昨日は「加害者の証言で作成された調書の確認をして欲しい」と警察に呼び出され応じたのですが

「これから取り調べを行います」


何かの手違い?


私は犯罪者では無く逃亡する気は無いので素直に警察の呼び出しに応じましたが取り調べなら最初から「取り調べ」と言ってくれれば『モヤモヤした不信感無く話せるのに』と思いながら


「電子機器は持ち込めません」と言われスマホをロッカーに入れて入室すると先ずは天井を確認。


何年か前から取り調べは犯罪者に警察官の暴力行為が無かった事を証明する為にビデオ撮影されていると聞いていたがカメラが無い。

壁や机の上も確認するがカメラは無い。


取調室は産まれて初めての体験なので隅々まで観察するがカメラは無い。


高い位置に有る窓には鉄格子は無く壁は柔らかなクリーム色の壁紙。


想像していた取調室と違う。


しかし、もし私が女性で衣服を破き悲鳴を上げながら廊下に逃げたら、この警察官の人生は終わってしまうのでは?

と考えていると取り調べが始まりました。


もう加害者は薬物を服用して運転したのが原因と本人も認めているのだから私の取り調べは必要ないだろう。

と思っていたが非協力的な態度をして警察官の機嫌を損ねて私が不利になっては困るので笑顔で「首の調子が悪いので休憩をお願いするかも知れません」と言い警察官も「無理をしないように」と社交辞令の様な挨拶をして取り調べスタート。


予想はしていましたが


「朝からの行動を教えて下さい」


午前2時に会社を出発して


「午前2時ですか?」


トラックの運転手なら当たり前の時間ですよ2024年問題に対応する12時間拘束で仕事を終わらせるなら渋滞の無い夜中に仕事を半分終わらせる必要があります。


「知らなかった。たいへんですね。その後は?」



事故までの動きを話すこと30分。


調書を読み上げ訂正する作業が10分。




そして、事故発生の状況の質問が始まり。


事故現場の住所

事故発生の時間

事故の瞬間の状況

事故後の加害者との会話の内容を聞かれました


加害者は車から降りず「すみません。病院で脳梗塞と血圧の薬を使い頭がボーッとしていたもので」と言っただけでハンドルを持ち前を見つめていた事


路肩の広い場所に車を移動して加害者は車から降りたがボーッと空を見て何もしないので私が110番通報した事


強く言われてから保険屋に電話した事


警察官が到着してもボーッとして自分から話さず警察官の質問にだけ答えた事


私への謝罪が一言も無かった事


直ぐに救急車を呼ばなかった理由


を話し終わったのは1時間後


そして読み上げて訂正作業が15分



終わりが見えて来ると疑問が

人身事故の調書で『ボーッ』は良いのだろうか?


警察官も疑問に思ったらしく二人で良い表現を考えると


「低迷は立ってられない状態だから違う」

「心ここに在らずは何か違う」

「魂の脱け殻も違う」

と二人で考えた結果は『ボーッ』の表現を『放心状態』と書き換える事になりました。


そして読み上げると刑事ドラマでナレーターが読む物と同じ調書が完成したのですが警察官が


「忘れた。最後に『私は信号が赤に変わった事を確認して、50m手前から減速し歩行速度(約5㎞)まで減速した時に後方から追突されたので私の過失は0です』と書いて終わりです」


何?サービス?

私は言ってないのに警察官が記入してくれました。


これで取り調べは終わりましたがプリントアウトした物を再び読み上げ確認すると署名と押印。


3時間以上の取り調べが終わり安堵すると


「私達が行えるのは行政処分で人身事故の刑事処分は検事が行います。検事の取り調べにも協力を願う事になります」


マジか!


同じ事をするの?

何か嫌だ!



そして取調室を出る時、警察官に最後の質問


「加害者は今も運転しているのですか?」


「まだ起訴前なので普通に生活してます。病院に投薬記録の提出を求めてますがまだ提出されないんですよ。他の事例でも病院は協力的では無く提出まで2ヶ月以上かかり全て終わるのに半年くらいかかるかも知れません」


「次の犠牲者が出ますね」


「……何も言えません……」



病院が投薬記録を出さないのは何故でしょう?

人身事故の加害者でも個人情報が守られているのでしょうか?

それとも病院に都合が悪い事でも有るのでしょうか?



早く調査を終わらせて次の犠牲者が出る前に終わる事を願うのでした。