果たして…初代ミスター白樺に選ばれるのは誰なのか…。
客「へー!!高校の文化祭だから言い方悪いけど大したものじゃないって思ってたけど、本格的ー!」
客「美味しそうー!あ、写真撮ろう!写真!」
ユウゴ「よろしければお撮りしましょうか?」
客「あ💕はいっ!お願いします!!」
アリス(ユウゴくん凄い…。接客慣れしてる…。前のアルバイトが飲食店関係だったのかな??)
ノエル「ユウゴくんって本当に凄いわ。人と接するのには慣れてるのかもしれないけど、とにかく気が利くのよね。提供してる和菓子もレベルが高いけど、回転率も相まって当初の予定よりだいぶ人が入ってるわ!」
アリス「そうね!!まだ開店して間もないのに結構な人だもの」
ノエル「あれは前の学校でも凄かったんだろーなー。いいなぁ…彼女羨ましい〜〜」
アリス「彼女?」
ノエル「あれだけのイケメンが向こうで独り身だったわけないでしょー?」
…そっか!私…そういうのに疎いから考えてなかったけどユウゴくんもそういう人がいたかもしれないわよね。…?もしかしたら今も遠距離恋愛って形で繋がっているのかしら?
ノエル「そういえば外の呼び込みって誰が行ってるんだっけ?」
アリス「この時間はエレナとマオくんが担当よ」
ノエル「え!?あの2人!?あれ?そもそもこの時間の接客ってユウゴくんじゃなくてマオくんじゃなかったっけ?」
アリス「あー…ちょっと…色々あって💦」
ノエル「?」
…ユウゴくんなら私が今感じているモヤモヤとした気持ちの理由も分かるのかしら……。
エレナ「2-A和風甘味喫茶やってまーす‼️是非お立ち寄りくださーい‼️定番ものから変わり種まで豊富に取り揃えてまーす‼️」
エレナ「文化祭の思い出に是非2-A和風甘味喫茶をお願いしまーすっ!!!」
マオ「是非お立ち寄りください(棒読み)」
エレナ「ちょっとあんた」
マオ「お前の呼び込みは何なんだ?選挙の応援じゃねぇんだぞ…。大体…何で俺がお前と呼び込みやってんだよ。お前と呼び込みするのはユウゴだっただろ?」
エレナ「あたしだって…あたしだってユウゴ君と呼び込みやりたいわよ!でもあんたが!!!」
エレナ「この和風喫茶のオススメはなんですか?❤️って聞かれてさあ?業者から卸してるだけなんで俺には分かりませんなんて💩みたいなことをぬかしてるから!コミニュケーション能力に長けてたユウゴ君を投入するはめになったのよ!」
マオ「本当に分からねえ質問に答えられるわけねえだろう!?大体…文化祭の出し物程度にオススメの物なんか聞かれると思うか?」
エレナ「あんたはどこまで脳筋なの!?あんなの会話の糸口で聞いてるだけよ!ぶっちゃけ味やらオススメなんかどうだっていいのよ!!」
マオ「何だそれ…」
「2人とも相変わらず変わらないわねー(笑)遠くからでもすぐに分かっちゃった〜(笑)」
ルカ「マオくん久しぶり〜〜🎵」
エレナ「ルカちゃん🎵来てくれたの??💕」
アリス(あ!エレナとマオくんいた!)「エレーー」
エレナ「ありがとーっ!!来てくれて!あれ?タクトくんも来るって聞いてたけど??」
アリス(?誰かしら??)
ルカ「あいつならここに来るまでに色々目移りしてえらい時間がかかるから置いてきたわ。まあ放っておいてもたどり着けるでしょ」
エレナ「うちの高校、模擬店も出し物も他校より気合い入ってるしね〜」
ルカ「あとミスコンもめちゃくちゃ楽しみにしてるわよ。あの変態」
考えてみたら…マオ君の周りは可愛くて綺麗な人ばっかり…
…今まで意識したことなかったけど…私って凄く場違い……。
マオ「アリス?どうした?何でここに」
アリス(!!いけない!私ったら!!)「あ!お疲れ様!!あのね!交代の時間だから2人を呼びに来たの」
マオ「ああ…もうそんな時間か…」
マオ「中の様子はどうだ?」
アリス「ユウゴくんが中心で色々指揮ってくれておかげさまで凄く繁盛してるわ!」
マオ「……そうか…」
マオ「エレナ交代だ。クラスに戻れ」
エレナ「は?あんたもでしょ?」
マオ「俺が引き続き呼び込みする。ユウゴが接客の方が色々と都合がいいだろ」
アリス(…次の呼び込みって……)
エレナ「あたしはそれでいいけどあんたずっと外で大丈夫なの?」
マオ「問題ない」
マオ「次の呼び込みはアリスだったよな?」
アリス「え!?え、ええ!!」
マオ「俺じゃ大して力になれないかもしれないけど…よろしくな」
アリス「そ、そんなこと!!い、一緒に頑張ろうね!!」
お話を読む上でお役立てください✨✨