃヤセない!という事。

論理的に説明してあげた。


と、まあ、それはいいとして・・・・


今日のブログの最大のポイントは、

全員、かぶりつき!



で講義を聴いていたという事。


興味のある事は真剣に聞く。

教えると言う事は、興味を持たせる事から始まると言っても過言でない。

「教える」とは、「興味を持たせる」という事とイコールであると考える。

興味の無い事を延々と話される事ほどの苦痛は無い。


そして、そういう講義、そういう指導は、勉強嫌い、運動嫌いを作りだしてしまうものだ。

興味を持たせる事を大切にしている指導者でありたい。