首のギプスも外れ少し散歩を始めた西郷特盛です。


過疎化が進む団地を歩くと近所の高齢者に声をかけられ井戸端会議に誘われるのですが





俺はお前達が

嫌いだから

声をかけるな!



と言いたい気持ちを押さえています。


私が近所の高齢者を嫌う理由は


町内清掃で

「若い西郷さんに任せますね」

盆踊り会場設営で

「若い西郷さんに任せますね」

防犯活動で

「若い西郷さんに任せますね」


何でもかんでも「若い西郷さんに任せますね」



バカ野郎、俺は仕事をしているんだよ!

暇をもて余してる老人達でやれ!

俺ももうすぐ60歳だ!


と怒鳴りたい気持ちを押さえ

「昨日、仕事が遅くまで伸びてしまって」

と言いながら活動が終わった頃に参加する抵抗をしています。


しかし、抵抗を繰り返すと老人達から批判され影で悪口を言われていますが


どうせ、お前の寿命は残り10年未満。

その前に認知症で施設行きだ。


私も影で微笑んでいるので引き分けでしょう。



そして半年前、何でもかんでも私に押し付ける自治会役員が我が家に訪れ


「災害発生時の安否確認の為に自治会名簿を作り配布しますので家族全員の名前と全員の携帯番号を記入して下さい」


はぁ、何考えているの?

個人情報を何だと思っているの?

それに台風大停電で通信手段が復旧するまで6日かかった団地で携帯で安否確認。



何も考えてねぇーな!


「記入していただいた方全員に名簿を無料配布して災害時はお互いに連絡を取れる状態にします」


個人情報を考える前に、この役員が嫌いなので記入を断り追い返しましたが後日、私の悪評が近所に流れていました。


そして、名簿が配布されたのですが

いつも私に頼る老人から

「西郷さんの名前が記入されて無いけど…」


馬鹿が何も考えず素直に教えたのか?



「良く考えて下さい。団地は独り暮らしの老人が多いですよね。

名簿を見て女性の名前が一人しか書かれてない家は女独り暮らしと一目で分かります。

もし名簿を悪いヤツが手にしたら安全に強盗に入れるリストですよ。

男性独り暮らしでも宅配便を装って電話して留守を確認する手段になります。

そんな危険な物に名前を書けないでしょう」


「なんで先に教えてくれなかったの」


「自治会役員には話して反対しましたよ」



最初は自治会に抗議する人も居たようですが

「配布された物は仕方ない」

と、危険なリストは放置されました。


何か有ったら自治会の責任にしましょう。



そして昨夜、

「西郷さん、お風呂の給湯器が壊れたの。スマホで頼むと直ぐに来て安いって聞いたんだけど、どうやって注文するの?」



あぁー、

めんどくさい!


「あのねぇー、息子さんがいるでしょ。息子さんを頼ってよ」


「息子に無視されたのよ」


自分勝手だから息子にも無視されるんだよ!


あぁー、早く仕事に復帰して顔を会わす機会を減らしたい。





そして、私が自治会を嫌う理由がもう1つ。


自治会役員は順番で回って来ますが私が役員をした時に

『共働き世帯と子育て世帯はゴミ集積所の清掃当番を免除する』

と提案したのですが全員の反対で脚下されました。


暇で1日やる事の無い高齢者が子育て世帯を支援している姿をアピールすれば多少でも移住者が増えのでは?

と考えての提案でしたが『若い者が頑張って年寄りに仕事をさせるな』と高齢者の自分勝手な言い分が通ってしまいました。


だから自分の子供も逃げ出したんだよ!


そして人口減少でバス路線は廃止、開業医は他に移転、交番に警官の姿を見る事は無く、コンビニは廃屋となりました。


能登の震災で復興せずに消える集落が多数有ると聞きます。

この団地は別の理由で地図から消えるのは近いでしょう。