とうとう、ゼ・リカルド監督が解任されてしまいましたね。
確かに、試合を通じて極端に縦パスが入らないままポゼッションするサッカーは歯がゆい気持ちで観ていました。
ただ、監督だけのせいではないのは多くの方も分かっていると思います。
秋葉監督になったルヴァンカップ湘南戦では、監督が「劇薬」と言っていたとおり、これまでのサッカーを全て捨て去って、とにかく一対一で勝つというスタンスのゲームでした。
一対一での勝負が一番大切なのは同感ですが、剥がされたときのカバーリングや、ボールの位置との関係での位置取りの組織性が湘南とは大きな差があったため、あのようなゲームになってしまったのだと見ました。
もちろん、ユースの選手の躍動や久しぶりに観た成岡選手のプレーは個別に楽しめましたが、チームとしての力の差は歴然でした。
エスパルスの選手は、昨年は
「J2に降格するようなメンバーじゃない」
とさんざん言われてきました。
私も同じ事を口にしていました。
今年もJ2リーグが始まる前は
「J2では別格の選手層」
と多くの専門家が優勝候補筆頭にあげました。
恥ずかしながら、私もそう思っていました。群馬戦までは・・・
そして、明日対戦する東京Vの城福監督も
「選手層に目を向ければ、間違いなく昇格争いに加わってくるチーム」
とエスパルスを評しています。
最近になって、私が思うのはロッカールームで相手チームの監督が選手に言う言葉が変わってきているんじゃ?ということです。
おそらく、リーグの初め頃のエスパルスの評価は、マスコミ向けも、ロッカールーム内も近いニュアンスだったかもしれません。
その上で「リスペクトしすぎるな!」と言っていたと思います。
しかし、群馬戦のハーフタイムあたりから、
「おまえらの方が選手としてもチームとしても上だ!」
と相手監督がロッカールームで檄を入れているように思えます。
実際、現地で見た群馬戦では、群馬の選手達は時間が進むほど自信を深めたプレーをしているように見えました。
きっと、城福監督も、マスコミ向けとは全く違う表現、例えば「おまえらなら、必ず一対一で勝てる」と選手に言って自信を持たせているでしょう。
最近では、ルヴァンカップ湘南戦の解説(誰だったでしょうか?)のように、ある程度厳しいことを言ってくれる人しか信用できないように思えます。
「こんな順位にいるチームじゃない」
「交代の選手層の厚さに目を見張る」
「昇格争いに間違いなく加わってくるチーム」
・・・もう、褒め殺しは沢山です。
2位の東京Vは「昇格争い」に目を向けられる余裕があるのでしょうが、我がチームには明日しか有りません。
目の前の1試合だけを考え、ミスも敗戦もおそれず、自分自身が最高のパフォーマンスをすることに集中する。
監督就任2試合目ですから、チャレンジした結果のミスであれば受け入れてくれるはずです。
エスパルスの外からの褒め殺しには昇格が決まるまで耳を貸さず、厳しい言葉に耳を傾けつつ、明日はアイスタへ行きたいと思います。