タクト「親愛なるユウゴちんへ⭐️
君が関西に行くってマオから聞いてぼかぁ凄く驚いちまったさ……。」
タクト「でも僕たちの濃ゆい絆は距離なんかに負けやしないのさ…そうだろう?」
タクト「何てったって僕たちは深い信頼で結ばれてるんだからね⭐️深い信頼で結ばれてる割にユウゴちんとの思い出が、あの旅行以外何一つ思い出せないのはやっぱり年を取ったからだよなー。お互い歳はとりたくないよなー⭐️」
※しかもこれしか記憶にない
タクト「だからね?ユウゴちん、西の方でひなちゃんの公開イベント的なものがあったらぼかぁすぐにそっちに行くよ」
※大ファンの人気YouTuberひなちゃんは、どうやら"西"の方に拠点を置いているようだという情報を得た。画像は勿論みーさんのブログからお借りしています。
タクト「その時はユウゴちんがいつも使ってるベッドで寝させてもらうよ!なーに、ユウゴちんと僕との仲だからね!前日にちゃんとシーツ洗濯しててくれれば全然問題ないから!」
タクト「あ、ユウゴちんはそこら辺の床で寝てていいからね⭐️本当は俺、自分の超プライベートな部分とかあんまり人に見せたくないんだけど、ユウゴちんなら許しちゃう❤️」
タクト「ってことでひなちゃん絡みのイベントがあった時はよろしく〜〜〜🎵」
ユウゴ「何が僕とユウゴちんの仲だ…」
ユウゴ「あの旅行以外何一つ思い出せなくて当たり前だろうが…。それ以外接点なんてねーよ…。っていうかユウゴちんって何だ……」
ユウゴ「あのカーリー野郎…俺の部屋をビジネスホテル代わりにしようとしてやがるな!冗談じゃねー!」
マオ「あと、これも預かったぞ…」
ユウゴ「…何だ?その不気味な掛け軸…」
マオ「お前への書らしい…」
ユウゴ「書ってなんだよ……」
マオ「俺が知るかよ」
ユウゴ「ああ?一体何書いて……」
当て馬は次で必ずスピンオフ
byタクト
ユウゴ「誰が当て馬だ馬鹿野郎ーーーーーっ!!!」
ユウゴ「なんだ!?何でこいつがこっちのこと知ってるようなニュアンス出してんだ!?まさかてめぇ…浮かれて何か口走ったんじゃねーだろうな!?」
マオ「俺は何も言ってねぇよ!」
アリス「!?今凄い叫び声がしたけどどうしたの!?」
ユウゴ「あ💦いや💦これは…」
アリス「??」
エレナ「あ!!2人とももう来てたんだ〜🎵」
アリス「あ!いらっしゃい!」
ルイ「どうも」
ノエル「ユウゴくん!こんにちは〜!今日ちょっとしか参加できないけど来ちゃったー!」
ルイ「?なんすか?この不気味な掛け軸…」
マオ「あ、それは……」
ノエル「当て馬は次で必ずスピンオフ…なに?これ」
ユウゴ「うわあああああああーーーー!!!」
アリス(今日はユウゴくんの送別会……)
アリス(明日はいよいよユウゴくんが関西に行ってしまう日だ……)
エレナ ぐすっぐす「ユウゴくん…あた…あたし…何だかんだ卒業しても皆とはすぐ会えるって思ってて……」
エレナ「ユウゴくんが関西に行っちゃうって…あの日…合格発表を伝えに…職員室行った時に聞いて…めちゃくちゃ驚いちゃって……」
ユウゴ「ああーー…そうだったね、エレナちゃん横で聞いてたもんな」
エレナ「ぐすっグスッ…絶対…夏休みには帰ってきてね!!本当は…ゴールデンウィークも帰ってきてほしいけど……」
ユウゴ「…ありがとう」
ノエル「ちょっと…やだ…エレナちゃんがそんな泣いちゃったら…私まで移るじゃん…」
エレナ「びぃえええええーーっ!!寂しいよおぉおおーっ!!」
ノエル「ユウゴくん!!向こうにイイ感じの人がいたらすぐに教えてね!私!遠距離もいけるクチだから!!」
ユウゴ「あーーー…頭には入れておくね」
アリス「……明日からもうユウゴくんがこの街にいないなんて…信じられない……」
マオ「…そうだな……」
…ユウゴくん……私は……
ノエル「あれ!飲み物もうないわね!」
ルイ「俺、買ってきましょうか?」
マオ「俺が買ってくる」
ルイ「え?でもーーー」
マオ「いいから待ってろ」
マオ「あ………」
エマ「!」
マオ(…アリスの……)
エマ にこっ「こんにちは…」
マオ「こんにちは、…今日は場所を貸してもらって…」
エマ「ユウゴくんを皆で送りたいってアリス…とても張り切ってたわ」
マオ「そうか……」
エマ「…アリスから聞いたわ。お付き合いすることになったんでしょ?」
マオ「ああ」
エマ「…マオくん…私はアリスが1番大事。だからアリスにはうんと幸せになってほしいの」
エマ「これは私が1人で思っていること…アリスは何も関係ないわ。…それを踏まえた上で…私は貴方に言いたいことがあるの」
マオ「……聞くよ…。どんなこと?」
エマ「私は正直…貴方がアリスに本当に相応しい相手なのか…まだ信じきれていないところがあるわ」
エマ「本音を言ってしまえば…貴方よりアリスのことを深く想う相手は…他にいた…そう今でも思っている…」
マオ「…………」
エマ「でも今日でその考えもやめることにする」
エマ「だから約束して」
エマ「誠心誠意アリスに向き合うことを…。アリスだけじゃない…貴方も幸せになることを…。貴方が幸せでないとアリスも幸せにはなれないから」
マオ「約束する」
マオ「…君が言う通りだよ、アリスに相応しい相手は本当は俺ではなかった」
マオ「だから俺は変わりたい。彼女に相応しい相手に…彼女の信頼に足る相手に俺はなっていきたい」
俺を信じて…俺の幸せを願ってくれた人達に報いるためにも…。
マオ「必ず一緒に幸せになるよ」
エマ「……それを聞けて安心した…」
マオ「俺に…本心を打ち明けてくれてありがとう」
エマ「…私の方こそ最後まで聞いてくれてありがとう」
アリス「あ!エマ!今そこでマオくんに会った?」
エマ「ええ」
エレナ「あ!じゃあまだ間に合うかなー!追加でーーー」
……アリス…この先貴女とマオくんにどんな未来が待っているのか…それは分からない…
エマ ふっ…(でもきっと大丈夫…。今は…そんな気がしているわ…)
💠エマちゃんの心情は多分このストーリーをご覧になっている方の考えに近いと思います。
そして、エマちゃんの口を借りて私がマオくんに思っていたことを言って貰っていました。
マオくんがここまで来れたのは、直接的なユウゴくんの後押し、間接的なニナさんの後押し、アリスちゃんの気持ちがその時まで揺れなかったこと。これからが重なった結果の奇跡だと思います。
運を手繰り寄せることができたのもまた力かもしれませんが、貴方が1人では辿り着けなかった答えを導く為に沢山心を砕いた人がいる。
これからは貴方が自分の力で頑張るんだよ、ここから漢を見せなさいよと喝を入れるみたいな感じですねー。
…ストーリーは終わりですが🤣
あと1話で完結です🙇♀️