AdorableーPartie 2ー | La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

リカちゃん人形、リカちゃんボーイフレンド達で少女漫画(もどき)を作成しています
背景やセットは100均の物を駆使して✨お洋服やミニチュアフードはメルカリで作家様から購入しています✨
拙いお話ですが、楽しみながら創作しています✏️


…この街に戻るということは…必然的に以前の俺を知っている人間と再会することを意味していた…。



…俺が進学する大学は、その殆どが地元からの入学生で占められていたから…。それに関しては十分覚悟をしていた。…していたけれど…


店長「今日から一緒に働くことになったユウゴくん!皆、仲良くしたってなー!」



店長「早速なんやけどユウゴくん!ちょっとこっち来てくれるー?」

ユウゴ「はい」

マナ「……………」



ユウゴ「…久しぶり…。これからよろしくね」


まさか初っ端から元カノの親友とバイト先が被るとはな……。



彼女はミアと特に仲が良くて…1番の親友だとよく俺に話していた。



大事な親友を傷つけて泣かせた男に対して、良い感情を持てという方が無理な話だ。…俺に対して少なからず嫌悪感を持っているだろう…。

そう思った。



水玉ワンピースの客「せっかくだからこの後さー!あそこ行ってみない??ほら!ひなまりチャンネルで紹介されてたーーー」

ユウゴ「失礼致します。お客様」



ユウゴ「生メロンミックスジュースとベアソーダになります」

花柄ワンピースの客「わーっ!!メロンジュースめっちゃいい香り〜💖」



ユウゴ「以上でお揃いでしょうか?」

客2人「あ!はい!」

ユウゴ「ごゆっくりお寛ぎください」



水玉ワンピースの客「…今の見た??」

花柄ワンピースの客「結構なイケメンだったわね!」

水玉ワンピースの客「ちょっとだけ似てた!私が今ハマってるシミュレーションゲームのーー」



閉店後

マナ「よっと!」



ひょい

マナ「あ?」

ユウゴ「結構重たいでしょ?この椅子」



ユウゴ「お疲れ様」

マナ「…お疲れ様」

ユウゴ「…………」



バイト店員「マナちゃーん!今平気ー?」

マナ「大丈夫やで〜♬どしたん??」

ユウゴ「…………」



…嫌悪感を抱かれて当然だ……。



それだけ俺は誠意のないことをして相手を傷つけてしまった…。



…親友にしても…好きな人にしても…目の前で傷ついて泣いてる姿を見ることがどんなに辛いことか…俺は本当に分かっていなかった…。



…まあ俺のこの考えは……


マナ「貴様!!どこかで見た顔や思っとったら!アレやんか!ぼっち太郎やないか!何でここにおんねや!!

ユウゴ「「気付いてなかったのかよ!!



