文選(ぶんせん)で選んだ活字を版に組む、植字(しょくじ、またはちょくじ)をする際に使用する、植字台、というそのまんまの名前の台です。前面にいつも使う道具や活字の間を埋めるクワタなどを常備しておくことができ、また右の引き出しは組んだ活字を置く、置きゲラとしても使えるようになっている、なかなか機能的な机です。これも活字、印刷機とともにお譲りいただきました。今の時代、個人でこのようなものを所有している人も、稀でしょうね・・・





活版印刷修行顛末記

活版印刷修行顛末記





植字、つまり活字を印刷できるように組む作業の

三種の神器のひとつと言われた、ステッキ。

(あとのふたつはピンセットとハサミだそう)



オークションでゲット。30センチもある長尺のもの。

真鍮製で、届いた時は非常に味のある良い赤銅色をしていた。

おそらく何十年も使われ、またさらに何十年も放置されていたのだろう。

その歳月の重みが色に表れていた。



そのままでも味があってよかったが、

その色と味はあくまで自分のところに来る前に

形造られた歴史だから、これから自分の色に染める楽しみ、

また自分が使うんだ、という決意を込めて、

金属磨きで磨きに磨いた。



凹みや傷は仕方ないが、表面は見事にピカピカになって、

このステッキが作られた初めの色の面目が登場させることができた。

おそらく、ステッキももうお役御免かと思ってたところ、

自分がこんなに磨いてもらえることに驚いているだろう(笑)。



ステッキ君、これから何十年もお世話になるよ~。

常に磨くか、または色と味の変化を楽しむか、

これから考えます。





活版印刷修行顛末記-活字ケース


輸送中にバラバラになってしまった活字をケースに戻す作業中。
飛び出ないように養生をしたためほとんどはケースに収まっていたが、
やはり輸送の振動で少し出てしまった。


活版印刷修行顛末記-活字の大きさ

これは6ポイントという大きさの活字。一辺が2.1ミリほどしかなく、
肉眼で文字が見えるか見えないか、という微妙なところ。
しかも左右逆さまに彫られているので、慣れないとさらに見にくい。

活版印刷修行顛末記-活字の山


これからケースに収める活字!
文字が小さいほど大変だが、扱いにもだいぶ慣れてきた。
これぐらいなら1時間もかからずに整理できるようになった。
以前のプロならケースの場所も全て把握し、また作業も早かっただろう、
早くないと仕事にならない。これぐらいの活字なら、
数分でケースに納めてしまったであろうと思う。