大安に続く、メジャーな六曜が仏滅。仏滅と聞くと、ブルーな気分になったり、今日はやめておこう、と何となく思うことが多いはず。仏滅は物事が滅す日のことを指し、六曜の中では、最も縁起が悪い大凶日だ。
広辞苑によると、「勝負なしの日。俗信で、万事に凶である悪日とし、婚礼などを忌む」とあり、やはり結婚式などの祝い事は避けられてきた傾向がある。
もともと、中国から入ってきたときは、空亡、虚亡と表記されていたといい、昔の暦の中では物滅と暦注されていたとか。それが次第に変化して、仏滅になったという。仏は近年になって当てられた字で、仏の死んだ日とは無関係である。
仏滅にやらないほうが良いこと
お祝い品を送る:結婚、出産、合格などの「嬉しい気持ち」を伝えるお祝い品は、縁起が良い日を選びたい
納車:縁起が悪く、故障や事故などを連想させることから
結婚式、入籍:仏滅に行うカップルは統計的に少ないとか
仏滅にやっても良いこと
お葬式、お通夜、お墓参り:「仏」という字があてられているが、仏教とはなんの関係もない
引越し:一度最悪となった日から復活するという、新しいことを始めるのに適した日ともいわれている
厄払い:新しい人生の第一歩として
基本的に仏滅は不吉、と考えられることが多いが、逆説的な考え方もあり、仏事や別れたい人との別れには良い日とされている。また、仏滅の次の日は大安なので、それに向けて運気が上がる……との根拠から、仏滅の日は午後からは縁起が良くなるという説も。
そう考えると、例えば悪縁を切り、改めて人生をスタートしたいときなどには適していると言えるかもしれない。悪縁因縁を断ち切り、新たな旅立ちをしたいときは、仏滅を意識してみては。
ただし、特に良くない事柄は、仏滅から始めると長引いてしまうと考えられているから気をつけたい。いずれにしても、それぞれに解釈があるので、決して鵜呑みにするのではなく、十分に考え行動したいものだ。