
でも、本当は勉強はとても楽しいものなのです。
楽しいと思えない人は、おそらく、楽しくない勉強方法を、これまでやってきてしまったのではないですか?
スポーツが好き!!

そんな学生が、よく悲鳴をあげるのが「代謝計算」です。
これが代謝計算の一例です。

この式を、とにかく覚えなさいといわれたら、苦痛であり、またおそらく頭に残らないでしょうね。
でも、こんな前フリから始まったらどうでしょうか。

「人は細胞に酸素を取り入れて、体を動かすためのエネルギーを発生させているんだよ」
「はい・・」
「酸素1リットルにつき、細胞の中で発生させるエネルギーの量は、実は決まっているんだよ」
「ほう・・」
「ほら、火を燃やすのも酸素が無いと燃えないだろ。逆に言えば、酸素の量次第で火の燃え方も違ってくるってわけだね」
「ふむふむ」
「だから酸素をどれだけ取り込んだかが分かれば、細胞内でどれだけエネルギーを発生させたか分かるという事だよね」
「はい・・」
「エネルギーは酸素と脂肪などが科学変化して発生するんだよ。これを脂肪の燃焼というんだな」
「ほう・・」
「従って、酸素の取り入れた量を測定できれば、脂肪などがどれだけ使われたか分かるってわけだ」
「・・はい・・」
「ところで、どれだけの酸素を取り入れたのか、どうやって測定すればいいと思う?」
「・・・いえ、・・分からないというか、・・分かりません・・」
「そうだろう、そうだろう、そりゃそうだ。実はこれ、測定器で測定できるんだけど、なんと計算でも算出できるんだよ」
「むむ・・」
「とうわけで、どれくらいの運動をするとどれくらいの酸素が取り入れられるのか、計算してみようね」
「むむむ・・」
「簡単に言えば、どれくらいの酸素を体内に取り入れたら、どれだけ痩せるのかを計算で出してみようってわけだ」
「はは~、なるほど」
という具合に、計算に入っていきます。
「その計算方法を覚えなさい」と言われて、わけも分からなく覚えるのは苦痛です。何より、おそらくそんな風にした勉強はすぐに頭から消え去ります。
勉強で大切なのは、まず、その勉強が何を勉強しているのかを本人が理解している事です。
それを身につければ何が出来るようになるのか、本人が分かっているという事が大切です。
教える側は、そういう工夫をしなければなりません。
勉強する側も、それを考える努力をする事が大切です。
勉強とは楽しいものです。