マナ「何や!夢破れて故郷に帰って来とったんか!残念やったな!ここにお前の求めとるものはあらへんで!!」

ユウゴ「ここは俺の故郷じゃねーし…今まさに夢のためにこっちに来たばっかだっつーんだよ…」


…完全に取り越し苦労だったようだけど…。



元カノの親友…。けれども彼女と俺に何か接点があったかと聞かれたらそれはなかった。

…当時の俺は人と関わることが億劫だったから。



そんな俺だったけど、一度だけ彼女に面と向かって言われた言葉がある。



ミアと別れて…しばらくしてからのことだった…。

…あの時の言葉を彼女は覚えているんだろうか。



LINE通話

マナ「あ♬ミア〜〜!久しぶりやん!元気にしとったかー??」

ミア「久しぶりって(笑)この前もLINEで話したじゃない(笑)」



マナ「そうやっけ??ミアがそっちの大学に行ってしもーて寂しいわ〜💦」

ミア「私もだよ〜💦」



マナ「でもミアはもともとそっちに住んどったもんな〜。久しぶりに戻ってどうや??」

ミア「だいぶ色々変わってて軽くカルチャーショック受けてる〜(苦笑)」

マナ「そうか〜(笑)」



ミア「…ねえ?マナ」

マナ「ん??」

ミア「…ユウゴ…そっちの大学にいるって…本当?」



マナ「…誰から聞いたん?」

ミア「アンリちゃんっていたじゃない?あの子の大学の…同じ学部にいるって聞いて…。向こうは気付いてないみたいだけど…」




マナ「…あいつ私とバイト先一緒やで」

ミア「……そうなんだ…」



マナ「…………」

ミア「ーーーならーーー」



…あのぼっち太郎と別れて…ミアは毎日泣いとったし…めっちゃ引きずってるのがわかった。



…正直…アレの何がそんなにいいのかわからへん…。顔は世間一般的にみたらイケメンの類やろうけど…それだけやんか。



優しくて気配りもできて…おまけに美人なミアに…あんなのは勿体ない。



でもミアはほんまにあいつが好きやったんやな…。



ミア『ーーなら尚更向こうの大学に行ってよかった…』



…ミアが向こうの大学に行くって聞いて…めちゃくちゃショックやったけど…今となったらこれでよかったのかもしれん…。



ミア『…これでハッキリ分かったもの。私とユウゴは縁がなかったって……』


…ミアが新しい一歩を踏み出すためにも…これでよかったんや…。



ミアのことがなくても正直あのぼっち太郎のことは気に食わんかった。…あいつはいつも人を見下す様な…そんな目をしていたから。



それでもミアが好きになった奴なら…。2人を応援したい…そう思っとったのに…。



マナ「…お前…自分の選択の結果をちゃんと考えたことあるか?自分のその時だけが満たされてたらよくて、後のことは知らんとかふざけんのも大概にしーや…」


…ほんまは半殺しにしてやりたかったけど…ミアが悲しむことはできひん…。

☝️本人的にはこんなテンションだった。



そうこうしているうちにあいつは転校していった。



それがまたこうして戻ってくるとは皮肉なもんや。



バイト先の人間「新しく入ってきたあいつ…なんやっけ?」

バイト先の人間「ユウゴくんやろ?めっちゃイケメンやーん❤️」

バイト先の人間「あいつ前にこっちの高校行ってたらしいんやけどな?友達おらんとめっちゃハブかれとったみたいやで〜」



マナ「…………」

バイト先の人間「えー??なんか意外ー!ユウゴくんめっちゃ人気ありそーやん!」

バイト先の人間「マジらしいわ!ぼっちが嫌すぎて1年の時の体験学習も欠席しとったらしーわ」



ユウゴ(…あれは普通に風邪ひいたからだったんだけどな)

バイト先の人間「いや〜、本人的にかなり黒歴史なんちゃう?あ、マナちゃんもあいつと同じ高校やったんやろ?どんなんだった?いつも便所で飯食ってたりとかしてたん?やっぱ」



ユウゴ ふー…(食うわけねーだろ)



マナ「…ユウゴくんは確かに1人で行動することが多かったけど……」



マナ にこっ「誰かさんみたいに人のことやじったり馬鹿にしたりは一度もせーへんかったよ」



ユウゴ「…………」

バイト先の人間「あ💦いや〜別にそういうんやなくて💦」

バイト先の人間「あんたユウゴくんに嫉妬してるんやろ〜。マジで最悪やな」

マナ「私、飲み物買ってくる〜〜♬」



マナ「あ」

ユウゴ「…………」

マナ「…いつからそこいたん?」

ユウゴ「…今さっきだけど?」



ユウゴ にこっ「どうして?」

マナ「……別に何でもあらへんわ」

ユウゴ「そ?」



ユウゴ「ありがとう」

マナ「!!」



マナ「……聞いとったんやないか」

…アレはあんたを庇ったわけやない。…ミアなら、きっとこういう思ったから言うただけや…。

…ただ…いけ好かん奴やけど…



…あいつなりに自分を変えようとしてるんは…何となく分かった気がした。



…それは向こうの環境がそうさせたのか…



…向こうにいた誰かの影響なのか…それはわからへんけど…



「紙尾商店の"向日葵"ただいまをもちまして全て完売致しましたー!」

バイト先の人間「おー!今年も紙尾商店の独壇場やなー!」

ユウゴ「…風鈴?」



バイト先の人間「この風鈴市な有名な作家さんの展示会も兼ねてて、結構ここらじゃ有名なんよ!1番人気の作品がこの紙尾商店のやねん」

ユウゴ「…へーーーー…」

マナ「めっちゃ綺麗やわ〜」



………あ……



ユウゴ「この風鈴……」

マナ「ん?なんやこれ?…金魚…やあらへんな?熱帯魚??」



ユウゴ「…ネオンテトラ……」

マナ「あー!そーや!それや!」

ユウゴ「…………」


…情けない話だけど…たまにあの場所に帰りたくて堪らない時がある。



でもこの場所を選んだのは俺だ。


…なら俺は…与えられた環境で頑張るだけだ。

自分の出来ることを……



その積み重ねがいつか…俺の望む自分を作りあげると信じて…。



…君は今も笑顔でいるだろうか…。

…いや…きっと笑顔でいると信じてる。



君は愛される要素を沢山持っている人だ…。



人をあたたかな気持ちにさせてくれる人だ。




だからこそ祈っている。

君の隣に君を支えてくれる人間が…寄り添い合える人間がいつも側にいてくれるようにと…。



その笑顔がずっと曇ることがないようにと…。




🎐東と西…。2つの想いを繋いでくれたネオンテトラの風鈴。

今回のストーリーはこの風鈴なくては作れませんでした✨

カミオムツさん!この度は本当にありがとうございました😭✨



🎁実はまだまだ沢山素敵なプレゼントを頂いておりまして💖

次回はとある人物からお礼をさせて頂きたいと思います✨


🌋昨日、今日と大きな地震が続いておりますね💦

そんな私…明日から福岡に行ってまいります🚄

ああ…無事に戻ってこれますように!


では皆様またお会い致しましょう!

失礼致します🙇‍♀️