$ストラト日記 ただいま鋭意努力中
元祖ギタークレイジー 『ゲーリー ムーア』をご紹介します。

一般に良く知られている彼の経歴ですが、簡単に振り返ってみましょう。






1968年にスキッド・ロウへ加入し、後々盟友と呼ばれたフィル・ライ(リ)ノットと出会う。
この頃、フリートウッド・マックのピーター・グリーンに気に入られて、あの有名なレスポールを譲ってもらう。

残念ながらスキッド・ロウは商業的には成功をおさめる事はなく脱退。



1974年、前述のフィル・ライノットが結成した『シン・リジィ』に一時加入。何曲か名演を残す。
その後、元レインボーのドン・エイリーらとともにバンドコロシアムIIで活動、彼らの音楽は所謂ジャズロックであった。



1978年にシン・リジィに加入。また初のソロ名義作品『Back on The Streets』を発表。
商業的には成功しなかったが、高い評価を得る。



バック・オン・ザ・ストリーツ

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1979年シン・リジィとして『ブラック・ローズ』をリリースし、最高傑作の評価を得るが、同年グループを脱退。
1980年今で言うLA風のメタルサウンドを狙い、リーダーバンドG-Forceを結成。
アルバム『G-Force』をリリースしたが、マネージメントの問題でこの一枚で解散。
この時の法的なゴタゴタで、しばらくの間活動を制限されてしまう。



G‐FORCE

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この頃のゲイリーは、まだ知る人ぞ知るという存在であったが、ロッキングオンの渋谷陽一がラジオで前述の『G-Force』をヘビィー・ローテーションするなど、日本でも徐々に彼の評価が高まりつつあった。



契約の問題で、ゲイリー名義での新譜を発売する事が出来なかったので、彼はグレッグ・レイクの二枚のソロアルバムに参加。



Greg Lake

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知る人ぞ知る名盤!
このアルバム、特に「Nuclear Attack」が私にとって始めてのゲイリームーア体験でした.



1980年代に入りハードロック再評価の機運が高まる中、1982年『Corridors Of Power』をリリース。
このアルバムは日本のマーケットでは爆発的なヒットを記録。



コリドーズ・オブ・パワー

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名曲の目白押し。ハードロック時代のゲイリーの幕開けを告げるアルバムです。



ストラト日記 ただいま鋭意努力中
このストラトのイメージが強い方も多いと思います



Victims of the Future

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ソロ名義2作目です。商業的にはピークだった頃でしょう。



Wild Frontier

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ハードロック時代のゲイリーを総括した様なアルバム。
個人的には、後述の『Still got the blues』と共に、彼のベストアルバムに挙げたいと思います。
インストの名曲『The Loner』は白眉。Cozy Powellのソロに入っているのがオリジナルですが、同じ曲とは思えませんね。




1989年『AFTER THE WAR』を発表後、ゲイリーはルーツであるブルーズへ回帰する様になる。
1990年『Still Got The Blues』をリリース、アメリカで200万枚を超えるヒットを記録、海外ではハードロック時代以上の評価を得た。



Still Got the Blues

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このアルバムもかなり聞き込みましたね。



その後、ジャック・ブルース、ジャック・ブルースとの『BBM』をはさみ、突如として打ち込み音楽への傾倒し始めます。


1997年『Dark Days In Paradise』リリース。
ドラムンベースの導入など、従来のファンからは否定的な評価が多く、商業的には成功したと言えなかった。



Dark Days in Paradise

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あまり評判の良くないアルバムですが、私は結構好きだったりします。



前述の『Dark Days In Paradise』とそれに続く『A Different Beat』の不評を受けて、再びブルーズ路線に回帰。
2001年『Back To The Blues』リリース。



私は『Back To The Blues』以降はほとんど聞いていないので良くわかりませんが、現在は時にハードロック路線への色気を少し見せる事があるものの、基本ブルーズ寄りの活動を行っている様です。




Gary Mooreと言えば泣きのギター。その総決算的な名曲です。




ブルーズなのにマシンガンピッキング。それがゲイリー(笑)




Nuclear Attackはいくつかのバージョンが存在しますが、ベストはグレッグレイクが歌うこのバージョンだと思います。