ビオレータ・パラの作った名曲の一つに『Rin del angelito(天使のリン)』がある。

ビオレータがヨーロッパに公演旅行に行っている間に病死した幼い我が子を悼む挽歌だけど、インディオ系のリンという舞曲の形式で書かれた美しい曲で、ユパンキの『眠れるインディオの子』にも似た親しみやすい曲だ。

以前にこの歌の日本語詞を書いたのだけど、残念ながらメモが残っていないのでもう一度改めて書いてみようかと思う。
1973年のピノチェト将軍によるチレの軍事クーデターの時に虐殺されたフォルクローレ歌手ビクトル・ハラは生前に書いたエッセイ『ギターよ銃となって敵を撃て』の中で、スペインのラテン・ポップス歌手ラファエルを「商業主義の傀儡に過ぎない」と書いている。

しかしビクトルの死後、英国人の妻ジョーン・ハラがロンドンでビクトル・ハラ追悼コンサートを行った時、真っ先にジョーン・ハラにノーギャラでの出演を申し出たのは、そのラファエルだった。

ビクトルは知らなかったのだ。ラファエルこそ男の中の男であることを。
鉱山労働者のことを書いたら、こんなことも思い出した。

以前にNHK教育TVの特集でグリム童話『白雪姫と七人の小人たち』を取り上げていたが、その中でこんな説を紹介していた。

【七人の小人とは、実は小人ではなく子供なのだ。中世のドイツでは、狭い坑道でも自由に動ける子供たちを鉱山の労働者として使うことは普通に行われていた。鉱山で働く子供たちはまるで老人のように見え、そのほとんどが成人する前に死んで行ったという】

ここにも悲しい歴史があったんだね。

また白雪姫にはモデルとなった女性が居たのだという。

その人は南ドイツの領主の娘で、大変に美しい人だったので、ベルギーの皇太子が一目惚れして皇太子妃にした。
けれども外国人が皇太子妃になったことを快く思わない人たちも居て、とうとう王妃に毒殺されてしまったのだとか。