※festival -1- | La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

リカちゃん人形、リカちゃんボーイフレンド達で少女漫画(もどき)を作成しています
背景やセットは100均の物を駆使して✨お洋服やミニチュアフードはメルカリで作家様から購入しています✨
拙いお話ですが、楽しみながら創作しています✏️



毎年秋に行われる「白樺祭」
3日間に渡って行われるその祭りの催し物は
飲食系、アトラクション系、舞台パフォーマンス系、大きい製作物系と多岐に渡る。

※画像は参考イラストです。お借りしています。



中でも1番の目玉企画は白樺中央女子の頂点?を決める「ミス白樺」
男達はまだ咲き誇る前の白百合を愛でるかの如く、自分達の推しに己の全てを賭けた1票を投じる

※イメージ図です。またまた画像はお借りしています。



乙女達は豪華絢爛な景品と己の美をかけ、これまた己の全てを賭けて…というわけではなく、特に何もせず楽しく日々を過ごす(エントリーして参加景品さえ貰えたらもうどうでもいいという女子も多い)

※何度でも言います。イメージ図です。画像はお借りしています。決して手抜きではありません。



そんな伝統あるミスコンにこの度男子枠も登場したのだから、校内は色めきだった乙女達の活気に満ち溢れていた。

※画像はお借り…以下同文


僕の夢は冒険家です​


​私には爆発力があります


​時代は塩顔イケメンです


優勝者には現金支給ってどうですか?


​大会の運営方針に納得いきません


​所詮は他人事だと色々舐めまくっていたツケがきました


​神よ…。僕に力をお与えください…✨


果たして…初代ミスター白樺に選ばれるのは誰なのか…。


※上記のうち、ワタルくん、マサトくん、イサムくん3名の画像をお借りしています。



客「へー!!高校の文化祭だから言い方悪いけど大したものじゃないって思ってたけど、本格的ー!」

客「美味しそうー!あ、写真撮ろう!写真!」



ユウゴ「よろしければお撮りしましょうか?」

客「あ💕はいっ!お願いします!!」



アリス(ユウゴくん凄い…。接客慣れしてる…。前のアルバイトが飲食店関係だったのかな??)



ノエル「ユウゴくんって本当に凄いわ。人と接するのには慣れてるのかもしれないけど、とにかく気が利くのよね。提供してる和菓子もレベルが高いけど、回転率も相まって当初の予定よりだいぶ人が入ってるわ!」

アリス「そうね!!まだ開店して間もないのに結構な人だもの」



ノエル「あれは前の学校でも凄かったんだろーなー。いいなぁ…彼女羨ましい〜〜」

アリス「彼女?」

ノエル「あれだけのイケメンが向こうで独り身だったわけないでしょー?」



…そっか!私…そういうのに疎いから考えてなかったけどユウゴくんもそういう人がいたかもしれないわよね。…?もしかしたら今も遠距離恋愛って形で繋がっているのかしら?



ノエル「そういえば外の呼び込みって誰が行ってるんだっけ?」

アリス「この時間はエレナとマオくんが担当よ」

ノエル「え!?あの2人!?あれ?そもそもこの時間の接客ってユウゴくんじゃなくてマオくんじゃなかったっけ?」

アリス「あー…ちょっと…色々あって💦」

ノエル「?」



…ユウゴくんなら私が今感じているモヤモヤとした気持ちの理由も分かるのかしら……。



エレナ「2-A和風甘味喫茶やってまーす‼️是非お立ち寄りくださーい‼️定番ものから変わり種まで豊富に取り揃えてまーす‼️」



エレナ「文化祭の思い出に是非2-A和風甘味喫茶をお願いしまーすっ!!!」

マオ「是非お立ち寄りください(棒読み)」

エレナ「ちょっとあんた




エレナ「もっと腹の底から声出しなさいよ!!若者らしい覇気が微塵も感じられないじゃないの!

マオ「お前の呼び込みは何なんだ?選挙の応援じゃねぇんだぞ…。大体…何で俺がお前と呼び込みやってんだよ。お前と呼び込みするのはユウゴだっただろ?」

エレナ「あたしだって…あたしだってユウゴ君と呼び込みやりたいわよ!でもあんたが!!!



エレナ「この和風喫茶のオススメはなんですか?❤️って聞かれてさあ?業者から卸してるだけなんで俺には分かりませんなんて💩みたいなことをぬかしてるから!コミニュケーション能力に長けてたユウゴ君を投入するはめになったのよ!」



マオ「本当に分からねえ質問に答えられるわけねえだろう!?大体…文化祭の出し物程度にオススメの物なんか聞かれると思うか?」

エレナ「あんたはどこまで脳筋なの!?あんなの会話の糸口で聞いてるだけよ!ぶっちゃけ味やらオススメなんかどうだっていいのよ!!

マオ「何だそれ…」



「2人とも相変わらず変わらないわねー(笑)遠くからでもすぐに分かっちゃった〜(笑)」



ルカ「マオくん久しぶり〜〜🎵」

エレナ「ルカちゃん🎵来てくれたの??💕」



アリス(あ!エレナとマオくんいた!)「エレーー」

エレナ「ありがとーっ!!来てくれて!あれ?タクトくんも来るって聞いてたけど??」

アリス(?誰かしら??)



ルカ「あいつならここに来るまでに色々目移りしてえらい時間がかかるから置いてきたわ。まあ放っておいてもたどり着けるでしょ」

エレナ「うちの高校、模擬店も出し物も他校より気合い入ってるしね〜」

ルカ「あとミスコンもめちゃくちゃ楽しみにしてるわよ。あの変態」



マオ「…久しぶりだな」
ルカ「マオくんに会うのはほんっと久しぶりよね!前に集まった時はマオくん来れなかったし。何だかんだその後の集まりもマオくんだけ来れてないのよね〜」
マオ「あの時は悪かったな…」


アリス(…何だか親しげ…。エレナとマオくんの共通のお友達なら…もしかして合気道関係の人?)



アリス(キュートな雰囲気の可愛い人…)





考えてみたら…マオ君の周りは可愛くて綺麗な人ばっかり…



…今まで意識したことなかったけど…私って凄く場違い……。



マオ「アリス?どうした?何でここに」

アリス(!!いけない!私ったら!!)「あ!お疲れ様!!あのね!交代の時間だから2人を呼びに来たの」

マオ「ああ…もうそんな時間か…」



マオ「中の様子はどうだ?」

アリス「ユウゴくんが中心で色々指揮ってくれておかげさまで凄く繁盛してるわ!」

マオ「……そうか…」



マオ「エレナ交代だ。クラスに戻れ」

エレナ「は?あんたもでしょ?」

マオ「俺が引き続き呼び込みする。ユウゴが接客の方が色々と都合がいいだろ」



アリス(…次の呼び込みって……)

エレナ「あたしはそれでいいけどあんたずっと外で大丈夫なの?」

マオ「問題ない」



マオ「次の呼び込みはアリスだったよな?」

アリス「え!?え、ええ!!

マオ「俺じゃ大して力になれないかもしれないけど…よろしくな」

アリス「そ、そんなこと!!い、一緒に頑張ろうね!!」



お話を読む上でお役立てください✨✨