Roy Buchanan
$ストラト日記 ただいま鋭意努力中
ストラトが3度の飯よりも好きな私ですが、優れた音楽とミュージシャンはもっと好きです。
音楽的嗜好も洋楽にかなり偏ってはいますが、日本人にも好きなアーチストはいます。
ですので、今回はテレキャスマスターで、「世界一無名なスーパーギタリスト」と言われたロイ ブキャナンをご紹介します。




アメリカのアーカンソーで牧師の息子として生まれた彼は、幼少の頃よりカントリー、ポップス、ゴスペルなどを聞いて育ったと言われています。
これらに加えて、14歳で家を出てロスやサンフランシスコ周辺を彷徨いながら、徐々に彼の音楽が形成されていったようです。

この頃から、既に彼の放浪癖が見られていたのは興味深いことです。

1960年代にクロスロード・クラブで演奏するようになると口コミで評判が広がって行き、彼を見るためにエリック クラプトン等の有名アーチストも足繁くかよったと言われています。

1972年念願のレコード・デビューを果たしますが、しばらくは知る人ぞ知るという状態が続いていました。



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そんな彼が世界的に有名になったきっかけは、1975年ジェフ・ベック発表したアルバム”ギター殺人者の凱旋(ひどい邦題ですね~)/ Blow by blow”に収録された「哀しみの恋人達/ Cause` We`ve ended as lovers」という曲を『ロイ・ブキャナンに捧げる」とクレジットした事でした。
以後、彼はブレイクする訳ですが、残念がらレーベルが倒産したり、彼自身のアルコールの問題などのため、金銭的な成功にはなかなか結びつかなかった様です。



Second Album

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残念な事に、彼は1988年拘置所内で首吊り自殺という衝撃的な最後を遂げました。



日本と違い、アメリカには放浪罪というものが有るんだそうです。
目的もなくフラフラ放浪していると、拘置所にぶち込まれて取り調べを受ける訳です。
もともと彼は躁鬱病(アルコールとの関連も!)だったと言われておりますが、拘置所内で発作的に首を吊ってしまったのでしょう。



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享年48歳。当時リアルタイムで日本の新聞に載っていたのを読んで驚いた記憶が有ります。(朝日新聞だったかな?)
この頃はまだ彼の事を良く知らなかったんですが、前述の「哀しみの恋人達」のクレジットのお陰で彼の名前は良く知っていたんです。
そして、それから10年以上たってから、本当の意味で彼に出会い衝撃と感銘を受けました。








1stアルバムの一曲目、何かが始まる予感がする。そんな曲です。



Gary Mooreのカヴァーでも有名なロイの代表曲です。