Fender Guitar AMP / #2 "Black face "

少し前にTweed Fender ampのご紹介をさせていただきましたが、今回はblack faceについて書きます。
その間にwhite/brown tolexの時期がありますが、残念ながらそれらを所有した事は有りませんので、今回記事にはしません。
しかし、数台試奏した印象ではTweedとBlack faceの中間的な印象であったことを報告しておきます。
さて、60年代のフェンダーアンプで最も目を引く変化はリヴァーブの装備でしょう。
また、ミュージックシーンの拡大に伴い、より大きな音が必要とされる様になりました。
レオ フェンダーはこの要求を正攻法で、解決しようとした様です。
つまり、Tweed期の「ボリュームを上げると音が歪んでしまう」これを欠点ととらえ、電気的により改良されたのが60年代フェンダーアンプであり、それが過渡期のwhite/brown tolexを経て完成の域に達したのがBlack faceだと考えています。
したがって、Tweedに比べてノイズは少なく、原音に忠実で、より大きな音が出せる様になったのです。
(あくまでTweedとの比較で、ソリッドステートアンプとは比べようもありませんが、、、)
たしかに、電気製品としては正しい進化を遂げたのですが、音楽的にはあの独特の歪みを失ってしまいました。これを音楽的には必ずしも進化ととらえない人も当然いることと思います。
しかし、それでもブースターなどを使えば、心地よいパワー管の歪みを得る事は出来ます。
それは、Tweedに比べて「よりキメが細かく」、「より音楽的で」、「より抜けが良く」、「より上品な音」だと、私は感じます。→要するにこの時代のアンプが一番好き。
それでは手持ちのアンプを簡単に紹介しますね。
1963年製 Vibroverb



もともと不人気のため生産台数が少ない上に、SRVの使用で一躍有名になったため、今では入手困難なレアモデルの仲間入りです。
探すのに結構苦労しましたが、某オークションで手に入れる事が出来ました。
SRV同様、同じJBL同士でアルニコ→セラミックにスピーカーを交換しています。
音は??? 不人気の理由が少し解りました。
回路がAA763なのがいけないのかな?(SRVはAB763)
貴方の近くに*シーザーディアスがいなければ買わない方が良いと思いますよ。
(*シーザーディアス;SRVのアンプドクターをしていた、その筋では有名な人)
1964年製 Twin reverb



私の一番のお気に入りです。スピーカーはオリジナル→現行ジャンセンに変わっています。
クリーンなのに図太く、サスティーン豊かでギターの種類を問わず素晴らしい音を奏でてくれます。
私のアンプを見る際のベンチマークになっています。
欠点は、大きい、重い、音がデカイ。→長所と表裏一体なので仕方ないですよねー。
そういえば一度だけフルテンで鳴らしたら、振動と風圧で本棚から本が落っこちてきました。
スピーカーの前に顔を近づけると、風圧で髪型が変わります。→その前に鼓膜が心配ですが(www)。
1965年製 Prinston

これもお気に入りです。
電源トランスが変わってますが、black faceの音がしっかりします。
で、小さい、軽い、音量はちょうどいいので、結局は出動頻度No1です。
短所はまったく歪まんことですか。→真空管変えると変わりますかねー。(まだ試してないです)
1966年製 Super reverb





これまたお気に入り。
ボリュームを上げると適度に歪み、ブースター(もちろんTS)かますと、かなり好みの感じになります。
短所は素晴らしい音を得るためには、かなりでかい音でならす必要があること。
また、スピーカー4個なので手持ちのアッテネーターが使えない。
Twin reverbほどではないが結構重い。
SRVやDerek Trucksなどの使用で有名ですね。
1967年製 Deluxe reverb



某オークションで手に入れました。スピーカーはTone tubbyに変更されてます。
手に入れた直後はノイズがひどくて、マトモな音がなりませんでした。
で、名古屋の某有名アンプドクターに見てもらったところ、一部半田が外れてたみたいです。
多分、輸送の振動が原因とおもわれます。やっぱ真空管アンプは気を使いますね。
で、サイズと音量はちょうど良い感じ。
真空管を変えた事もあり、black faceとしてはびっくりするぐらい歪む様になりました。
しかし、なんか音が細いんですよね。そこがちょっと不満。
そもそも私はアルニコよりセラミックスピーカーが好きな様です。
Fender Custom Shop `64 Vibroverb Custom (Reissue)


正確にはBlack faceではなく、Reissueのくくりに入れるべきなんですが、オリジナルVibroverbをご紹介したので、ついでに登場です。


バックパネルには秘密のスイッチが(笑)。
残念ながらSRVそのものの音はしません。( 腕のせいなのかっ??)
しかし、かなり気持ちのよりクリーン+クランチを聞く事が出来ます。
正直オリジナルvibroverbよりも、こっちの音が好みだったりします。
さて、何台かのblack faceをご紹介いたしましたが、reissueのvibroverbを除いて、基本的にはすべて同系統の音がします。
やっぱりTweed同様にBlack faceにも特有の音がありますが、何故reissueの音が違うのかはやっぱりわかりません。
ああ、やっぱりアンプは深いですーーーーー。

