気仙沼駅【宮城県】(大船渡線、気仙沼線。2007年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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2007年撮影。
 
今回の『駅【アーカイブ】』シリーズは、
宮城県北東端・三陸海岸に面した気仙沼市の市街地北寄りに位置する大船渡線と気仙沼線の接続駅でしたが、2011年に発生した東日本大震災により大船渡線盛方と気仙沼線が不通になりBRT化され、現在は大船渡線一ノ関方からしか鉄道路線が通じていない、
気仙沼駅 (けせんぬまえき。Kesennuma Station) です。
 
尚、当記事においては震災前の2007年訪問当時の写真のみを掲載します。
また、震災後の2014年訪問時の写真を使用した記事を過去に投稿しています

⇒記事はこちら
  
 
駅名  
気仙沼駅 (駅番号なし) 
 
状況変化日  
2011年3月11日 
 
所在地  
宮城県気仙沼市   
 
路線  
JR東日本:大船渡線、気仙沼線   
(※)震災により大船渡線(気仙沼~盛)と気仙沼線全線が不通に⇒BRTに転換。  
 
隣の駅(2007年当時)  
大船渡線  
一ノ関方……新月駅 (岩手県)  
盛方…………鹿折唐桑駅         
  
気仙沼線  
前谷地方……南気仙沼駅  
  
訪問・撮影時  
2007年8月  
 
 
 


駅舎です。概ね北東方向を望む。
平屋建ての木造駅舎で、これは今も現役ですが、今はリニューアルされた上、手前にゲートが設置されたため印象が変化しています。
気仙沼駅は高台にあるため、津波の被害は免れました。
駅前広場があり、灯台のモニュメントが印象的です。
 
 

駅前です。南西を望む。
気仙沼駅は市街地の北西の外れにありますが、駅前という事で商店が多いです。
交差点を左へ曲がり、1.5kmほど東へ進むと気仙沼港があり、市街地が広がっていましたが、津波被害を受けてしまいました…。現在は復興途上です。さらに1.2kmほど南下すると気仙沼魚市場を中心とした市街地がありますが、こちらも津波被害に…。この市街地には気仙沼線の南気仙沼駅がありました。
 
 

改札口です。有人駅です。
自動化されておらず、現在に至るまで『Suica』のエリア外です。
左がきっぷうりば、右が待合室です。
正面の1番線までは段差なく移動可能でしたが、2・3番線への跨線橋にエレベーターが併設されていたかどうかは忘れました…。
 
 

こちらはホームより改札口を望む。
左の戦隊キャラクターパネルの場所に気仙沼線の駅名標がありました。
 
 

大船渡線の駅名標です。
右の「鹿折唐桑」はもう表示されなくなってしまいました…。
 
 


気仙沼駅は単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線でした。
左端には側線が複数あります。両ホーム間は跨線橋で結ばれていました。
現在は右端(1番線)と中央(2番線)の中ほど~盛方(奥)がBRT乗降場に転用されています。跨線橋は撤去され、BRT専用道を横断する形の通路(バリアフリー対応)が設置されました。
写真は大船渡線・盛方、気仙沼線・終端方を望む。
末期は気仙沼線の定期列車が盛方へ乗り入れる事はありませんでしたが、三陸海岸沿いに仙台~八戸を直通する臨時列車が存在していました。
 
この先、大船渡線は三陸海岸沿いを北上し、盛駅を目指していました。内陸部を走る区間も多かったのですが、海岸沿いの区間で被災し、それが致命傷となって鉄路としての復旧が断念され、BRTでの復旧となりました。
 
 

大船渡線・一ノ関方および気仙沼線・前谷地方を望む。
この先しばし単線並列で進んだ後、気仙沼線が左(南)へ大きくカーブして分かれていました。
大船渡線はそのまま西進して岩手県に入り、今も変わらず一ノ関駅を目指します。
一方、気仙沼線は三陸海岸沿いを南下して前谷地駅を目指していましたが、海岸を走る区間で被災し、鉄道路線としては廃止されました。
 
 
あとがき  
私が震災前の気仙沼駅で下車(乗車)したのは2003年と2007年の計2度で、2003年訪問時は撮影した写真が少なかったため、2007年再訪問時にリベンジしましたが、それでも少なかったですね…。当時は国鉄時代の古き良き雰囲気も残っていましたが、震災により状況が一変しました。駅自体は津波被災を免れましたが、大船渡線の一ノ関方を除き廃止され、気仙沼駅は鉄道駅とBRT(バス)乗降場の一体構造へと変化しました。
  
下車(乗車)時・・・2003年、2007年(写真は2007年撮影)。 
   
駅訪問は(飛行機、レンタカー含む)  
東京から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能 
大阪から・・・当日中に到達可能、日帰り往復可能 (鉄路とバスのみでも日帰り往復可能) 
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (ニューデイズ)  
飲食チェーン店・・・なし  
 
被災区間の廃止は残念ですが、実情を考えると仕方ありません。現役時にもっと写真と撮っておけば…。
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)