こんにちは。

藤枝市の農機具店、静岡農機情報センターの中村です。

 

ハウスの組み立てをしているお客様の高所作業車のメンテナンスをしています。こちらのお客様は3台の作業車をもっていて、仕事の合間に順番に、弊社でメンテナンスをしています。

 

こちらのお客様は静岡市内の業者様ですが、以前はメンテナンスを依頼するところがなかったそうです。機械も遠くで購入していて、私どもが初めてメンテナンスをお受けしたときには、全ての作業車に何かしらの不具合がありました。

 

エンジンオイルはご自身で交換されていたのですが、交換時期がばらばらで不適切。摺動部分、可動部分、ヒンジなどののあちこちでグリス切れしていて金属同士がこすれ合い痛々しい状態。エアクリーナは目詰まりしすぎて土ぼこりが厚くこびりついている、、、など機械を長持ちさせるには程遠い状態でした。

 

さて、今回の丸山の高所作業車MFH-P300ですが、今回はじめて弊社に入庫しました。2年ほど前に新車で購入して、一度自分たちでエンジンとミッションのオイル交換をしたくらいで、他は一切メンテナンスしたことがないということでした。作業に入ってみると、一番に目に入ったのがスライド板のチェーンの錆びと伸び。

 

 

このまま使っていたらチェーンの磨耗が進み、伸びすぎてしまい、モーターのスプロケットから外れてしまいます。最悪は、チェーンが切れてしまいます。自転車のチェーンのように注油グリスアップを行います。伸びて垂れてしまっているので、調整ボルトでチェーン全体の張りを調整します。スライド板のベアリングや摺動部分にもグリスアップをしていきます。これで、引っかかりなくスムーズにスライドするようになりました。

 

エアクリーナは、案の定スポンジが埃で目詰まりしていました。洗い油で洗浄し、乾かし、オイルを浸してから元どおりに組み付けます。組み付けの際には、エアクリーナケースの埃も丁寧に取り除きます。

 

 

エンジンオイルも交換しました。だいぶ黒くなっていました。ハウスの組み立てをしている業者さんは、機械の使用頻度が高く、エンジンのスタートストップを何度も何度も繰り返しながら作業しています。自動車でいうところのシビアコンディションです。他のハウスの組み立てをしている業者様にもお伝えしているのですが、意識的に早くオイル交換をするように勧めています。エンジンオイルを交換する際には、当然ですがドレンボルトのガスケットも一緒に交換します。

 

 

ギヤオイルは500時間ごとの交換ではありますが、前にお客様が自分で交換したときにオイルを入れすぎてしまったようで、注油口からオイルが溢れ出た跡がありました。「気になるから量を調整するか、交換して欲しい」というご要望をいただきました。オイルの種類も定かでなかったため交換することにしました。メーカー指定のオイルを適正量入れたので、これで安心です。

 

他にも、昇降台を上げ下げするときに、動きが引っかかるような部分がある。「キーキー」と音がすると仰ったので、可動部分の注油、グリスアップを行いました。動きが悪かったり異音がする原因は油切れでしたので、不具合はすぐに解消して動きがすこぶるよくなりました。

 

キャタピラもだいぶ緩んでいたので、左右とも張り調整をしました。作業中にキャタピラが外れてしまうと大変なことになってしまいます。定期的に点検をして、必要に応じて張り調整をするのは必須です。

 

 

今回、この作業車は初めての入庫ということもあり、機械全体の様子を知るために、すこし時間をかけてメンテナンスをしました。病院でいうとことの初診です。手元に記録が残るので、今後はスムーズに定期メンテナンスができるようになります。

 

静岡農機情報センター

中村真也

 

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