少し前にTweed Fender ampのご紹介をさせていただきましたが、今回はblack faceについて書きます。
その間にwhite/brown tolexの時期がありますが、残念ながらそれらを所有した事は有りませんので、今回記事にはしません。
しかし、数台試奏した印象ではTweedとBlack faceの中間的な印象であったことを報告しておきます。
さて、60年代のフェンダーアンプで最も目を引く変化はリヴァーブの装備でしょう。
また、ミュージックシーンの拡大に伴い、より大きな音が必要とされる様になりました。
レオ フェンダーはこの要求を正攻法で、解決しようとした様です。
つまり、Tweed期の「ボリュームを上げると音が歪んでしまう」これを欠点ととらえ、電気的により改良されたのが60年代フェンダーアンプであり、それが過渡期のwhite/brown tolexを経て完成の域に達したのがBlack faceだと考えています。
したがって、Tweedに比べてノイズは少なく、原音に忠実で、より大きな音が出せる様になったのです。
(あくまでTweedとの比較で、ソリッドステートアンプとは比べようもありませんが、、、)
たしかに、電気製品としては正しい進化を遂げたのですが、音楽的にはあの独特の歪みを失ってしまいました。これを音楽的には必ずしも進化ととらえない人も当然いることと思います。
しかし、それでもブースターなどを使えば、心地よいパワー管の歪みを得る事は出来ます。
それは、Tweedに比べて「よりキメが細かく」、「より音楽的で」、「より抜けが良く」、「より上品な音」だと、私は感じます。→要するにこの時代のアンプが一番好き。
それでは手持ちのアンプを簡単に紹介しますね。
1963年製 Vibroverb



もともと不人気のため生産台数が少ない上に、SRVの使用で一躍有名になったため、今では入手困難なレアモデルの仲間入りです。
探すのに結構苦労しましたが、某オークションで手に入れる事が出来ました。
SRV同様、同じJBL同士でアルニコ→セラミックにスピーカーを交換しています。
音は??? 不人気の理由が少し解りました。
回路がAA763なのがいけないのかな?(SRVはAB763)
貴方の近くに*シーザーディアスがいなければ買わない方が良いと思いますよ。
(*シーザーディアス;SRVのアンプドクターをしていた、その筋では有名な人)
1964年製 Twin reverb



私の一番のお気に入りです。スピーカーはオリジナル→現行ジャンセンに変わっています。
クリーンなのに図太く、サスティーン豊かでギターの種類を問わず素晴らしい音を奏でてくれます。
私のアンプを見る際のベンチマークになっています。
欠点は、大きい、重い、音がデカイ。→長所と表裏一体なので仕方ないですよねー。
そういえば一度だけフルテンで鳴らしたら、振動と風圧で本棚から本が落っこちてきました。
スピーカーの前に顔を近づけると、風圧で髪型が変わります。→その前に鼓膜が心配ですが(www)。
1965年製 Prinston

これもお気に入りです。
電源トランスが変わってますが、black faceの音がしっかりします。
で、小さい、軽い、音量はちょうどいいので、結局は出動頻度No1です。
短所はまったく歪まんことですか。→真空管変えると変わりますかねー。(まだ試してないです)
1966年製 Super reverb





これまたお気に入り。
ボリュームを上げると適度に歪み、ブースター(もちろんTS)かますと、かなり好みの感じになります。
短所は素晴らしい音を得るためには、かなりでかい音でならす必要があること。
また、スピーカー4個なので手持ちのアッテネーターが使えない。
Twin reverbほどではないが結構重い。
SRVやDerek Trucksなどの使用で有名ですね。
1967年製 Deluxe reverb



某オークションで手に入れました。スピーカーはTone tubbyに変更されてます。
手に入れた直後はノイズがひどくて、マトモな音がなりませんでした。
で、名古屋の某有名アンプドクターに見てもらったところ、一部半田が外れてたみたいです。
多分、輸送の振動が原因とおもわれます。やっぱ真空管アンプは気を使いますね。
で、サイズと音量はちょうど良い感じ。
真空管を変えた事もあり、black faceとしてはびっくりするぐらい歪む様になりました。
しかし、なんか音が細いんですよね。そこがちょっと不満。
そもそも私はアルニコよりセラミックスピーカーが好きな様です。
Fender Custom Shop `64 Vibroverb Custom (Reissue)


正確にはBlack faceではなく、Reissueのくくりに入れるべきなんですが、オリジナルVibroverbをご紹介したので、ついでに登場です。


バックパネルには秘密のスイッチが(笑)。
残念ながらSRVそのものの音はしません。( 腕のせいなのかっ??)
しかし、かなり気持ちのよりクリーン+クランチを聞く事が出来ます。
正直オリジナルvibroverbよりも、こっちの音が好みだったりします。
さて、何台かのblack faceをご紹介いたしましたが、reissueのvibroverbを除いて、基本的にはすべて同系統の音がします。
やっぱりTweed同様にBlack faceにも特有の音がありますが、何故reissueの音が違うのかはやっぱりわかりません。
ああ、やっぱりアンプは深いですーーーーー。